kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小型無人機の「ドローン」と音楽用語の「ドローン」の語源について

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015042502000096.html

官邸ドローンで男出頭 小浜署に「福島の砂入れた」

 東京都千代田区首相官邸屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった事件で、福井県在住の男(40)が二十四日夜、「自分がやった」として県警小浜署に出頭した。ドローンの操縦機のようなものを持参したという。警視庁麹町署捜査本部は、男の供述などから事件に関与した疑いがあるとみて捜査員を福井県に派遣、詳しい事情を聴き、威力業務妨害容疑などで捜査する。

 捜査関係者によると、男は午後八時すぎに出頭。「反原発を訴えるため総理官邸にドローンを飛ばした。(機体に付いていた)容器に福島の砂を入れた」と話しているという。

 警視庁も二十四日の検証で、容器内に土や砂が入っているのを確認していたという。これまで容器内の詳しい中身は明らかになっていなかった。

 捜査本部によると、四月十五日に官邸の屋上方面を撮影した写真に黒い物体が写っていたことも判明。現場の状況と男の供述を突き合わせるなどして裏付けを進める。

 警視庁によると四月二十二日午前十時半ごろ、官邸職員がドローンを発見。機体には茶色い容器が取り付けられ、微量の放射性セシウムが検出された。容器には放射能への警告を示すマークのシールが貼られていた。ほかに小型カメラや発煙筒のようなもの二本も装着されていた。中国製の「ファントム2」とみられる機種で、市販されている。販売時の機体は白いが、全体が黒く塗られていた。

 福井県内の原発をめぐっては、周辺住民らが関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働差し止めを申し立てた仮処分で、福井地裁が十四日、再稼働を認めない決定を出した。菅義偉官房長官は同日、安全が確認された原発の再稼働を進める方針に変更はないとの考えを示した。

中日新聞 2015年4月25日 朝刊


実はほんの少し前、ネットで仕事関係の調べものをしていた時、"無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle: UAV)" について記述したアメリカの文書がみつかった。この文書には "drone" とは書かれていなかったが、ドローンのことだ。この時私は「乗り物」について調べていたのだが、UAVは同じ "Vehicle" であっても、輸送(運送)手段とはいえても「乗り物」とはいえないよなあ、などと思っていたのだった。

そのアメリカの文書には、UAVの装甲性能について書かれていた。つまり軍事技術に関する文書だった。さすがは大軍事国家アメリカ、物騒な技術だよなあと、日頃軍事技術とのかかわりのない私は思った。

しかし、その一方で「ドローン」には音楽用語としての記憶もあった。西洋のバロック音楽民族音楽でよく使われる、単音で変化なしに長く続く持続音を指す言葉だ。果たして、無人航空機のドローンと持続低音のドローンの語源は同じなのだろうかと思って調べてみた。その結果は、どうやら同じであるらしいというものだ。"drone"とはミツバチの雄バチを意味し、無人航空機の "drone" はそれをミツバチに見立てて名づけられた名称。また持続低音の "drone" はミツバチのブンブン唸る音から発した言葉らしい。

http://ejje.weblio.jp/content/drone