「きまぐれな日々」に下記記事を公開した。
きまぐれな日々 星野仙一のWBC日本代表監督就任を阻止せよ
弁護士事務所の従業員を盾にとる橋下徹の卑怯な言論
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008101901000435.html
以下引用。
大阪府の橋下徹知事は19日、兵庫県伊丹市で開かれた陸上自衛隊の記念式典に出席し、祝辞の中で「人の悪口ばかり言ってる朝日新聞のような大人が増えれば、日本はだめになる」と発言した。
同日午後、記者団に対し、3日付の同紙朝刊に掲載された「弁護士資格を返上しては」と題する社説への批判だと説明。「僕は権力者だから徹底批判してもらって構わないが、一線を越えたからかい半分の批判は批判ではない。僕が資格を返上したら、(事務所の)従業員はどうなるのかというイマジネーションはあるのか」と述べた。
(以下略)(2008/10/19 20:32 共同通信)
橋下徹の朝日新聞に対する悪口は、ちょっと前のネット右翼にありがちな紋切り型のもので、同じような言い方をよく安倍晋三がしていたなあと思うが、悪口自体は、まあ勝手に言わせておけば、という程度のものだ。
しかし何としてもいただけないのは、「僕が資格を返上したら、従業員はどうなるのかというイマジネーションはあるのか」などと、弁護士事務所の従業員を盾にとった、泣き言ともとれるような卑怯な橋下の物言いだ。
橋下が資格を返上したら、当然橋下自身が従業員の再就職の面倒を見なければならない。橋下が蓄えたであろう巨万の富の一部を切り崩す必要も出てくるだろう。責任を取るべきは、あくまで橋下側にあり、橋下を批判した朝日新聞側にはない。
なぜこんなことを書くかというと、私がブログ同士の論争をやった際、ある時相手方のブログをこき下ろしたら、論争相手が「私のブログにだって読者はいるんだ。読者をバカにするのか」と、ブログの読者を盾にとった反撃をしてきたことがあって、ブログの読者を人質にとるかのような卑劣な議論に呆れた思い出があるからだ。
今回の橋下の朝日新聞に対する悪口は、それを思い出すものだった。さらにいけないのは、翌日橋下が「朝日新聞は廃業したほうが良い、みんな首を切れ」などと言い立てたことだ。
そんなことを言ったら、「だったら、朝日新聞の廃業に伴って失業する人たち(何も朝日の社員ばかりではない)はどうなるのかというイマジネーションはあるのか」という反論を許すだけだ。
橋下という男は、馬鹿じゃなかろうか?