リトルアマポーラ エリザベス女王杯(GI)優勝!

引き続き現地で観戦。
アマポーラはデビューから全戦現地で見ているけど、前回までだと桜花賞の時が一番良く見えた様に思う。
今日はその桜花賞時と同等かそれ以上の気配。毛づやが素晴らしく、まさに底光りしていた。
前走が+10kgでレースに臨み、今回さらに+4kgで474kg。ふっくらしていると感じたのは初めて。
それと前回から変化を感じていた、春にはみせなかった気合の乗った様子。
1番人気のカワカミプリンセスも見事な出来だったけれど、
「それ以外には負けない」と見ているこちらもテンションが上がってくるほど。

スタートは横一線。出負けするのが続いていたので、よしちゃんと出たと拳を握り締める。
そうすると場内がどっと沸いたので、驚いて内へ目をやると2番人気のポルトフィーノ武豊騎手が落馬していた。
しかし、すぐ次の瞬間には別の意味で驚かされることに。
アマポーラがスっと難なく5番手あたりを確保するのが見えたからだ。


レースはコスモプラチナが飛ばし淀みなく流れていく。
アマポーラの位置取りは5番手のまま無理なく追走。
3、4角の中間あたりからカワカミプリンセスと共に馬群の外をじわっとポジションを上げて行く。
さぁ1番人気馬との追い比べかと思ったのも4角手前までで、手応えはこちらの方が断然良く見える。
4角を回りきると加速して、すぐに1馬身の差がついたのを見てほぼ勝利を確信。正直、この辺で涙が出そうになった。
あとはゴール前ではむしろ引き離すぐらいの勢いで快勝。でも、私自身は何が何だか良くわからん興奮状態。
その後は慌しく口取りへ向かったけど、徐々に実感してきたのか業務エリアへ入った後で鳥肌が立ってきていた。
京都では口取りに縁がなくて初めての機会。それがGIの大観衆の前、本場場の上で経験することになるとは…。


あのカワカミプリンセス相手に完勝といって良い内容。
牝馬三冠はどれもストレスが溜まる内容だっただけに、まさしく溜飲が下がったという感じ。
私自身も出資馬が結果を出せないのが続いていて、久々の勝利をGIでだなんて、本当に嬉しいとしか言い様がない。


それにしても、その結果も道中のポジションも、今までのレースは何だったんだと言いたくなるぐらい。
ゲートを無難に出たのと、騎手が変わったのが主因だろうが、
前走の追い切り時に幸四郎騎手も指摘*1していた「前向きさ」が出てきたのも大きいのかも。
確かに、春はパドックで本当に淡々と歩いていたのが、秋になって気合いを見せるようになっているし。
今までも後ろから差される姿は想像できないタイプだったけど、前へ行っても同様に脚を使ってくれるとは。
こういう競馬ができるのなら、今後も大いに楽しみだなぁ。


さて、エンドレスにレース映像を見ることにするか。


(追記)
そう言えば、8月に社台ファームでアマポーラを見学した時に、
事務局の方でも馬を出して下さったスタッフの方でもない方(牧場関係者?)が話に入ってこられて、
その方が「エリザベス女王杯に勝ったりして。」と冗談ぽく仰った。
あの時、私自身は内心、なんで目前の秋華賞じゃなくて女王杯なんだろうと思っていたのでした。
今にして思えば言霊じゃないけど、こういうのって何か縁みたいなものがあるのかなって思ってしまうなぁ。

*1:秋華賞の追い切り後のスポーツ紙の記事によると「春より前向きになっている」とコメントしていた。