・無能な議員に昇給は不要

駒ヶ根市議会では、議員報酬の増額を求めている。


議員報酬の増額を検討していた特別委員会(福澤喜美委員長)は8日、市長に対して、
来春の市議選からの議員定数減に伴い「増額する必要がある」との最終意見集約を行った。


理由は、

(定数削減により)議員一人一人の負担が大きくなる。自分の仕事をやめて議員に専念する人のためにも、報酬を適正に見直す必要がある。

としている。


一理あると思うが、議員定数の削減は、財政面の負担を減少させることが目的で採用された側面がある。
定数を減らしても、報酬を引き上げてしまったのでは効果が相殺されてしまう。
さらに問題なのは、議員報酬を下げるにふさわしい活動しかしていない議員が大多数であることだ。


半年前のものになるが、市議会定例会における一般質問の回数をまとめてみた一覧表がる。
2006年6月現在の市議会定例会における一般質問の回数
これによると、積極的に市政を正そうとしているしている議員と、
「なれあい」で痛みを伴う質問を回避している議員との違いが歴然。


また、一般質問の内容を精査すると「市長がアピールしたい施策」を質問する、
今流行の「やらせ質問」との疑惑が濃いものが見受けられる。
こういうことをやる議員は、たまに一般質問する議員たちだ。


最悪なのは、一度も一般質問をしない能無し議員だろう。
その一人が議員報酬の増額を検討する委員長と言うのだから笑わしてくれるではないか。
もう一人は、ヤジ担当に専念して他に意味のある活動をしていないそうだ。
驚くべきことに、両名とも元議長である・・・。


こういった、能無し議員やなれあい議員の報酬はどんどんカットするべきであるが、
市民の立場から市政を監視している議員には、活動のサポートをどんどんしたい。
そのためには、議員活動の評価が欠かせなくなると思う。


地元めぐりや地域の有力者とのパイプを強める活動ばかりに専念する「議会軽視組」は評価を低め、
議会の一般質問や委員会活動で的確な質問をしたり、優れた報告書を提出した者は評価を高める。
議員評価市民委員会(仮称)の設置を提案したい。


また、副業で十分な収入のある者と、議員に専念している者の差を無くすために、
議員報酬は所得を反映したものにしてはどうだろうか。
基準報酬を増額する代わりに、一定以上の所得をそこから差し引いてしまえばいい。
会社の経営者や会長でいながら議員報酬をあてにする必要もないだろう。


もともと、議員は名誉職だった歴史がある。
しかし、金がなくても議員ができるように報酬が設定されているのだから、
金を持っている者は、議員報酬がなくても困らない。
必要経費が、領収書と報告書の添付で支給されるようになれば何の支障もないはずだ。


議員報酬と議員年金を老後の資金にしようと考えている能無し議員の撲滅に、知恵を絞ろうではありませんか。