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kojitakenの日記

2017-08-08 若狭氏、「日本ファースト」設立=小池氏と連携、年内新党目標(時事)

若狭氏、「日本ファースト」設立=小池氏と連携、年内新党目標(時事)

『きまぐれな日々』を今日更新するつもりだったが、若狭勝がわけのわからない「日本ファーストの会」という、いかにも右翼国粋主義的な名前の政治団体を立ち上げていた(7月13日設立)というニュースが流れてきて記事の構想が狂ったので、明日か明後日に延期する。来週は盆休みで更新しないつもりなので、週末にならないうちに更新したい。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080700648&g=pol

若狭氏、「日本ファースト」設立小池氏と連携、年内新党目標

 小池百合子東京都知事に近い若狭勝衆院議員は7日、衆院議員会館で記者会見し、自身が代表を務める政治団体日本ファーストの会」を設立したと発表した。若狭氏は次期衆院選に向け、同会を足場に小池氏と連携して国政新党づくりを進める意向で、政治塾「輝照塾」設立も発表。同会の動向は、求心力低下に苦しむ安倍晋三首相の衆院解散戦略や野党再編の行方に影響しそうだ。

 日本ファーストの設立は7月13日付。若狭氏は「有権者自民党でも民進党でもない政党を求めている」とした上で、「国政新党は年内の早い段階でつくるべきだと思う」と述べた。

 国政新党への小池氏の参画については「直ちに代表になることはない」と述べ、当面の代表就任を否定しつつ、「改革の志を全国に広めていくことは一致している」と強調した。「政治団体の名前に『ファースト』を使うことは小池知事も『結構だ』という話になっている」とも語った。

 また、若狭氏は「自民党の受け皿について強く情熱を持って考えている人と協議を進めていく」として、民進党離党を表明した細野豪志代表代行らとの連携に意欲を示した。「これからの政治は幅広い人材の下で行われていく必要がある」とも語り、政治塾の塾生から、国政新党の立候補者を選ぶ考えを明らかにした。

時事通信 2017/08/07-19:15)

昨年の今頃は、斎藤美奈子と音喜多駿とが対談して意気投合したり、某所で私が知る共産党支持者が熱烈な小池百合子支持の弁をぶったりしていた。その後年末になっても、蓮舫が発した小池百合子すり寄り発言と、小池自身の「4島ならぬ4党」発言(公明党民進党、旧みんなの党系の「かがやけ」に共産党まで加えていた)などに舞い上がった都会保守氏(あるいは括弧付き「リベラル」氏)が「小池都知事公明党民進党の連携にちょっとワクワク」したと告白するなど、小池百合子人気はとどまるところを知らなかった。今年に入ってからも「老害多選首長」としか思えない千代田区長が小池応援を受けただけで圧勝したり(この時にも都会保守氏は狂喜乱舞していた)、都議選で「都民ファ□ストの会」が圧勝したりするなどして勢いは続いた。

ただ、都議選前に都ファが大量の民主党都議を引き抜いて幹部に迎えたせいか、もともと民進党びいきの都会保守氏は都議選について投票日前日まで沈黙し、投票日前日には民進党支持を打ち出した。この頃になると、某所で私の知る共産党支持者もずっと沈黙を守るようになったし、斎藤美奈子など一時小池人気に乗っかっていた人士たちも同様だったに違いない。

私は、都会保守氏にせよ某共産党支持者にせよ斎藤美奈子にせよ、小池の人気浮揚に加担したことを総括する必要があると思うのだが、人間誰しも自分の誤りを認めたくないものらしく、誰もそのような潔い態度は取らない。

今回の若狭勝の動きには、右派臭と小物臭が感じられ、ことに「日本ファーストの会」なる党名には、「なんで国民ファーストじゃないんだ」「国民が第一じゃないのか」等の疑念も呼ぶだろう。党名だけでも、「リベラル左派」たちはドン引きしているに違いない。

この若狭の動きは、民進党の代表選が9月1日に行われることが決まって民進党が隙を見せていることから、安倍晋三が早期の衆院解散をすることを恐れて行動を前倒ししたものと想像される。また少し前の細野豪志民進党離党表明も、若狭のアプローチを受けてのものだった可能性がますます高まった。新党結成には国会議員5人が必要であることは誰でも知っている。細野はその5人目になるというわけだ。他の4人とは若狭勝長島昭久渡辺喜美松沢成文だ。

しかしこの動きは戦術としては拙劣だったのではないか。若狭、長島、渡辺、松沢、細野の顔ぶれから「清新さ」を感じる人など誰もいないだろう。ことに細野の引き抜きは、昨日民進党代表選出馬意向を表明した前原誠司の「顔を潰した」効果もあり、スムーズな民進右派受け入れに支障が出るのではないか。次の衆院選小池百合子自身が出馬するようなリスクを冒すはずは絶対にないから、現在の若狭勝の動きは、小池百合子も「了承」はしているだろうが主導はしていないのではないか。小池の動きに感じられる「冴え」=それは敵である私にとっては不快極まりないものだが=が一連の若狭の動きからは感じられない。

もちろん、かつての日本新党細川護煕のような「清新」なイメージを与える人物(もちろん細川は今ではもう通用しませんよ、3年前の都知事選で見た通り)が外部から加われば話は別だろう。しかしそんな人物がいるのだろうか?

民進党代表選出馬を表明した前原誠司が「野党共闘」の見直しを公言したり、JNN調査で安倍内閣支持率がさらに低下したことが報じられたり(後述)と、政局が一段と流動する中、若狭勝代表の「日本ファーストの会」(小池ファ★スト)もまた決め手を欠いているとしか私には思えない。

なお、朝日新聞と同じ8月5,6日に行われたJNN世論調査安倍内閣支持率が前月よりさらに低下したのは喜ぶべきニュースだ。共同通信毎日新聞は先走りすぎたな。内閣改造の効果は2日で消えてしまったと言っても過言ではなさそうだ。

内閣支持率続落も改造内閣「評価」、JNN世論調査 TBS NEWS

内閣支持率続落も改造内閣「評価」、JNN世論調査

 安倍内閣支持率が、第2次政権発足以来、初めて40%を割り込み、39.7%だったことがJNNの世論調査でわかりました。一方で、改造内閣の顔ぶれを評価する人は42%で、「評価しない」と答えた人を上回っています。

 安倍内閣支持率は、先月1日、2日の調査結果より3.6ポイント下がって39.7%でした。第2次安倍政権が発足して以来、初めて40%を下回りました。不支持率は3.5ポイント上がり59.0%で、2か月連続で不支持率支持率を上回っています。

 一方、今月3日に発足した第3次安倍再々改造内閣の顔ぶれについて聞いたところ、「評価する」と答えた人は42%で、「評価しない」と答えた人の35%を上回りました。

 個別の閣僚では、自民党の野田元総務会長を総務大臣に起用したことについて55%が「評価する」と答え、河野元行革担当大臣を外務大臣に起用したことについては、50%が「評価する」と答えました。いずれも「評価しない」と答えた人を上回っています。

 南スーダンのPKOに関する陸上自衛隊の「日報」を巡る問題で、今週行われる国会の閉会中審査に稲田元防衛大臣を呼ぶべきかどうか聞いたところ、「呼ぶべき」と答えた人は59%で、「呼ぶ必要はない」と答えた人のほぼ2倍となりました。

 先月24日と25日に行われた「加計学園」の獣医学部新設を巡る国会の集中審議で、安倍総理説明に納得できたかどうか尋ねたところ、「納得できた」と答えた人は13%で、「納得できなかった」という人は75%に上りました。

 東京都小池都知事が率いる都民ファーストの会の国政進出について聞いたところ、「進出すべき」と答えた人は33%、「進出すべきではない」と答えた人は47%でした。

TBS『News i』2017年8月7日 2時27分)

引用文にもある通り、TBSは7月の調査が1,2日(=都議選の結果が出る直前)で、8月の調査が内閣改造から中1〜2日置いた5,6日だった。実際には内閣支持率の「底」(極小点)が7月20日前後にあって、その後内閣改造のあった8月3日を極大点とする支持率の反転上昇があったものの、その効果は早々に消えて再び支持率下落局面に入ったのではないかという推測が可能だ。毎日新聞支持率の極小点と極大点でそれぞれ調査を行ったから9ポイントの支持率上昇の結果になった。そんなところではないか。

いずれにせよ、安倍晋三の本格的な反転攻勢が望み薄になったことを示す調査結果として、肯定的にとらえるべきだろう。

2017-08-07 安倍内閣支持率35%、ほぼ横ばい(朝日)

安倍内閣支持率35%、ほぼ横ばい(朝日)

『きまぐれな日々』は明日更新する。

第3次内閣になってから3度目の内閣改造を受けた世論調査は、内閣改造当日に行って早々に結果を公表した毎日新聞共同通信の調査こそ「V字回復」を思わせるものだったが、あとから発表した社の調査ではいずれも微増で、内閣改造から日を置いて5〜6日に調査が行われた朝日新聞の調査では、前回比わずか2ポイント上昇の35%で、前回比9ポイント上昇した毎日の調査と数字が並んだ。朝日は内閣支持率を「横ばい」と書いた。誤差を考えれば妥当な表記といえる。 不支持は45%で、これも毎日の47%とほぼ同じ。

内閣支持率35%、ほぼ横ばい 朝日新聞世論調査:朝日新聞デジタル

内閣支持率35%、ほぼ横ばい 朝日新聞世論調査

2017年8月6日22時59分

 朝日新聞社が5、6日に実施した全国世論調査(電話)によると、内閣支持率は35%で、第2次安倍内閣の発足以降で最低だった7月調査の33%と比べ、ほぼ横ばいだった。不支持率は45%で、こちらも前回調査の47%から大きく変わらなかった。調査直前に行われた内閣改造は、支持率回復にはほとんどつながらなかった形だ。

 内閣改造については、菅義偉官房長官らを留任させ、野田聖子氏を総務相に、河野太郎氏を外相に起用するなどした安倍晋三首相の今回の人事を全体として評価するか尋ねると、「評価する」43%が「評価しない」34%を上回った。

 その一方で、今回の内閣改造安倍政権の信頼回復につながると思うか聞くと、信頼回復に「つながる」は26%にとどまり、「つながらない」は55%と過半数に上った。今回の改造で「人づくり革命」を掲げ、新たに担当大臣を設けた取り組みに「期待する」は37%、「期待しない」は51%だった。

 また、内閣改造前に防衛相を辞任した稲田朋美防衛相について、安倍首相任命責任は大きいと思うか聞いたところ、「責任は大きい」61%が「そうは思わない」30%を引き離した。

 調査はコンピューターで無作為に作成した固定電話携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で実施。計2153人から有効回答を得た。

朝日新聞デジタルより)

結局、内閣改造による支持率の上昇は、10年前の第1次安倍内閣時代の参院選惨敗直後の改造よりもしょぼい「線香花火」に終わりそうだ。

特に土日に行われた朝日の調査は、木曜日の内閣改造で、テレビ局各局が「誰それが何々大臣に内定しました」などと「ニュース速報」まで流して騒いだ効果もあって上昇した内閣支持率が、あっという間に再び下降局面に戻ったとも解釈できる。

今回の各社の調査結果からはっきりしたことは、都議選自民党の要人が語ったという「THIS IS 敗因」という分析はやはり間違いで、安倍晋三本人こそ内閣支持率劇落や都議選自民党惨敗の原因だということだ。そんなことはあまりにも当たり前だが、自民党の連中はどうしても認めようとしなかった。

それでも安倍晋三が10年前の持病の悪化がない限り総理大臣の座に固執することは確実だから(なぜなら安倍には「僕ちゃんの手による改憲の達成」というライフワークがあるから)、そうなると岸井成格が言っていた「自民党も含めた政界再編」の可能性が出てくる。

そこに絡むのが、あの不快極まりない「小池ファ★スト」だが、ここでは深入りしない。

ただ言えるのは、民進党代表選が行われるのが9月1日になったこと、「小池ファ★スト」が細野豪志を一本釣りしたこと(細野の民進党離党表明の真相は間違いなくこれだろうと推測している)、さらにどう票読みしても民進代表になるのは前原誠司であろうことなどは、今回の世論調査内閣支持率が「V字回復」とまでは行かなかったことと合わせて、安倍晋三の「内閣改造直後の衆院解散」をためらわせるに十分なものであろうことだ。

なぜそう考えるのか。その理由は明日の『きまぐれな日々』に書くことにする。

2017-08-06 小池百合子、細野豪志を「評価」(呆)。一本釣りか?

小池百合子、細野豪志を「評価」(呆)。一本釣りか?

一昨日(8/4)の産経にふざけた記事が載っていた。記事の不快指数2万パーセントである。

小池百合子都知事が民進離党の細野豪志氏を評価 「政治家としての練度を高められてきたのかな」 - 産経ニュース

小池百合子都知事が民進離党の細野豪志氏を評価 「政治家としての練度を高められてきたのかな」

 東京都小池百合子知事は4日の定例記者会見で、自身に近い若狭衆院議員が年内にも国政新党の設立を目指していることに関し「都知事として私が今、ここに立っているのも若狭氏の後押しがあったから。支援できることはしていきたい」と話した。

 民進党を離党する意向を表明した細野豪志環境相については「これまでもいろいろ明確な発言をしてこられた。政治家として練度が高められてきたのかなと思う」と評した。今後連携する可能性は「たられば(の仮定の話)はお答えしない」と回答を避けた。

 内閣改造に関しては、加計学園問題を念頭に「改造の前に(国家戦略)特区絡みの問題が注目され、特区に絡む(安倍晋三首相自ら、もしくは関係の方々との問題でエネルギーを取られていたのか、都の特区に関係する事業が滞っているのが事実だ」と皮肉った。

産経ニュース 2017.8.4 18:02更新)

あまり指摘する人がいないが、細野豪志の離党表明の裏には、小池ファ★ストからのアプローチがあったのではないかと私は疑っている。小池百合子が、というか「都民ファ□ストの会」が同様の手口を都議選前に行ってきたことを知っているからだ。都議選前に民進党から大量の離党者が出たが、あれは民進党都議候補が「泥舟から出たがった」こともあったとはいえ、それ以上に都ファからの勧誘が大きかったと聞いている。

しかし、渡辺喜美長島昭久細野豪志ら「昔の名前で出ています」みたいな奴ばかりで、国政政党化するであろう小池ファ★ストが衆院選でそんなに議席を獲得できるだろうか?

そう思わせるほどに、渡辺、長島、細野らのメンツはしょぼい。敵ながら心配になってくる(笑)。

日に日に「小池ファは衆院選で惨敗するのではなかろうか」との疑念が頭をもたげてくる今日この頃だ。今後は、小池ファの失速を考慮に入れる必要もあろう。ほぼ間違いなく次の民進党代表になるであろう前原誠司も、軽挙妄動に走らない方が賢明だろう。

2017-08-05 灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ(神戸新聞)

灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ(神戸新聞)

10年前にもせっかく参院選で鉄槌を食らわせてやった安倍内閣支持率参院選直後の内閣改造で今回と同じくらい内閣支持率がV字回復したのに呆れたことがあった。テレビ朝日の『放送ステーション』は確か24%から36%にアップとかそんな数字だった。今回の毎日の26%から35%と同じくらい。テレビ朝日は昔から毎日新聞と同じくらい低い内閣支持率を出す局だ。毎日の内閣支持率が低い要因は3つあって、最大の要因は「支持」「不支持」の他に「無関心」があることで、他に二度聞きをしない、政権に有利(あるいは不利)な前振りを質問文につけないという理由がある。少し前に日経に「なぜ日経内閣支持率が高く出るか」について書かれた記事を読んだが、日経は二度聞きするからだ、だから「一度しか聞かない」と記事に明記したことがある朝日より高い数字が出る、一度目の質問で得られた答えの内閣支持率は朝日と同じ数字だったと書いてあった。その通りであろう。世にいう「内閣支持率マスゴミ捏造だ」という言説こそ捏造そのものだ。

10年前には安倍晋三大腸の持病が悪化して政権を投げ出したが、持病悪化がなければ続けていたかもしれない。改造内閣支持率は高くもなく低くもなくそれなりで、新任の防衛大臣だった小池百合子など "Please call me Madam Sushi." と言って浮かれていた。私には「凛々しさ」など欠片も感じられず、ただただ軽佻浮薄な印象しか残っていないが、某都会保守氏が受けた印象は私とはずいぶん異なるようだ。

当時も今も安倍政権の極悪な性格は変わらない。そんなことは当たり前だ。しかし「国会の」議席配分は10年前と今では全然違う。10年前には参議院自民党第一党の座を失ったが、今回は東京都議会議席配分において、無能な都議揃いであろう小池ファ★ストに自民党第一党の座を奪われただけだ。

しかも民進党が昔の民主党時代の「永田偽メール事件」を思い出させるほどひどい安倍晋三への援護射撃弾を撃ちまくっている。蓮舫降ろしを受けて行われる民進党代表選は、新聞記事を読む限り前原誠司圧勝以外を予想することはきわめて困難だ。前原には保守系グループのほか、かつて鳩山由紀夫を支えた旧民社系が支持を表明した。小沢一郎の息のかかった者が多い旧維新の党系も、昨年の民進党代表選でも推した前原を推すことは間違いない。最近になって井手英策(「共助」を重視しているうえ、思想信条的にも保守への傾斜が感じられるこの学者を私はあまり買っていない)をブレーンに迎えて「社民主義寄り」に経済政策を転換したという前原は、それと同時に小沢一郎にも急接近している。このあたりは、かつての「小沢信者」や、自らは信者でないまでも信者たちに迎合(忖度)したブログ記事を書いていた某都会保守氏あたりはうすうすと感づいてはいても触れたくない「不都合な真実」だろうから、代わって私が指摘しておく(笑)。なお前原の何が危険かと言って、安倍晋三が5月に読売新聞(笑)でブチ上げた「9条への自衛隊明記」にヒョイヒョイ相乗りする可能性がきわめて高いことだ。現に前原の手下・渡辺周がその線に沿った発言をしている。なお、離党を「なかまたち」に伝えたらしい細野豪志には追随者が誰もおらず、「新党ひとり」になるとも言われている。そんな人望の全くない細野をかつて「小沢信者」たちが熱心に持ち上げていたことも意地悪く蒸し返しておきたい(笑)。

そんなわけで、先月まで誰も予想しなかった安倍内閣支持率急落に浮かれていた「リベラル左派」は一転して試練を迎えることになった。私に言わせれば、内閣改造に伴う支持率回復も織り込めない論者には根性がない。政治家のみならず、政治を論じようとする者に必要なのは執念だ。誰かさんの大好きなマックス・ウェーバーが「政治という仕事は、情熱と判断力の両方を使いながら、堅い板に力をこめて、ゆっくりと穴を開けていくような仕事だ」と書いた通りだ。そして絶対に忘れてはならないのは、安倍晋三とは頭が悪く自身だけでは無能きわまりない男*1だが、「おじいちゃんが成し遂げられなかった『憲法改正』を僕ちゃんが成し遂げるんだ」という執念にかけては誰にもひけをとらない難敵だということだ。馬鹿で尊大で「人柄が信用できない」人物ではあるが、こと執念深さという一点に限っては、ウェーバーのいう「政治家に必要な資質」を備えている。だから、そんな安倍を絶対に侮ってはならない。

前振りが長くなった。

先の横浜市長選で圧勝で三選された林文子が、極右教科書として悪名高い育鵬社の教科書を横浜市の中学の教材に導入することに協力したこと、そしてそんな林を民進党右派衆院議員山尾志桜里応援したことを批判する文脈で発掘されたと思われる、灘中学・高校校長の和田孫博氏が昨年書いた文章はネットで大きな話題になっており、昨日(8/4)には灘校*2の地元紙・神戸新聞にも記事が載った。

その神戸新聞の記事は後回しにして、まずはこの日記にいただいたコメントより。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170803/1501719489#c1501770753

id:bluenote1969 2017/08/03 23:32

同じ「名門校」でも、開成は、この産経の記事に校名が出て来ないことから考えると、麻布や灘や筑駒のように、学び舎の歴史教科書を採択することはしなかったのでしょう。さすがはナベツネ城内実、さらには岸田文雄といったクズどもを輩出した学校だけのことはあります。しかも開成は、昨年の同窓会の総会に、あろうことか、その城内実を呼んで、講演までさせているのですから…。ひどいものです。

ははは。笑ってしまいました。コメント主さんは開成高校OBの方でしょうか。政治家官僚ジャーナリスト、実業家らの出身高校を私はほとんど知らないので、ナベツネ、城内、岸田らが開成高校OBとは知りませんでした。城内を同窓会の総会で講演させたのはさすがにひどいと思いますが、灘や麻布筑駒だってろくでもない奴らをたくさん排出してるだろうと思ってちょっと調べてみました(ソースはWikipedia)。

まず西村康稔については既に書きましたが、他に有名な右派政治家として神奈川県知事黒岩祐治(元フジテレビ)がいます。しかし政治家は概して小粒ですね。それよりも突出して邪悪なのはあの勝谷誠彦です。こいつが灘の出身であることは私も知ってました。なぜならこいつは、出身大学の早稲田より出身高校の灘を誇りとしていて、「灘校」に関する文章をいくつも書いていたのを読んだ記憶があるからです。こいつが兵庫県知事選挙に落選したのは当然ですが、獲得票数が異様に多かったことが私には大いに不満でした。せっかく灘で「考える力」を教えてもらっても、生徒が勝谷のようなやつではどうしようもないということでしょうか。それに許せないのは、Wikipediaで勝谷の名前が「マスコミ・評論」の項に載っていることです。あんなのは「電波芸者」の枠を設けて一番下の欄に載せるべきでしょう。なお、勝谷のすぐ下に名前が出ている日下公人というのもとんでもない極右だったと記憶します。

続いて麻布。現在では城内実と疎遠であろうと想像される極右政治家の代表格である平沼赳夫(2010年の「たちあがれ日本」創設の時に城内に裏切られた)の名前が目を引くほか、故中川昭一や、先日の都議選民進党を離党して都ファ推薦無所属で立候補したものの落選して議席を失った妻を持つ柿沢未途がいます。中川も柿沢もともに酒で問題を起こした人物(中川は「もうろう会見」で有名、柿沢は酒気帯び運転民進党都議辞職に追い込まれた過去を持つ)なので、麻布の「バンカラ」のイメージに合っているかもしれません。でも、ことに中川など極右でしたから、「考える力」云々とは関係なさそうです。むしろ中川など生きていたら真っ先に麻布中学に「なんであんな教科書を採用したんだ」と圧力をかけた口でしょう(中川はかつてNHK番組改変にも安倍晋三ともども関与しました)。

筑駒には清和会派閥の長・細田博之という邪悪系の大物がいますが、これまで見てきた学校の中では一番地味かもしれません。

以上、「学び舎」の教科書を使っている灘や麻布筑駒だって、卒業生は開成と似たようなものではないかと思います。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170803/1501719489#c1501777872

id:urinarazuke 2017/08/04 01:31

この事例は、私立学校の存在が、国家権力から教育の自由を守る防波堤として機能することを、如実に示しているのではなかろうか。

もし日本に、政府の意のままに上意下達で動く国公立学校しか存在しなかったとしたら、と想像するとゾッとする。


そういえば、ミルトンフリードマンは『資本主義自由』でこう言っていた。

マッカーシズムの犠牲になったハリウッド・テン等の人々は、もし雇用主が政府しかなかったら、再就職できずに路頭に迷うほかなかっただろう。自由市場こそが政治的自由守護神となるのだ。”

(全文はこちら→http://sloughad.la.coocan.jp/novel/master/friedman/fride01.htm


無論、フリードマン主義主張毀誉褒貶があるのは承知しているし、筆者もその過半には賛同できないが、この点に関しては間違いなく真理といえるのではあるまいか。

「リベサヨ」と揶揄されるのは覚悟の上であるが、少なくとも現在の日本の政治風土のもとでは、「大きな政府」を目指すことには反対せざるをえない。

私は中高一貫の私立校の存在は否定しませんし、灘の和田校長の見識は評価しますが、一部の「エリート候補生」だけが「学び舎」の教科書を使った授業で「考える力」を学校で伸ばしてもらって、その他の「下々の者」は育鵬社のクソ教科書を使ったクソ授業で「面白おかしく」皇国史観を叩き込まれるというあり方は真っ平御免ですね。我慢なりません、そんなの。それこそ、「出来ん者は出来んままで結構」と言い放った、作家としての代表作の名前が思い浮かばない三文文士・故三浦朱門の理想とする教育体制ですよ。私は、戦前の日本でエリートだけが「天皇機関説」を教わり、考える力を奪われた「下々」が「天皇を機関車にたとえるとは不敬だ」云々の馬鹿げた言説にいとも簡単に煽動されるような社会が再現される悪夢を、絶対に再現させてはならないと思っています。戦前の「顕教密教体制は、自らは教養がありながら「下々」に媚びて「統帥権干犯!」を叫んで民政党政権批判国会質問をした鳩山一郎のごとき愚かな「大衆政治家」が軍部右翼に加担したこともあって破壊されました。現状の延長線上だと、いずれ(急激にか緩慢にかはわかませんが)戦前と同様の破局を迎えるでしょう。それを阻止しなければならないと思っているからこそ、いくら文章を書いても何の見返りもない安倍晋三批判ブログで11年も続けているわけです。

同じ理由から、育鵬社の教科書導入に加担した林文子は絶対に許せませんし、それに加担した山尾志桜里はその正体を露呈したと考えています。私が特に不満なのは、「民進党信者」は(「小沢信者」と同様、)リベラル左派あるいは左翼崩れの人間が大半であろうと思われるにもかかわらず、ひたすら支持する政党の防御の言葉しか発さないことです。本来なら彼らが率先して、育鵬社の教科書の問題点と林文子がその導入に加担したことを指摘した上で、そんな林を応援した山尾志桜里を問い質さなければならないはずだと思うのですが、彼らはなぜかそれをやりません。小沢一郎アンタッチャブルに祭り上げた「小沢信者」に対して、民進党アンタッチャブルに祭り上げた「民進党信者」はみごとなまでの同質性を示しています。そんな似た者同士の「小沢信者」と「民進党信者」とがいがみ合っているのですから、何をか況んや。

なお、ここでは「大きな政府」の議論には触れません。議論の本筋とは関係ないと思いますので。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170803/1501719489#c1501810316

id:redkitty 2017/08/04 10:31

議員さんの名前、神戸新聞が報じています。


>  私立灘中学校神戸市東灘区)が採択した歴史教科書を巡り、自民党盛山正仁衆院議員(63)=比例近畿=や和田有一朗・兵庫県議(52)=神戸市垂水区=が同校に「なぜ採択したのか」などと問い合わせていたことが3日、分かった。インターネット上でも「政治圧力ではないか」と問題視する声が上がっている。

灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ

8/4(金) 7:31配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170804-00000001-kobenext-l28

以下文章を常体に戻す。やっと神戸新聞の記事にたどり着いた。

神戸新聞NEXT|社会|灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ

灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ

 私立灘中学校神戸市東灘区)が採択した歴史教科書を巡り、自民党盛山正仁衆院議員(63)=比例近畿=や和田有一朗兵庫県議(52)=神戸市垂水区=が同校に「なぜ採択したのか」などと問い合わせていたことが3日、分かった。インターネット上でも「政治圧力ではないか」と問題視する声が上がっている。

 同校が採択したのは、「学び舎(しゃ)」の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」。教科書は現役教員やOBらが執筆し、他社で記述がない慰安婦問題に言及。1993年に河野洋平官房長官(当時)が元慰安婦へのおわびと反省を表明した「河野談話」を載せ、併せて「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような資料は発見されていない」と現在の政府見解も取り上げている。

 県教育委員会などによると、同校は2016年度から同社の歴史教科書を使用。同教科書を使っているのは県内では同校だけという。同委員会義務教育課は「(教科書の使用は)適正に行われている」としている。

 同校の和田孫博校長が昨年、同人誌に寄稿した「謂(いわ)れのない圧力の中で」と題した文章で「自民党の一県会議員から『なぜあの教科書を採用したのか』と詰問された」「本校出身の自民党衆議院議員から電話がかかり、『政府筋からの問い合わせなのだが』と断った上で同様の質問を投げかけてきた」と明かした。

 また、採択を批判する「文面が全く同一」のはがきが200通以上届いたといい、和田校長は「はがきはすでにやんだが、圧力を感じた」と振り返る。現在も和田校長の文書がネット上で引用され、論争となっている。

 盛山、和田両議員神戸新聞社取材に、批判はがきとの関連を否定。その上で、盛山議員は「灘中の教科書について、OBとして周囲から疑問の声を聞いたので、校長に伝えただけだ」と強調。「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」とする。

 和田議員も会合で校長に採択理由を尋ねたことを認め、「私個人は学び舎の歴史教科書に疑問があり、さまざまな会合で口にしている」と主張。「私立学校の特色ある教育は理解しており、圧力などではない」と話している。

神戸新聞NEXT 2017/8/4 06:40)

和田校長に電話をかけた自民党衆院議員盛山正仁という人だった。この人の名前を私は知らなかったが、先に参照したWikipediaの「灘中学校・高等学校人物一覧」には「政治家」の欄に名前が出ている(筆頭は西村康稔)。私は以前として「西村康稔が盛山議員に電話をかけさせたのではないか」と疑っているが、その理由は下記の通り。西村康稔1962年生まれの54歳)は盛山正仁1953年生まれの63歳)より9歳も若いが、国会議員としての経歴は西村の方が長いし(西村は2003年初当選、盛山は2005年の郵政総選挙初当選)、2009年の政権交代選挙でも西村は選挙区で当選したのに対し、盛山は比例復活もならず落選した(これは選挙区のせいもある。盛山が神戸市中心部の兵庫1区で激戦区であるのに対し、西村は明石市淡路市洲本市南あわじ市兵庫9区自民党有利の選挙区である。兵庫県神戸市阪神間以外は保守的な県だ)。盛山は2014年衆院選でも維新の党の井坂信彦みんなの党系。現民進党江田憲司グループ)に敗れて比例復活した。Wikipediaによると、盛山は派閥の所属も岸田派であり、2014年朝日新聞東大の共同調査の問いに「選択夫婦別姓制度の導入にどちらかといえば賛成」と答えたことや著書一覧から判断して、極右思想とはあまり縁のなさそうな人だ。日本会議に所属しているとの情報もない*3。つまり自らの意思で和田校長に圧力の電話をかける動機はない。とすると、誰かに頼まれて電話をかけたと推測するほかない。母校に圧力をかける動機をもっとも強く持つ人間は西村康稔だ。こういう推理である。

しかも、盛山議員は和田校長と年齢が近い。これは、昨日たまたま下記サイトの動画を視聴して知ったのだが、和田校長は1952年6月生まれで、盛山議員の1年先輩に当たる。

一方の西村康稔は和田校長より10歳年下だ。西村の命令が通じる「灘高の後輩」がいたとしても、和田校長との年齢差はさらに大きくなる。はるか年下の自民党政治家から圧力をかけられたのでは、和田校長の態度はさらに硬化するに違いない。そう思った西村は、和田校長と年齢の近い盛山議員に電話をかけさせたのではなかろうか。

一昨日書いた記事に、

西村は安倍の側近中の側近ともいえる大物だから、さすがに自分では直接動かず、「灘高の後輩」の自民党議員(どうせいるだろ、そんな奴)に電話をかけさせたのではないかとも疑っている。和田校長の反論に対して、「確かにそうですな」などと引き下がったあたり、西村本人がかけた電話とは思えないものがある。だが、西村が少なくとも一枚噛んでいた可能性は相当に高いだろう。

と書いたが、西村が「灘高の後輩」の自民党議員に電話をかけさせたのではないか、との推測は間違っていた。しかし、「和田校長の反論に対して、『確かにそうですな』などと引き下がったあたり」は、盛山議員の思想信条に照らし合わせて「さもありなん」と思われる。

盛山議員神戸新聞取材に対して

「灘中の教科書について、OBとして周囲から疑問の声を聞いたので、校長に伝えただけだ」と強調。「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」と

言ったとのことだが、前者の「周囲」というのは西村康稔のことだろうと私は推測するし、後者の「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」と言っているのは虚言か、さもなくば現在流行している「記憶にございません」の類だろう。繰り返して書くが盛山議員にはそんな電話をかける動機はなく、電話をかけたとしても「私の本意ではないのだが、政府筋が問い合わせろと言うのでね」という意図を和田校長に匂わせたかったであろうことは想像に難くない。

つまり、敵の本丸はあくまで官邸安倍晋三)なのだ。安倍晋三のパシリたる西村康稔は、今回の内閣改造内閣官房副長官に就任したが(安倍晋三も経験したポストだ)、「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」の諺に従って、徹底的に叩かなければならない。

*1もちろん「軽くてパー」な御輿を担ぐ側に悪知恵の長ける人間が揃っているから安倍が持っているのだ。

*2どういうわけかこの学校は、灘中・灘高を総称してか「灘校」と表記されることが多いようだ。「麻布校」「開成校」などとはあまり言われないように思うので不思議だ。

*3https://matome.naver.jp/odai/2147998853164653601/2148265039554429703

2017-08-04 細野豪志が民進離党を検討(共同通信)

細野豪志が民進離党を検討(共同通信)

細野豪志民進党離党を検討していると報じられている。

細野氏が民進離党を検討 政権批判の受け皿新党視野 - 共同通信 47NEWS

細野氏が民進離党を検討

政権批判の受け皿新党視野

 民進党細野豪志環境相(45)が、安倍政権批判の受け皿となる新党の結成を視野に、離党を検討していることが分かった。周辺議員らが思いとどまるよう慰留している。党関係者が3日、明らかにした。自身が設立した党内グループは4日に東京都内で会合を開く予定で、細野氏は会合後、見解を発表する見通しだ。

 蓮舫代表が7月の東京都議選敗北で辞任を表明し、9月1日に新代表を選出する日程が決まったばかりで、細野氏が離党に踏み切れば、党内の混乱が広がりそうだ。

 関係者によると、細野氏は周囲に「新しい受け皿をつくりたい。いち早く離党しないと政界再編をリードできない」と述べた。

共同通信 2017/8/4 01:06)

私の評価では、細野豪志というのはとんでもなく悪質な「政界風見鶏」であって、いってみれば「超矮小化した」中曽根康弘みたいな政治家だろう。中曽根にはまだ右翼政治家としての矜恃もあったが、細野にはそれさえもない。

しかし、いわゆる「リベラル」系ブログの世界においては、過去の民主党政権時代に細野が小沢一郎一派にすり寄りまくっていた経緯があったため、細野への批判が不当に弱かった。前原誠司批判しても細野豪志批判しないという人間は少なくなく、現に最近でも某都会保守氏のブログにその傾向が見られた。これはおそらく、民主党政権時代に某都会保守氏がずいぶんと「小沢信者」たちを「忖度」した記事を書いていたことと関係があるのではないか。

たとえば、鳩山政権時代の2010年に生方幸夫民主党幹事長(当時)が小沢一郎批判した時に「小沢信者」と一緒になって生方議員(当時。2014年衆院選で落選)を批判したことがあったが、その時都会保守氏は「小沢信者」たちと一緒になって生方議員(同議員民主党内の「リベラルの会」に所属していた)を批判した。当時の記事を読み直すと、生方氏が批判していたのは「民主党中央集権。権限と財源をどなたか一人(小沢一郎のこと)が握っている」ことであって、今でいえば「安倍一強」を批判するのと同じことだった。なお、この当時、「生方降ろし」に狂奔したのは、小沢一郎本人というよりはむしろ小沢の心中を「忖度」した、当時の言葉でいう「ソンタクズ」であって、あとになって小沢が「そこまでやることはない」と言ったという情けないオチがついたものだ(呆)。一方の生方氏は、民主党内「小沢ソンタクズ」による副幹事長辞任要求に対し、「普通のことをしゃべっているのに辞めろというのは、党内に言論の自由がないということだ。情けない」と反発していた。今の自民党になぞらえるなら、村上誠一郎による安倍晋三批判のような内容であって、まっとうそのものの主張だとしか私には思えなかった(今もその意見は変わらない)のだが、都会保守氏は 

まあ、鳩山氏高嶋氏らの言うように、党内でやるならともかく、わざわざ外部で批判アピールをするのは、少なくとも執行部の一員として、望ましい行動だとは言えないだろう。(-"-)

と書いて、「小沢ソンタクズ」の肩を持ったのだった*1

この一件が騒がれたのは2010年3月だが、翌月には鳩山由紀夫が普天間基地移設問題で「現行案回帰」を言い出して、鳩山自身が危惧していた通り「小沢さん政局にされ」た。こんなことを書いても覚えている人などほとんどいないだろうが、「鳩山降ろし」の最中には、小沢一郎も反鳩山側として動いていると見られていたのだ。しかし、6月2日に鳩山が辞意を表明した時、小沢も幹事長の辞意を表明した。

実はこれにも裏があって、当時次期民主党代表首相が本命視されていた菅直人に、小沢が「俺を幹事長に留任してくれたら協力してやる」と持ちかけたのを菅が断ったらしい。それで小沢が、それまで「鳩山降ろし」に加わっていたことが嘘のように「反菅」側に回ったのだ。両者が仇敵同士になったのはこの時からだ。それまでは、たとえば2005〜06年の前原代表時代には、鳩山は党幹事長として前原を支えていたが、菅と小沢は前原と距離を置いていた。2006年の民主党代表選では小沢と菅が争ったが、そのあとも民主党が小沢・鳩山・菅のトロイカが共演するテレビコマーシャルを流すなど、サンフレッチェの関係はさほど険悪ではなかった(但し小沢と菅は最初から最後まで馬が合わなかったらしく、両者は鼻をつまみながら協力していたようだ)。

私見では、小沢も菅も単独では大した政治家ではない。小沢と菅、さらには鳩山由紀夫も加えた3人が「サンフレッチェ」となって初めて力を発揮する政党、それが民主党だったと思っている。つまり、2人(あるいは3人)合わせてやっと一人前になれる程度の政治家同士が、2010年以降醜い権力抗争を繰り広げたことに民主党凋落の原因がある。そう思っている。

しかし、「小沢信者」も「民進党信者」もともにそのことを理解していない。というより、うすうすとは感づいているのだが、民主党凋落の真因を直視できずにいる。

民主党は、「中央集権」で「権限と財源をどなたか一人が握」る党運営、政権運営を可能にした。それこそ、小沢一郎が旗を振った「政治改革」の目的だった。ただ、小沢はこらえ性がなく、三度の飯より権力抗争が大好きな人間なので、せっかく作り上げた独裁政治のシステムを自力ではうまく運用できなかった(これが、単独では大したことのできない政治家だと私が小沢を評するゆえんだ)。結局独裁政治のシステムを最大限に活用したのは安倍晋三だった。思えば、衆議院選挙小選挙区制の(権力者にとっての)メリットを最初に最大限に活かしたのは小泉純一郎だった。第2戦には民主党がリベンジしたが、第3戦、第4戦は指揮官が安倍晋三に代わった自民党が連勝して(改憲への)「王手」をかけた。これが現状である。第5戦は、王手をかけた側もぐちゃぐちゃにあってはいるものの、相手チームが崩壊寸前とあっては「改憲」というゴールは、実は見えている。

細野豪志がいずれ合流するであろう「小池ファ★スト」(新・新進党小池新党などとも呼ばれる)は、自民党と連立するかどうかはともかく、安倍の改憲構想に協力することだけは間違いない。なお、何度も書くが民主党内にも野党にもライバル不在の安倍は、支持率が30%に下がった程度では辞めないし、政党支持率からいって今直ちに衆院選が行われたとしても自民党が(圧勝とはいわないが)勝つことは間違いない。「小池ファ★スト」が参入した場合、自民党議席を減らしても、「小池ファ★スト」もまた改憲政党である以上、「改憲勢力」はむしろ増えるのである。