kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「菅元首相と枝野氏は公認せず 希望が方針」(朝日)

小池百合子小沢一郎も徹底的な秘密主義者だから情報が全然漏れてこず*1、とくに小沢に関しては東日本大震災・東電原発事故直後の「雲隠れ」を思わせる「情報日照り」の状態だ。おそらく小池百合子とのネゴシエーションの最中だろうと想像するが、小池・小沢・前原誠司三者が共謀した「クーデター」が成功した途端、小池がまず前原に対して掌を返し、「民進党候補の全員公認なんかする気はさらさらない」と言い出したのに続き、小沢に対しても「タフ・ネゴシエーター」ぶりを遺憾なく発揮しているのではないか。私が勝手に想像しているのは、小池にとって「剛腕」の持ち主である小沢は身近に置いて知恵をもらうとともに小沢の動きを封じる必要があるが、小沢以外の自由党の議員は「必要ない」のではないかということだ。だから、いったんは「希望(実態は絶望or野望)の党」入りを口にした山本太郎森裕子も、入党の目がなさそうだと知って態度を変えつつあるのではないか。またそんな情勢だから小沢は恥ずかしくて表に出てこられないのではないか。そう「邪推」している(笑)。

とりあえず、枝野幸男菅直人の「排除」はほぼ本決まりと見て間違いなさそうだ。朝日(10/1)の1面にも載っていた。

http://www.asahi.com/articles/ASK9Z6DCQK9ZUTIL027.html

菅元首相と枝野氏は公認せず 希望が方針
2017年10月1日01時22分

 小池百合子東京都知事が代表を務める新党「希望の党」が衆院選で、民進党菅直人元首相、枝野幸男官房長官については、望んだとしても公認しない方向であることがわかった。希望関係者によると、両氏の思想や政治信条が希望と異なると判断したという。

 また、公明党太田昭宏・前代表の地盤である東京12区では、候補者の擁立を見送る方向という。小池氏も29日の会見で、公明は都議会で知事与党であることを踏まえ、「(候補者を擁立するかどうかは)都議会の関係をみて総合的に判断したい」と話している。

朝日新聞デジタルより


産経の記事はもっと露骨だ。

【衆院解散】希望の党 1次公認47人分の原案判明 民進・枝野幸男氏ら30人に対抗馬で「排除」(1/2ページ) - 産経ニュース

衆院解散】
希望の党 1次公認47人分の原案判明 民進枝野幸男氏ら30人に対抗馬で「排除」

 小池百合子東京都知事が代表を務める新党「希望の党」が衆院選(10日公示−22日投開票)で擁立する第1次公認候補者リストの原案が判明した。小池氏側近の若狭勝衆院議員ら結党メンバーや若狭氏の政治塾塾生らで、枝野幸男代表代行(埼玉5区)を含む民進党のリベラル派らにも対抗馬を立てる。若狭氏は30日、50人以上の1次公認者を2日に発表する考えを明らかにした。

 複数の希望の党関係者によると、1次公認の原案は30日朝に作成された47人分で、同党が民進党との合流方針を決める前に若狭氏らが選定作業を進めていたメンバーを中心とした。若狭氏(東京10区)や細野豪志環境相(静岡5区)、長島昭久衆院議員(東京21区)、松原仁拉致問題担当相(東京3区)らは、それぞれ地盤とする選挙区から出馬する。

 民進党前原誠司代表は同党の希望者すべてが希望の党公認となることを求めている。しかし、候補者の公認権を持つ小池氏は9月29日の記者会見で、民進党出身者のうちリベラル派を「排除する」と明言した。民進党幹部によると、希望の党側は前原氏と代表選を争った枝野氏を推薦したメンバーら30人強の公認を拒絶しているという。

 両党の合流を容認している連合の神津里季生会長は30日、民進党本部で急遽(きゅうきょ)、前原氏と会談し、希望の党による民進党出身者の選別に反対する考えを伝えた。

 1次公認リストには、枝野氏のほか、武正公一衆院議員の埼玉1区や初鹿明博衆院議員が地盤とする東京16区などに候補が内定している。希望の党に加わった日本のこころ前代表の中山恭子参院議員の夫で、希望の党から出馬を目指す中山成彬文部科学相は外れた。若狭氏の政治塾「輝照塾」に参加した鳩山邦夫総務相の長男、鳩山太郎氏は東京2区に内定した。

 希望の党は4日にも民進党の前議員を含めた100人規模の候補者を発表する。前原氏は30日の党全国幹事会で、民進党出身者の公認について小池氏と協議した上で「一両日中に方向性を示す」と語った。

 民進党のリベラル系前議員は反発を強めている。社民党出身の辻元清美幹事長代行は30日、「無所属で出る」と宣言し、阿部知子副代表も希望の党に参加しない意向を表明した。党内では、リベラル系を中心に新党結成を模索する動きも出ている。

(産経ニュース 2017.10.1 06:10更新)


引用文中赤字ボールドにした部分について、民進党代表選の論戦で「小池新党は自民党の補完勢力」と断言した枝野幸男を推薦した議員は絶対に許さない、つまり「自分に逆らう者は絶対に許さない」態度は誰かと酷似していないか。

そう、安倍晋三だ。

安倍晋三小池百合子。現在の政界における「二大巨悪」が中心となって行われる衆議院総選挙。日本戦後史上最悪の国政選挙になってしまう恐れが強まった。

それもこれも、無理な「舛添降ろし」と、マスメディアが煽った「小池劇場」と、それに「ワクワク」してしまった「リベラル」(または都会保守その他)の醜態が招いた惨状だ。

*1:この記事を書いた後、昨日(9/30)のTBS『報道特集』に小沢が出ていたらしいことを知ったが、小沢が何を言いたいのかわからず、散々な評判だったらしい。