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kojitakenの日記

2007-08-09 光市母子殺人事件に関する週刊ポストの勇気ある記事

光市母子殺人事件に関する週刊ポストの勇気ある記事

このところ、週刊誌での安倍晋三批判は珍しくもなくなったので、あまり買わなくなっていたが、「そもそも、どーなの」さんの記事で、「週刊ポスト」が99年に山口県光市で起きた母子殺人事件の裁判に関する記事を掲載していることを知り、同誌を買い求めた。

というのは、この事件に絡んで、事件当時18歳になったばかりだった被告を何が何でも死刑にしようという風潮を、かねがね私はとてもうさんくさく思っていたからだ。現在、この風潮は、死刑制度廃止運動を排除する「死刑制度廃止反対ファシズム」にまでエスカレートしている。あきれたことには、リベラルと目されるいくつかの有力ブログまで、この「ファシズム」に加担しているのだ。中には、この裁判のニュースが報じられるだけでアクセス数が激増する、と自慢しているブログまである。そしてそのブログはコイズミの「改革ファシズム」に強く反対していたことで知られているのである。

安田好弘弁護士について論じた魚住昭の「特捜検察の闇」(文藝春秋、2001年)を読んで強い印象を受けたことのある私は、こんな風潮にはうんざりするほかなかったのだが、残念ながら私はこの事件についてよく知らなかった。だから、今回の「週刊ポスト」の記事はとても有用だった。一部ブログ(前述の有力ブログとはまた別のブログ)に、「人以下の生き物」とまで評された被告が、過酷な幼少時代を過ごしていたこと、それが、被告の精神的発達を妨げていたことは、この記事を読んで初めて知った。

記事は以下のように書く。

 その(被害者遺族の)感情をさらに煽るようなマスコミ報道は許されない。

 A(注:被告)が死刑になるかどうかは、裁判所司法が決めることです。解明された事実を正しく伝えることが、マスコミの役割ではないか。どのメディアも、犯人憎しの報道で同じ方向を向いていて、事実を追う媒体はまったくありません。これは「ジャーナリズムの放棄」を意味するのではないか。

 さらにいえば、Aが苦しんできた家庭内暴力のような不幸な現実に光をあてることも、マスコミの使命ではないか。

(「週刊ポスト」 2007年8月17・24合併号より)

週刊ポスト」は、「安晋会」にまつわる疑惑を、主要誌では唯一熱心に追ってきたメディアだ。今回また、光市母子殺人事件で良い仕事をした。現在もっとも光っている週刊誌ではないかと思う。

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