ガソリン車の給油とEVの充電時間

『EVは充電に時間がかかるのがデメリット』といわれます。
確かに、メーカーの宣伝文句に従って30分間ダラダラと充電していれば無駄な充電時間がかかってしまう。

しかし、充電施設が増えたことによって出先で10分充電が可能になったから、効率良く充電すると思いのほか短時間になる。

さらに、EVは自宅で充電できるし、SAや道の駅ではトイレ休憩などで「ながら充電」できるから、充電だけに浪費する時間は意外と短い。

以前に乗っていたガソリンのファミリーカーと今乗っているリーフで、給油時間と充電時間を比較してみました。

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●前車:トヨタ 1500cc 4WD
燃料タンク:42L
燃料警告:6L
平均燃費:10km/L

一年に20,000km走行するためには
20000km÷10km/L=2,000Lのガソリンが必要です。
ガソリンスタンドの給油速度を0.5L/secとすると
2,000L÷0.5=4000sec≒67分

一年間の給油に67分間が必要です。

●現車:日産 リーフ
電池容量:20kWh(利用可能量)
残量警告:4kWh
平均電費:9km/kWh

日常の通勤や買い物は自宅充電だから充電時間はゼロ。
遠出した場合の経路充電を想定すると、毎月400kmのドライブに自宅で満充電して出かけた場合、
経路充電距離は400km−(20-4)×9=256km
充電回数は、40kWの充電器を10分利用したとして一回当たり6.7kWhになるから
256km÷(9km/kWh×6.7kWh)=4.2回

ただし、150kmに一度の割合でトイレ休憩すると「ながら充電」で充電回数のカウントから差し引ける。
400km÷150km=2.7回

充電する時間は
(4.2回−2.7回)×10分/回×12回/年=180分

一年間の充電に180分が必要です。


両車の差は、一年間で180−67=113分です。
思っていたよりもかなり短時間です。

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実感としても、充電のために時間を浪費した記憶はそれほどありません。
5月からの千円高速で、6万円分の高速を利用して千〜二千キロのロングドライブに度々出かけましたが、充電待ちはほんの数回で、車の中で充電が終わるのをじっと待ったのは数えるほど。


車の使い方や出先の時間効率で評価は異なりますが、計画的なドライブで時間を効果的に使えるユーザーは、ガソリン車から乗り替えても充電のために多くの時間を浪費することは無さそうです。

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単純に充電と給油のためだけの時間を比較しました。
操作時間は、ガソリンの総給油回数の方が経路充電の回数よりも多いので相殺できるとしました。
充電待ちのリスクもありますが、それは食事などの「ながら充電」で得られるメリットで相殺できるとしました。