知的複眼思考法

さて、先日言っていたようにゼミで読んだ本を紹介します。


知的複眼思考法

知的複眼思考法

この本で言いたいことを紹介しちゃいます。ロジカルシンキングと少し被る点はあるかもしれませんが、違った形で自分の考え方を変えてくれる本なので「ロジカル」系ばかり読んでる人にはお勧めですね。

・批判的な読書
著者の言いたいことを汲み取って読むのではなく、「本当にそうなのか?」といった感じに(もはやあらさがしでもいい)、自分の考えをもって著者の言っていることを鵜呑みせずに批判的に捉えよう、というお話。

・知ることと考えることの違い
本の学校教育は知識を頭に入れることばかりで、考えることが軽視されている。持ちうる知識だけでは対応できないこともあり、考える力が必要とされている。

・「疑問」を「問い」にして因果に注目
普段の生活で抱いている「疑問」を「なぜ?という問い」にする。「どうなっているか?」という実態は調べるとわかるが、「なぜそうなっているか?」という問いにして、しっかり考えよう。要は考えるチカラ!


この本で紹介されていた、トレーニング方法を2つほど。


・一人ディベート
相手の立場に立って考えることで、自分の考えを客観的に見れるようになるためのトレーニング。
なにかを考える時に人は、かならずなんらかの前提というものが存在します。そこで、いろいろな人の立場にたって考えて、それぞれのひとが持つ前提を明らかにし、問題のとらえ方の違いを把握する。たとえば「受験勉強と偏差値教育」というお題であれば、「学生」「親」「塾」「学校」「文科省」などなどいろいろな立場の人が考えられます。

・禁止用語のすすめ
抽象的概念をよくわかっていないままに使ってしまうことを防ぐためのトレーニング。
たとえば、「情報化社会の弊害」「金融秩序の維持」といった言葉を使うとなんとなく分かったつもりになって話すことができますが、根本にある原因だとかにはあまり目が向けられないし、あまりに言葉の規模が大きすぎて話している人同士、重要な点を共有しきれないことが問題となっている場合があります。


実践してみてください(^O^)/