2009-10-27 「小学五年生」「小学六年生」休刊

26日、小学館が学年別学習雑誌の「小学五年生」「小学六年生」の休刊を発表しました。「小学六年生」は年末発売の2+3月合併号、「小学五年生」は来年2月発売の3月号をもって休刊となるようです。
「藤子・F・不二雄大全集」の『ドラえもん』において、「小学一年生」から「小学六年生」で発表された話を世代ごとに順番に収録していく「世代別学年繰り上がり方式」が採用され、学年誌というものの存在をあらためて意識するようになっているこの時期に「小学五年生」「六年生」休刊のニュースに触れるのは何とも寂しいものです。
学年別学習誌は小学館の代名詞のような雑誌であり、今回のニュースでも、小学館が創業した1922年に創刊され、創業以来の基幹事業だった、と報じられています。そんな重要な雑誌の一角を休刊するというのは、小学館にとって苦渋の決断だったと思います。
小学館の学年別学習雑誌は、藤子ファン的に見れば、藤子マンガが数多く発表された媒体として思い入れが深く、その一角が休刊してしまうことの喪失感は小さくありません。
思えば、私が藤子マンガと出会ったのは、小学館の学習雑誌の幼年版である「よいこ」や「幼稚園」においてでした。そこに連載されていた『(新)オバケのQ太郎』『ジャングル黒べえ』『モッコロくん』などを読んで藤子ワールドにいざなわれていったのです。小学生になってからも、もちろん「小学●年生」を愛読していました。高校生のころなどは、藤子マンガが連載されているという理由で「一年生」から「六年生」までの6冊を毎月購入する、なんてことをやっていました^^
そんな小学館の学習雑誌が、全体の一部とはいえ休刊してしまうことになるとは……。小学館という会社が続く限り「一年生」から「六年生」はずっと続くものと信じ込んでいただけに、驚きと残念な気持ちが大きいです。現在これらの雑誌を購読しているわけではないので売上にはまったく貢献できていませんし、内容がどうなっているかも具体的には知らないのですが、それでも今回のニュースには少なからぬ衝撃を受けました。
最後に、今回休刊が報じられた「小学五年生」「小学六年生」で発表された藤子マンガのタイトルをざっと挙げながら、思いを馳せたいと思います。(ほかにもありそうですが、今わかる作品名だけを列挙してみます)
・合作
『オバケのQ太郎』
・F作品
『パーマン』『(新)オバケのQ太郎』『ドラえもん』『ジャングル黒べえ』『みきおとミキオ』
『なくな!ゆうれい』『ボクラ共和国』
・A作品
『怪物くん』『忍者ハットリくん』
少子化と長期不況で子供向けの雑誌が低迷している中、小学館は26日、学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」を休刊すると発表した。「六年生」は年末に発売の2・3月合併号、「五年生」は来年2月発売の3月号が最終号になる。
両誌は、小学館が創業した1922年に創刊された。学年別学習雑誌の先駆けで、同社の「創業以来の基幹事業」という。「ドラえもん」など人気まんがも掲載され、73年に「五年生」が約63万部、「六年生」が約46万部まで伸びたが、最近は6万〜7万部程度だった。
スポーツ選手や作家も取り上げ、性教育に踏み込むなど改革を続けたが、小学館は「小学校高学年は趣味の多角化が進み、男女の性差が顕著で、情報も細分化している。学習、生活など幅広く網羅する編集方針が時代の変化に合致しなくなっていた」と説明する。
不調について出版科学研究所は、「多くの読者をひきつける人気キャラクター不在が大きい」と分析している。
小学館は09年2月期決算で売上高が前年比90.2%の1275億4100万円で、経常損失は63億7千万円となっていた。「小学一年生」から「小学四年生」までの4誌も部数が減ってきており、「内容の見直しと改革を進める」という。また、少女コミック誌「ChuChu」(ちゅちゅ)も、年末発売の2月号で休刊する。来春創刊予定の学習まんが雑誌「GAKUMANPLUS」は、欧米などでのまんが人気を狙ってか、海外展開も視野に入れているという。
一方、学研教育出版発行の「学習」と「科学」は、79年5月号の総計620万部をピークに、現在の部数は「10分の1以下」(同社)という。「科学」は月刊を続けているが、「学習」は04年に年3回の学期刊になり、現在は春夏秋冬の季刊となっている。
「asahi.com」2009年10月26日
http://www.asahi.com/culture/update/1026/TKY200910260317.html

学年誌を読んでいたころは藤子マンガ黄金期じゃないですか!!!
「ドラ」に「モッコロくん」にSF短編!
ぼくは三年生から読み出したのですがすでにF先生は亡くなっており、ドラえもんズですら連載されていなかったですから・・・・・
まんだらけで当時の本を探す日々です・・・・
そうですね。私の世代は、漫画評論家の米沢嘉博さんから「ドラえもん直撃世代」と言われるほどで、藤子ファンになりやすい状況下にあったと思います。ですから、私と同世代かその前後あたりに熱心な藤子ファンが多いという印象を持っています。
F先生ご逝去後にファンになった方にとっては、大全集が刊行されている今こそが、ファンになってから体験するFマンガ関連の現象で最も盛り上がった状況にあるのかもしれませんね。
私も小学生時代は6年間学年誌を購読していました。藤子漫画はドラえもんしか載っていませんでしたが、学習ページなどに当たり前にドラえもんがいたことに安心感を与えられていたように感じます。
いずれにしても、思い入れのある場所や物が無くなるのはさびしい限りです。低・中学年誌もリニューアル予定だそうですが、そのまま学年誌自体が×××・・・などということにならなければいいのですが。
註・新聞によると「同誌は「オバケのQ太郎」「ポケットモンスター」などで人気を博し」だそうです。・・だいぶざっくりしてますね。
私は、管理人さんの1つ下の昭和44年生まれですが、
私たちの世代が一番、子供&ヤングカルチャーを堪能できた世代ですよね。
幼少の頃には、仮面ライダーなどの第2次特撮ブーム、マジンガーZなどの巨大ロボブーム、王・長嶋による巨人V9、小学校低学年では、スーパーカーブーム、ヨーヨー、ゲイラカイト、ドリフ、ジュリー、ピンクレディー、小学校高学年では、ドラえもん、初代タイガーマスク、聖子、たのきん、ザ・ベストテン、ブルートレイン、インベーダーゲーム、
ゲームウォッチ、なめねこ、ガンプラ、ひょうきん族、中学では、ラブコメまんが、ファミコン、大映ドラマ、欽ちゃんetc... 挙げればきりがありません。
しかも、そのほとんどのことが、丁度良い年齢で体験できたという
なんとも幸せな世代でした。いろんなモノの進化の過程も楽しめましたね。
あの時代と、ここ十年くらいの世の中を比べると何か寂しさを感じます。
モノにはもう恵まれているので、人と人とがもっと仲良く生きていける
慈愛に満ちた世の中に変えていかないと今後の日本は危ないと思います。
ボタンポンさんは書店員さんでいらっしゃったんですか! 書店の現場で「小五」「小六」があまり売れていない状況を肌でお感じになっていたわけですね。
それにしても、小学館の中核的な雑誌である「小学●年生」が、一部とはいえ休刊になるとは本当に意外ですし残念に思います。少し未来の子どもは、なんで小学館の学年別学習雑誌は「小四」までしかないんだろう…と疑問に思うかもしれません。「小一」〜「小四」は、いつまでも出続けてほしいですし、いつか「小五」「小六」の復活も!と夢想するのは、少子化や興味の細分化、出版不況が進む現況にあっては、夢想が過ぎるかもしれませんね^^
>ルチャ・ティグレさん
ルチャ・ティグレさんが挙げられた子ども&若者カルチャーは、私も夢中になったものばかりです。まさにルチャ・ティグレさんと同じ時代を生きてきたのだなあ、と実感します。今の私はぜんぜん流行に敏感ではありませんが、子どもの頃は子どもの世界での流行に敏感だったんだな、と過去の自分を再発見するような気分です。
90年代、00年代に触れたカルチャーよりも、あの当時に触れたものに対する記憶のほうが鮮やかなくらいです。思い返したときの胸の熱くなり方が違います。小学館の学年別学習雑誌も、あの時代のカルチャーのなかでこそうまく溶け込めていたような気すらします。学年誌はその後も時代に合わせて奮闘してきたのだと思いますが、いよいよ時代とのズレを埋められないほどになってきたのかもしれません。
私の場合、近年のカルチャーや社会状況の問題よりも自分の側の感性や記憶力などの衰えが重くのしかかってきていて、自分の心をどうリフレッシュしていくかが課題になっています。
兄弟がいたので、ドラえもんをそれぞれ別の作品で読めたのは嬉しかったです。近所の友達の家は学年が違ったので、それを見せてもらったりもしていました。
ハットリくんやパーマンは小学ニ年生くらいまでは藤子先生ではない方が描いておられたので、学年が上がって藤子先生によるハットリくんやパーマンが読めるようになった時は非常に嬉しかったのを覚えています。
それにしても売り上げが一時期の十分の一では休刊もやむなしなんですねぇ。
今日コンビニで手塚治虫のロマンス傑作集2の「ふたりでリンゲル・ロックを」を
読んでたら…足塚くんというキャラを発見しました!モデルはA先生のようでした。
嬉しかったのでここにコメントさせていただきました^^
はじめまして。
小学館の学習雑誌で育ってきた者にとって、そして藤子マンガのファンにとって、学習雑誌の一角が休刊してしまうとの報は非常にショックですし寂しいですよね。たとえ売行きが不振でも、小学館が、自社の基幹的な雑誌の一部を休刊にしてしまうとは意外でした。時代の流れを感じるとともに、小学館の台所事情の苦しさが伝わってくるニュースでもあります。
兄弟や学年の違う友達がいて学年誌を交換して読んだりできると、自分の学年に載っている「ドラえもん」以外の「ドラえもん」を読むことができて、ちょっと得した気分だったでしょうね。
学習雑誌やてれびくんに連載された「忍者ハットリくん」や「パーマン」は、鈴木伸一先生や藤子先生の元アシスタントさんが描いているものもありましたね。鈴木伸一先生の描く「パーマン」は絵が丁寧でかなり好きでした。もちろん、藤子先生ご本人が描く作品が最高なわけですが^^
>うどんさん
小学校入学から卒業までお世話になった思い出の雑誌が、一部とはいえ、こうして休刊することになるのは非常に寂しいですよね。小学館の学年別学習雑誌は、藤子マンガ発表の主舞台だったわけで、その意味でも、休刊の報に大きな喪失感をおぼえます。
最近の「小五」「小六」は、時代に合わせて誌面を変えて、我々の知る雑誌とは内容の違うものになっていたのかもしれませんが、それでも、この名前の雑誌が消えるのはとても残念です。
「小四」までしかない、というのはいかにも中途半端な感じなので、その点でも「小五」「小六」が欠けることの穴の大きさを感じてしまいます。
>大原さんちのさん
はじめまして。
「ふたりでリンゲル・ロックを」は講談社の手塚治虫全集で読んでいるのですが、内容はすっかり忘れてしまっているので、また確認してみようと思います。
藤子マンガ以外のマンガで藤子ネタを不意に見つけたときって、なんだか嬉しくなってきますよね。ちょっとした興奮をおぼえるといいますか^^ ましてや、藤子先生の師匠的な存在である手塚先生のマンガのなかで藤子ネタを見つけたとなると、その喜びも特別なものになりそうです。
「多くの読者をひきつける人気キャラクター不在が大きい」って部分は、やはり近年のカルチャーの細分化もありますし、どなたかおっしゃってた低迷でもありますよね。
多くの読者を…というのは、非常に難しいです。ドラえもんやポケモンなど以上に近年のキャラクターでひきつけられるのってあるのかなぁと思ってしまいましたね。
そういう意味でみると、コロコロコミックなども頑張ってほしいなぁと思うのです。
どうもお久しぶりです。
90年代から00年代にかけて、興味の細分化が進んできたので、小学生向けの総合雑誌的な役割を担ってきた学習雑誌は、少子化が進む状況と相まって、苦戦を強いられざるをえなかったのでしょうね。
国民的なキャラクターの不在というのも、興味の細分化という現象と関連していそうです。
「コロコロコミック」は、さまざまなホビーの最新情報が満載で現在も奮闘しているほうだという印象が強いです。児童漫画の牙城としても、F先生が描いた「ドラえもん」を再録して現在の子どもたちに伝道するための雑誌としても、「コロコロ」には今後も活躍していってもらいたいです。私が愛読していたころの“藤子マンガがいっぱい”“漫画が中心”という誌面ではとっくになくなっていますが、「コロコロ」は今でも毎月購入しています。