(II 大気概論)ばい煙の排出基準について

大気汚染防止法 第3条ばい煙の排出基準について、まとめると、

□一般基準について

ばい煙 〜ごとに 〜に応じて
硫黄酸化物 政令で定める地域の区分ごとに 排出口の高さに応じて
ばいじん 施設の種類および規模 -
有害物質 有害物質の種類および施設の種類 -
特定有害物質 特定有害物質の種類 排出口の高さに応じて


 硫黄酸化物は地域ごとに地域の区分ごとに、
 ばいじん及び有害物質は全国一律に定められていて、
 ばいじんは施設の種類・規模、有害物質は施設とその種類
ごと
に設定されている。

(II 大気概論)H26環境基準の達成状況について

H29年度の試験では、3年前のH26年の達成状況がでるはずなので、
H26の達成状況についてまとめる。

項目 一般局 自排局 備考
CO 100% 100% 昭和58年以降、常に基準達成中
SO2 99.6% 100% 近年はほとんどの測定局で基準達成
NO2 100% 99.5% 高い水準で推移中
(自動車NOx・PM法) 100% 99.1%
浮遊粒子状物質 99.7% 100% 自排局で改善
(自動車NOx・PM法) 97.3% 94.7% こちらも自排局で改善
PM2.5 37.8% 25.8% 共に改善
PM2.5(長期基準) 60.3% 44.4% こちらも共に改善
光化学オキシダント 0 % 3.6% 依然として極めて低い水準

覚えるポイントとしては、
 ・CO(一酸化炭素)、SO2、NO2、浮遊粒子状物質は、大体達成率が高い
 ・微小粒子状物質は達成率(%)の絶対値まで覚える
 ・光化学オキシダントは、極めて達成率が低い、達成率も覚えておく

過去問の傾向としては、

年度 問題形式 答え
H28 誤文の選択 微小粒子状物質
H27
H26 誤文の選択 微小粒子状物質
H25 出題なし
H24 物質の選択 浮遊粒子状物質


☆H28 問5 (5) 浮遊粒子状物質の長期評価は,一般局で16.1%,自排局で13.3%
       × 正しくは、PM2.5(微小粒子状物質)

☆H26 問5 (4) 微小粒子状物質については、一般局で9.5%、自排局で6.7%であった。
       × 正しくは、一般局で27.6%、自排局で29.4%
☆H25 関連した出題なし
☆H24 問5 H21年度は、一般局で98.8%、自排局で99.5%の達成率であった大気汚染物質は何か。
       答え 浮遊粒子状物質


(なお、内容については一切責任を負いません)