いましろたかし「グチ文学 気に病む」(マガジンハウス asin:4838718640)

図書館本、読了。


いましろたかし、初のエッセイ集。だが、病気のことについてのグチと、釣りについての話題ばかり。
でも、病気だと気分が沈むのは、同じ病人だとよくわかる。40歳でなった緑内障がかなり悪くて、46歳で「右目の1/4くらい」視野がなくなっているという。あと、腎臓結石と前立腺肥大もあるそうで・・。


ちなみに、緑内障は「治療法がない」病気なので、1回1万円の「気功治療」を、週3回受けているそうだ。「信じているワケではないが、『現状維持』でもいいから・・。ワラをも掴む気持ちで・・」という。だが、青森に釣旅行に出かけた際、「遠隔気功」を東京から送ってもらっていたりする・・。怪しいなあ。


また、世田谷の「家賃18万の一軒屋」を借りて、「1階を仕事場、2階を住居」にしているのだが・・。隣のアパートの若者がうるさいやら、玄関に酔っ払いにウンコされるやら・・。辛い・・。
それで、「何とかマンションの頭金を」と子供向け漫画に挑戦したり、漫画喫茶に行って「いままでは全然興味なかった、娯楽漫画」を読んで、「うーん、良くできている。どうして俺はこんな漫画が描けないのだろう」と悩んでいる。


あと、初の単行本「ハーツ&マインズ」のカバーの話。「どてら着た、いましろ先生が、ごちゃごちゃした仕事場にいるところ」を、写真にとっていて・・。本棚が写っているので、当時、「ああ、俺と似たような本、もってるなあ」と思ったのだが。この本によると、あれは「別の漫画家さんの部屋」だったらしい。