特撮博物館に大コーフン

清澄白河にある東京都現代美術館に十年振りくらいに行った。目当ては「特撮博物館」なる企画展である。ちまたでは「真珠の耳飾りの女」の話題で盛り上がっているが、男の子は当然この内容に血湧き肉踊るものだろう。ということで朝、息子を起こし、オンラインでチケットをゲット。速攻で電車に乗って現地に向かった。約1時間15分後に到着。
入口付近には往年のスケッチや、当時特撮で使用された模型が並べられている。ちょっとワクワクが始まるも、正直並んでみるほどのものではない。で、その後、大きなスクリーンのある部屋で、「巨神兵、東京にあらわる」という10分程度の映画を見る。宮崎駿のナウシカで登場した巨神兵が、庵野さんの手によってエヴァンゲリオン風になり、現在の特撮技術で東京に光臨するという物語だ。まずはこの映画が物凄い作りだった。
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で、このあとの展示はこの映画の裏話的な内容に推移する。どうやってこの特撮がつくられたか、どのような技巧を駆使したのか、など謎解きに似た面白い展示となる。そしてずーっとそうした展示に見入っていると最後には、その使用されたセットで写真を撮影したり、遊べたりするという仕掛けだ。当然息子と写真撮影大会になった。

最後はお土産コーナーになり、自分は海洋堂の限定高級ガシャポンにトライ。3種類のうち、欲しいものが1回目で出たので胸をなで下ろす。それにしてもあっと言う間の1時間30分。常設展示になればいいのになぁと思い、高校生の息子にもいろいろ話を聞いた。するとやはりあの映画はあと3回くらい見たいという。あれだけでも来る価値があると。「だって、巨神兵が現れるシーンは圧倒的な絶望感が表現されていてスゴいよ」とのこと。むむ。そう絶望感、まさにそうなんだよね。それを表現するための、特撮職人たちの執念が描かれている展示会でした。

あまりネタをばらすと行った時の感激が薄くなってしまうので、いきなり行ってみることをお奨めします。土曜日でしたが、午前中はそんなに混んでいませんでした。男のお子さんをもつお父さんへのお奨め度90%