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kojitakenの日記

2013-07-23 選ばれなかった「一枚岩の政党」もあるぞ

「三宅洋平が17万票で落選、ワタミが10万票で当選」だからと言って「比例代表制は大政党有利」などと妄言を発する輩(小沢信者)がいるそうな(呆)

トンデモの世界には果てしがない。


「非拘束名簿式比例代表制」のわかりづらさ - Melting Pot

非拘束名簿式比例代表制」のわかりづらさ


三宅洋平の個人票は17万で落選なのに、渡辺美樹の個人票が10万で当選」

という事実を、「受け入れがたいもの」としている人が多いようだ。

それに乗っかって、「比例代表制は大政党有利」などという、的外れどころか真逆の主張をする者まで現れる始末で、頭が痛い。

いい機会なので、問題を整理しておく。

まず名簿が拘束式であろうが非拘束式であろうが、比例代表制の基本的な議席配分方法は変わらない。

すなわち、政党(または政党連合、以下略)が、「自党の候補者」とする名簿を選管に提出する。これが「立候補の届け出」となる。

主体になるのは、あくまで「政党」である。

得票は、政党ごとにカウントされる。そして、各政党の得票を元に、定数のうちいくらをその政党に割り当てるのか、計算するのである。

政党の総得票が確定した時点で、その政党の獲得議席数が確定する。

一般的な比例代表制の場合、政党が名簿の提出をする際に予め候補者の順位を決めており、その名簿の上位から、獲得議席数分の人数だけが当選者となる。これが一般的な「比例代表制」である。

日本の参議院選挙では1983年からこれが採用され、2001年に現在の制度になるまで使われてきた(各県選挙区と併用なのは今と同じ。なお、もっと遡れば各県の地方区と全国区の時代があり、全国区に代わって比例代表制が導入された)。

で、現在採用されている非拘束名簿式だが、各党が名簿を提出し、各党の獲得票数によって議席が配分される仕組みは全く変わらない。

変わっているのは、「個人名でも投票できるようになった」ことと、「名簿順位を政党側で決めることはできず、個人名票の多寡で順位が決められる」ことだ。

例えば、今回(2013年参院選)で言うなら、「自民」と書こうが「橋下聖子」と書こうが「渡辺美樹」と書こうが、すべて「自由民主党」の得票として、議席配分の対象になるということである。

同様で、「三宅洋平」への票も「すぐろ奈緒」への票も、「緑の党グリーンズジャパン」への票となる仕組みだ。もちろん「緑の党」あるいは「グリーンズジャパン」と書いた票も同様にカウントされる。

選挙結果を見れば分かるように、今回の選挙で、比例での当選ラインはおよそ100万票である。そして、そのぐらいの票数をもとに比例配分した議席が割り当てられている。

たとえば1800万得票した自民党は18議席、500万の共産党が5議席、という具合である。

なんとか1議席確保した社民党の得票が125万、議席を逃した生活の党が94万というところからも、「ざっくり100万票ほど」がボーダーラインになっていることがご理解いただけるだろうか。

(なお、日本をはじめ多くの比例代表制では議席配分に「ドント方式」という計算方法が使われている。他にも計算方法はあるが、私はドント方式が最もシンプルで明快であり、それ故優れていると考える)

さて、確かに三宅洋平氏は17万票を獲得しており、当選した渡辺美樹氏の10万票より多い。

しかし、三宅洋平氏が当選できなかったのは、彼が所属していた「緑の党」の総得票が100万票に遠く及ばず、議席配分がなかったからである。また、渡辺美樹氏が当選したのは、彼が所属していた自由民主党が総計1800万票を得ており、18の議席配分を受け、かつ渡辺美樹氏の個人票数が、自民党の名簿掲載者の中で18位以内(厳密には16位)だったからである。

これでご理解いただけただろうか。

個人得票数は、あくまでその政党の名簿内で比較するのに使われるのみであって、当落には全く関係がないのである。

こういう事実を差し置いて、最初に提示した「三宅洋平の個人票は17万で落選なのに、渡辺美樹の個人票が10万で当選」を理由に、「比例代表制は大政党有利」などという主張をすることは、無知が元なのであればジャーナリストとして恥を知るべきであるし、意図的に歪めているのであれば悪質である。

https://twitter.com/tanakaryusaku/status/359512730278961155

(しかし、↑のツイートはすでに600以上リツイートされている。全てが賛同ではないにせよ、影響力のあるジャーナリストの1人として責任を感じてもらいたいものだ)

比例代表制への攻撃は、真に大政党有利、というよりは第1党のみが圧倒的多数を握る小選挙区制への傾倒をますます進め、日本の民主主義をさらに破壊することに繋がりかねない。

(現在、衆議院選挙制度において、比例代表制の存在は小選挙区制の害悪をわずかなりとも緩和する役割を果たしているが、既に「定数削減といえば比例を削る」という方針が繰り返されているように、単純小選挙区制を狙う権力側の謀略は非常に強いのである。私たちはこれを察知し、徹底して闘わなければならない)

※ちなみに、選挙区での当選ライン票は、比例よりは少なくなる(東京選挙区では60万ほど)が、「一票の格差」問題もあり、選挙区によって事情がずいぶん違う。といっても、混戦だった岩手でも当選者は26万票を取っており、17万票で当選できる選挙区はおそらくないだろう。


引用した記事からリンクされている、およそ正気で書いたとは思えない田中龍作の妄言Twitterは下記。


https://twitter.com/tanakaryusaku/status/359512730278961155

田中龍作

@tanakaryusaku

17万6,970票を獲った三宅洋平氏が落選し、10万4,176票のワタミ氏が当選する。大政党ほど有利になる比例区のシステムは、民主主義のシステムを破壊するものだ。

2013年7月22日 - 20:18


この田中龍作というのは、ネットでちょっと調べたところ、自由報道協会所属の自称「ジャーナリスト」らしい。要するに「小沢信者」である。小選挙区制を推進した小沢一郎を婉曲に擁護するためにこんな戯れ言をほざいたのではないかと勘繰りたくなるが、世間にはこんな妄言に真剣に共感するらしい人間が後を絶たないようだ。

日本の「リベラル」の将来は、どうみても真っ暗だ。

kemoukemou 2013/07/24 01:49 この手の人達は話の筋だとか論理的な整合性などはどうでもよく、何を攻撃し何を擁護しているかという結論だけが大事なのでしょう。そのため論理的な一貫性を欠きダブスタを連発しますが、彼らが重要視する結論だけは一貫しているためダブスタであるという認識すら持てないのです。そして結論だけが大事だから、その結論をより先鋭的により声高に叫ぶ者ほど大きな賛同を得るのです。しかしながら、論理性を欠いた主張は最終的にオウンゴールとして自分達に返ってくるのですが、この手の人たちにはそのようなことは考えもつかないのでしょう。

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