kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

石原慎太郎が実は「落選確実」であることに今頃気づいた(恥)

日付が変わっていよいよ今日(21日)、安倍晋三衆議院を解散するが、昨日、橋下が国政進出? - kojitakenの日記 を書いている最中、あることに気づいた。

それは、石原慎太郎が、仮に前回衆院選と同じ比例代表東京ブロックで、爺世代もとい次世代の党公認で立候補するならば、石原は実は「落選確実」であるという事実だ。

こんな当たり前のことに気づかなかった。愚かにも私は、石原慎太郎の引退話が報じられた時、万歳! 石原慎太郎が衆院選不出馬を示唆 \(^○^)/\(^○^)/\(^○^)/ - kojitakenの日記 などと喜んでいた。そして、石原が一転して出馬を表明したと聞いてがっくり落ち込んでいたのだった。

つまり私は、石原慎太郎の落選など思いもつかなかったのだ。なんという頭の悪さだろうか。日頃私が悪態をついている対象である「小沢信者」や「ネトウヨ」を、これでは笑えない。

石原慎太郎は、前回の衆院選では、橋下徹と野合して「日本維新の怪」の比例代表東京ブロックから出馬していた。当時の維新の怪は、週刊誌が「衆議院の第一党になる」などと過度に持ち上げていた。衆院選の頃には勢いにだいぶ陰りが見え始めていたが、それでも民主党を上回る得票を叩き出した。石原は、その「橋下バブル」にただ乗りして、労せずして衆議院議席を獲得したのである。「濡れ手に粟」「不労所得」などの言葉が思い浮かぶ。

だが、その維新が分裂して、「次世代の党」と「維新の党」になった。「維新の党」も政党支持率1%そこそこにまで凋落したが、「次世代の党」はさらにひどく、政党支持率はわずか0.1%しかない。

いくら都知事選で大量得票した実績があろうが、衆議院比例代表はそうはいかない。非拘束名簿式の参議院とは違って、候補者名を書いた投票は無効になる。石原びいきのネトウヨでさえ、比例代表で「自民党」と書かずに「次世代の党」と書くのは抵抗が大きいはずだし、自民党もまさか公明党をさしおいて「比例代表は次世代の党」と言うわけにもいくまい。

そんなわけで、もし石原が前回同様、次世代の党の比例代表東京ブロックから立候補するなら、石原の落選は確実なのである。もちろん、前回日本維新の党の比例代表東京ブロック第3位当選だった山田宏の当選の可能性は、万に一つどころか億に一つ、いや兆に一つもない。皆無だ。北陸信越ブロック比例代表中田宏も同様である。

さらにいえば、次世代の党で選挙区の議席を持っているのはわずか3人、しかもそのうちの1人である西野弘一大阪維新の怪から国政に転じた人間なのに、なぜか維新の党に逝かずに次世代の党入りした。この男の当選も見込めないだろう。

つまり、次世代の党で衆院選の当選があり得るのは、平沼赳夫園田博之のたった2人しかいない。現時点における次世代の党の予想獲得議席数は「最大2議席」なのだ。

これは「小選挙区制」云々とは関係ない。19人の衆院議員のうち16人が比例代表なのだが、次世代の党は政党支持率が低すぎて比例代表での当選も覚束ないという話である。

石原の選挙区からの出馬も考えられるが、石原に選挙区をくまなく回れる体力や気力があるとはとても思えない。何より石原は昨年大病をしており、一時再起不能説も流れた。公示までに、「やっぱり立候補やーめた」と石原が言い出す可能性も低くないと私は見ている。

もともと、上記のような事情があるから、次世代の党は衆院選前に自民党と合流するに違いないと私は予想していたのだった。そもそも、日本維新の党から分裂する時、次世代の党の幹部(おそらく園田博之だろう)は、衆院選になったら自民党が「選挙協力」(というか、もっとあからさまに言えば「吸収合併」)してくれると言って、どちらに行こうか迷っている議員を説得したものと想像していた。自分自身がそういう想像をしていたことも忘れて、私は石原の引退説を喜ぶていたらくだったのだ。おおかた、2ちゃんねるで「維新の党と次世代の党は現状維持」などというネトウヨの好き勝手な予想を読んでいるうち、われ知らずやつらに洗脳されたに違いない(笑)。いや、笑いごとではなく、小学生にすらわかるはずのことに気づかなかったと自己批判せざるを得ない。お恥ずかしい限りである。

なお、なぜ次世代の党と自民党の合流が進まないかといえば、まず、大半の小選挙区自民党の現職(今日中に「前職」になる)で塞がっていることが挙げられよう。

さらにもう一つ、石原慎太郎平沼赳夫自民党の「73歳定年制」に抵触してしまうことが挙げられる。さすがは「爺世代の党」と揶揄されるだけのことはある(笑)。