『Anison Days』

 コメント欄にandomasakazu413さんが情報をくださったとおり、6月18日(月)BS11で放送された『Anison Days』は藤子不二雄アニソンがテーマでした。毎週月曜日23時〜23時30分に放送されている番組ですが、私は今回初めて視聴しました。
 とりわけ嬉しかったのは、「藤子不二雄」という括りで語ってくれたことです。藤子先生のコンビ解消後、テレビ番組で「藤子不二雄」を前面に押し出して特集を組んだりすることは稀少になったので、「藤子不二雄」時代に熱狂的なファンになった私には喜ばしい特集だったのです。
 「番組が選んだ藤子不二雄アニメソング」として20曲がセレクトされて一覧表が出たのですが、そこのところがとくに「藤子不二雄」括り度が高かったです。
 
 まず、1970年代の藤子アニソンから「新オバケのQ太郎」「ジャングル黒べえの歌」「ドラえもんのうた」が選ばれています。私が幼児期〜小学生時代に初めて聴いた曲たちです。
 80年代は10曲が選ばています。さすがは藤子アニメ黄金時代です。10曲のうち7曲が藤子Ⓐ作品でして、『ウルトラB』『ビリ犬』『パラソルヘンべえ』からもちゃんと曲が選ばれているのが印象的です。
 90年代になると、『シンデレラなんかになりたくない』『はじめてのチュウ』『21世紀の恋人』など藤子F作品のアニソンが並びます。エンディングソングが多めに選ばれていますね。
 そしてラストの20曲目には昨年(2017年)に放映された『笑ゥせぇるすまんNEW』の「ドーン!やられちゃった節」が!
 モノクロ時代の藤子アニソンは省かれたものの、70年代以降に発表されたさまざまさな藤子アニメから曲が選ばれており、藤子アニメの多彩さがよく出ていると思います。知人が言ってましたが、70年代以降の藤子アニメの大まかなリストにもなっています。
 ただし、実際に番組内で唄われた3曲のアニソンは3曲ともF作品のものでした。酒井ミキオさんが『きてよパーマン』、米良美一さんが『ドラえもんのうた』、森口博子さんが『はじめてのチュウ』を唄いました。昔から耳になじんだ楽曲でも、各人の唄声、唄い方で聴くと、とても新鮮に感じられました。『きてよパーマン』のシンコペーションがいい、というような音楽的な切り口で藤子アニソンが語られたのもよかったですし、難病をもって生まれた米良さんが「人生の苦しいときドラえもんが寄り添ってくれた」とお話されている場面ではジーンとしました。