踊るリッツの夜

3週間ぶりの更新です。5月はハードな月でしてこんなこともあんなこともあり、平日、休日とわず、随分仕事に追われていました。とほほ。
ということで先週は取引先も含め、日米のトップ同士が顔を会わせる大型の社内イベントをリッツカールトン東京で行いました。この準備には多くの時間と神経をすり減らす作業の連続でしたが、唯一の楽しみには初めてのリッツカールトンだ、ということです。いろいろなマーケティングの本では、リッツのサービスに関する逸話は枚挙にいとまがなく、実際はどうなのよ、と思っていたためです。

イベント開始1時間半前にスタッフは現地に集合し、看板の位置や導線の確認、マイク、照明、音楽の確認、料理やドリンクのタイミングの最終確認などを行いました。自分は当日は司会補佐兼写真撮影係という役回り。この日のために純正の外付けストロボに三脚と準備はバッチリです。でいろいろ準備をしていると、額に汗が。。ハンカチで拭おうとした瞬間に「○○様、こちらにおしぼりを用意しましたのでお使いください」と言われたではないか。おお。この素早さと感心して三脚の準備をしていると、今度は「お暑いでしょうから、どうぞ冷たいものでも」とリッツオリジナルのペットボトルが運ばれてきた。山梨の地下水をくみ上げたものだそう。。フムフム。なんだか作業の準備しているだけでスゴい気の使いようだな。と。
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その後、2回ほど入念にリハーサルをおこない、本番開始。ここでも多くのスタッフのヒトがバトラーサービスというのだそうだが、立食でもVIPにべったり張り付いて飲み物や料理のサーブをしてくれる。もちろんバイリンガルである。サービスレベルが高いだけではなく、スタッフも他のホテルでの立食パーティよりも多いので、十分な目配りがあり、安心できる。そして無事にパーティが終了して、お開きになり、後片付けをして帰ろうとすると、出口に部屋を飾った花が花束になって、「本日はご準備いろいろおつかれさまでした。こちらをどうぞ」と社内のスタッフ用にお土産で用意されていた。VIPの確認など、当日まで睡眠時間を削って準備をしたスタッフまで慰労してくれるサービスはまさにリッツの魔法を実感した瞬間だった。

少しだけ費用は高い(よう)だが、決して粗相ができないVIP向けの対応として、これだけの高いサービスを利用できるのであれば決して割高な印象がないのが不思議。そして、この安心したサービスを享受できるのであれば、またお願いしたい、と自然と思えてくる。他のホテルをたくさん知っている訳ではないが、確かにこうした配慮満載のサービスはスゴいと思った。ハード面では、この時期、屋外のテラスで歓談ができるのは、開放感たっぷりで、非日常的な経験ができると思えた。いろいろな意味でまた利用したいと思った。ただし、自腹は無理かな。