K's Station

「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

      「旅行」カテゴリで温泉むすめや鉄道むすめなど、旅行記の一覧が見れますので、よければご覧くださいね。


「分かる人だけに分かればいい」とならないために。

「分かる人だけに分かればいいさ」 言った瞬間ラクになってしまう言葉の麻薬 −永井千佳の音楽ブログ

そうですね。一人のブロガーとして、そうはならないよう常に心掛けたいですね。

「分かる人だけに分かればいい」は、表現者としては失格

感想系サイトしかり、同人誌しかり。「分かる人だけに分かればいい」という雰囲気をたまに感じることがあるんですよ。すごく好きなものがあって、それを共有したくてアクションを起こす。そのことは素晴らしいんですが、同じように好きな人と集まって、同じ仲間と馴れ合った結果、好きだったものが内輪だけの共有物に変わってしまう。それは寂しいなあと思うんですね。


ファンというのは、最初は仲間を増やそうと積極的になるが、人気が一定になると、新しいファンとの価値観のズレが嫌になり、やがて閉鎖的になる。それは何のファンでも起きることだと思います。ファンだけの知識や了解自体が悪いとは思いません。ただ、そういったことは昔からのファンやコミュニティの間で発足し、普及するものなので、その良さはわかりにくいもの。知ってる人は当然楽しめますが、内輪で盛り上がられることほど、端から見てる人にとって嫌なこともありません。


そういった意識の根底には「分かる人だけ分かればいい」という呪縛があるんじゃないかと思うんですね。リンク先でも言及されてるような、自分だけの思い込みや歪んだプライド。それが人を閉鎖的にさせるように思います。確かにそういった人たちは知識量は凄いし、見解もすごく鋭い。でも、それがかえって内輪だけのノリを生んでしまい、他人の言葉に耳を貸せなくなってしまう。それは何かのファンの会話に関わらず、評論家や批評家。どの世界でもありがちなことなんです。


でも、それは「表現者」としては良くないことだと思います。


知識はないけど興味はある。そういう人の意見は、専門家にとっても刺激になるし、興味を持ってくれた人の興味を広げるきっかけになると思うんです。自分の「好き」という気持ちが、どうしたらもっと伝わるか。時に悩み、時に焦り、試行錯誤しながら、それでも多くの人と「好き」を共有したい。興味をもてなかった人にも興味をもってほしい。その気持ちこそ、評論家やブロガーに至るまで「表現者」の根幹に常にあるべきものだと思います。

「興味ない」の一言で、情報の受け手としての道が閉ざされる

「私、その世界のことよく知りませんから」という言葉を言わないようにしている −永井千佳の音楽ブログ

とはいえ情報の受信者としても、意識すべきことはあると思います。上の記事は、先ほどと同じ方が受け手として書かれた記事ですが、そうは言っても人間、興味をもてないこともあるもの。でも、そこで「興味ない」と断ち切ってしまうのも、人生もったいないと言われてまして。これは僕も同感ですね。


たとえば僕の場合、自動車とミリタリーは説明されてもわからないんですよ。でも僕の友人はその分野に関しては超マニアで、痛車見に行くと、車種からラッピングの方法から事細かに解説してくれるんですね。それを聞いてても僕はわからないんですが、それでももっと話を聞きたくなるんですよ。


というのも、話してる友人がすごく楽しそうなんです。だから、詳細なんてわからなくても聞いてて楽しいんです。


ちょっと話は変わるかもしれませんが「ガールズ&パンツァー」が今もすごく人気ですよね。でもそのファンが100%ミリタリーマニアとは思いません。ミリタリーファンが引っ張ったのは事実だと思いますが、アニメ本編が面白く、街の取り組みが面白かったから戦車の知識がなくても楽しいんですよね。あれも「ミリタリーに興味ない」で、閉ざしてしまえばそこで終わり。それでも何かしら引くものがあったからこそ、そこから様々に普及し、爆発的な人気に繋がったんだと思います。


それに、今までしたことがなかったものを取り入れるのは、自分にとっても大きな成長になると思うんですね。自分を変える方法は、自らがアグレッシブに行動することだけじゃありません。時には自分と違う種類の人と関わり、他人の面白いと思うことを理解し、受け入れてみることも大事なんじゃないかと。知識なんて今はなくても、興味を閉ざしてさえいなければ、何かのきっかけで変わることもある。誰かの「楽しい」「好き」という想いが、自分の中の知識や経験の壁を越えることだって、きっとあると思いますよ。





きっかけは「ラブライブ!」の紹介記事?

なあんか偉そうなこと言ってしまいましたが、実を言うと、こういうことを考えたのは、大それたことがあったわけでもなく、この記事を見たのがきっかけなんですよ。

「ラブライブ!」アニメ第2期放送決定!──今からはじめるラブライバーのススメ −KAI-YOU.net

ここまでマジメなこといっておいて「ラブライブ!」かよ!と思った方もいますよね。でも、ちょっと待って下さい。


ここで書いてあることって、おそらくファンの方なら全部知ってることで、何の発見もないと思うんですよ。でも、僕は恥ずかしながら、アニメも数話見たきりですし、ベストアルバムを少し聞いただけの人間。興味がないわけではないですが、かといってTwitterに日々流れてくるような情熱も知識もない。そんなにわかにすら満たない僕にとっては、この記事はすごく参考になったし、むしろさらに興味を引かれたんですよ。

知らない人でもわかるようになってるし、アニメの魅力だけでなくメディアミックス、ライブの良さも伝えてて、これぞ良記事じゃないですか。アニメが好きな人は多いけど、誰もが1期を知ってるわけでもないし、ライブに通ってるわけでもない。それを認識した上で、自分がいいと思うものを伝え、それを味わって欲しい。そういう想いは、僕のような人にもちゃんと伝わるし、好感持てるんですね。


分かる人だけに分かればいい。そう思うのは簡単。興味ない。そう思うのも簡単。でも、それだけじゃ面白くない。自分が好きだと思うものを伝え、それを感じて欲しいという気持ちがあり、その気持ちが、知識はないけど興味はある人の気持ちを揺り動かし、互いの世界を徐々に広げていく。それこそが「表現者」の極みであり「受信者」の楽しみなんじゃないかなと、思うわけです。