中沼了三伝─隠岐が生んだ明治維新の先覚者─(中沼郁著)


中沼了三は、隠岐の島に生まれた儒学者です。京都で、私塾を開いて西郷従道中岡慎太郎ら多くの維新志士を育てたのはよく知られたことです。孝明、明治両天皇の侍講を務め、鳥羽伏見の戦いで参謀、明治新政府で参与を務めました。ことしは生誕200年にあたるということで、この本があらためて復刻出版される予定になっています。節目に、郷土の偉人のことを知るのは楽しいことですね。

執筆者の郁氏は家系図によると、了三の兄の孫にあたる人で、小学校の教員を務めた後、各種の郷土誌などの執筆を行いました。

(中沼了三先生顕彰会、1976年復刻)