ちくわパフェ（略してCKP）をご存知でしょうか。
その名のとおり、飾られたフルーツやアイスに数本のちくわが突き刺さっているという、パフェの概念を根底から覆すメニューですが、その発端は「ひなビタ♪」というメディアミックス的に展開しているプロジェクト内に登場するガールズバンドの曲が由来。あくまで架空に過ぎなかった食べ物を、何と実際に作っちゃったカフェが鳥取県は倉吉に存在するそうで。8月の提供開始以来、ワイドショーにも取り上げられるほどの人気メニューみたいなんですよ。
さすがはちくわの消費量上位の鳥取県！ ちくわ様様だねっ！
かつては僕も「めんたいパフェ」を食べに福岡まで足を運んだこともある身。そんな奇食好きとしても、ちくわパフェの存在は気にならざるを得ません。ぜひ一度CKPを食して、電波ソングの世界を僕も生で感じてみたい！
というわけで。
(C)ちょっくら (K)倉吉まで (P)ピューッと行ってきました！
倉吉と言えば、「ねんどろいど」でお馴染みのグッドスマイルカンパニーが工場を移転させたことでも有名ですが、右のマップは実際にグッドスマイルカンパニーが作成した街の案内図で、駅近くの観光案内所で無料で配布されてます。僕もまず観光案内所で地図をもらったのですが、案内所の壁を見ると。
「ひなビタ♪」の舞台、倉野川市観光課のポスターが！
そもそも「ひなビタ♪」の舞台である倉野川市のモデルが、ここ倉吉なんですよね。でも、観光案内所にポスターが飾ってあるとは思ってませんでした。これは否応にもテンション高まります。そのちくわパフェの店は、倉吉駅から2キロ程度の場所にある、ティーラウンジ・ダイアナ。常連に愛される街の喫茶店といった雰囲気の店ですが。
「倉野川名物ちくわパフェ」という、これまた異様な看板が入口に。
店内はこじんまりしながらも落ち着いた感じの喫茶店といった様子ですが、ちくわパフェの宣伝用メニューもちゃんと用意してありました。注文を取りに来た店主に「ちくわパフェ食べに来ました！」と僕も魔王討伐に来た勇者のごとく高々に宣言。宣言するとマスターが交流ノートも渡してくれまして。ノートも見せてもらいました。
（左は交流ノート。右はちくわパフェのメニュー）
交流ノートを見ながら、待つこと数分。「お待たせしました」という声とともに、噂のCKPが目の前に！ 勝負めう！
(C)ちょ… (K)これ (P)パネェな…。
一般的な白いちくわが刺さってるのかと思いきや、エンドウ豆とかいろいろ練り込まれたちくわが入ってるんですね。確かに彩りでは負けてないですが、ちくわはちくわですからね。さすがは鳥取、ちくわに対して妥協なし。その外見に圧倒されながらも、ちくわと生クリームをすくって口に運びます。
はむはむ……。何か…パフェとちくわが互いに自己主張しあってるかのような。
不味くはないですが、お互いの味が強くて、歩み寄ろうという感じがないんですね。ちくわも良いちくわを使ってるのか、塩味がほのかに利いて美味しいですけど、そこにクリームやフルーツが精一杯甘さを主張してくるので、マッチしてるかというと…やっぱ微妙ですね。でも、味としては全然悪くはないので、さくっと間食しました。
ひっさーつ！ ちくわの穴から生クリーム光線だよっ！
でも、僕はパフェだけでなく、この店自体についても、すごく好印象を持ちました。というのもカウンターを見ると、地元の人たちとマスターが、ちくわパフェについて会話が進んでるんですね。食べた人が仲間にいるのか、一人がちくわパフェについて話しながら、初めての人に勧めていて、マスターと話しながら、わいわいと会話が弾んでる。その姿が、ものすごく微笑ましかったんですよ。
ちくわパフェが「ひなビタ♪」のファンだけでなく、街の人にも受け入れられようとしているんだなあ…と。
このちくわパフェ、マスターに聞いたところ今は大人気らしく、かなりの数の注文があるようです。交流ノートが始まったのは8月28日ですが、僕が行った時(9/24)には、そのノートが終わりかけてました。シルバーウィークだけでも5枚ほどノートが進んでいたので、訪れる人の多さが窺えます。東京や大阪からも多くの人が訪れ、「ひなビタ♪」を知る人も知らない人も満足した様子が書き込まれていて、見ててほっこりしましたね。場所が駅から遠いところだけが難点ですが、ぜひ観光の帰りにでも食してみて下さい。意外な交流ができるかも知れませんよ！
(C)ちゃんと (K)会計のレシートにも「CKP」と書くところが (P)ポイント高いですね。
