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こまきのブログです。

先生に村上春樹さんの本をプレゼント

今回のレッスンの前のレッスンで、
先生とこんな会話をしてたんです。


先生「もう最近ほんっと忙しくてねー。
睡眠時間三時間ぐらいしかないんだよねー。寝る間も惜しいって感じ。」


私「春樹さんの本で、全く眠らない女性の話、ありましたよ。
『眠り』っていう短篇なんですけど。
その女性はある日突然全く眠れなくなって、
それでも体に異常はないし、眠気も全く感じないんです。
一日24時間フルに使えるようになるんですよ。」


先生「へぇ!私もそんな状態になってみたーい!」


私「眠らずにすむ夜の時間を、彼女は読書に使うんです。」


先生「へぇ〜。」


私「ただラストがちょっと、怖いんですけどね…。」


先生「おもしろそうやねー。」


私「貸しましょうか?」


先生「うん!貸して!」


って事になって。

この短篇「眠り」は村上春樹さんの短篇集
TVピープル (文春文庫)』の中に入っています。
すごく好きな短篇集です。


で、この本先生に貸そうかな、とも思ったんですけど。
でもお忙しい先生に本を貸して
「早く読んで返さなきゃ!」なプレッシャーを与えるのも何だし。


それに以前読んだエッセイか何かの中に
「『頼んでもいないのに本を貸されて、感想を聞かれるのがいちばん困る』
という話を知人から聞いた事がある。
そういう場合は貸すのではなく思い切って本を新しく買ってプレゼントするのが、
スマートなやり方だ」という文章があったのを思い出して。


で、「よっし!この短篇集『TVピープル』を一冊新しく買って、
先生にプレゼントしよう!」と思い立ち、
今回のレッスンの時にプレゼントしました。


そしたら先生、すごく喜んでくれて。
「わぁ、ありがとう!嬉しい!読むの楽しみ〜♪」って。


あぁ良かった。
「押しつけがましいかな?」とどきどきしていたので、
喜んで頂けてほっとしました。


自分の好きな作家の本をプレゼントして、
喜んでもらえるのってすごく嬉しいな。
楽しんでもらえるといいんですけど

レッスン

発表会曲「SONATA」のレッスンです。
発表会では二楽章と三楽章を演奏する予定ですが、
私は先に三楽章の譜読みをして行ったので、今回は三楽章のレッスン。


先生にピアノ伴奏してもらって、とにかく最後まで通しました。
もちろん細かい表現はこれから詰めないといけませんが、
取り敢えず最後まで通せて、曲の雰囲気も分かってほっとしました。


先生が「譜読みがわりとスムーズにできたわりには、
かっこいい曲でよかったねー」って。
ごもっともです。お得な曲です(笑)


しかし曲終盤で登場するカデンツァ(即興的に演奏する部分)の
緩急のつけ方がわからない・・・。特にこの部分。


ちょっと画像が切れてる上に見にくいですが。


転調しながら同じフレーズが三回繰り返されるこの部分。
ひとつめのフレーズを弾き終わった後に、
「で、次はどう来るの?」と先生に言われ、固まる自分。
わからないよー。
自由に弾くって、難しい。


このカデンツァ部分はピアノの伴奏も全くなしで、
26小節間、全くのマリンバソロ状態で弾かねばなりません。
ひぃ、どきどきするー。
でもちょっと、わくわくするー(笑)


このカデンツァ部分が、練習のヤマになりそうです。


今回のレッスンで先生に教えてもらったカデンツァの極意は、
「かけたらゆるめる!」こと。
アッチェルランド(テンポを早めること)を
かけてかけてかけた展開の後には、必ずそれをゆるめる展開が来る、と。
(なんか人生みたい/笑)
了解です!頭に叩き込みました!



しかしほんっとこの曲かっこいいです。
弾いててすんごいわくわくします。


レッスン中先生と、「かっこいいですねぇ」「かっこいいねぇ」って
何度も言い合ってました。


練習も何だか、すごく楽しくって。
発表会曲の練習で「楽しい」なんて感じるの、初めてじゃないかな。
(毎回発表会曲の練習は追い詰められるので・・・)


最初この曲を発表会で演奏する事に決めた時、
「これで良かったのかなー」と迷いもあったけど、今は全く迷いなし!
曲だけじゃなく、演奏もかっこよくなるように頑張るぞー!&楽しむぞー!

先生の夢

先生「私これからはこういう、
(今回私が発表会で演奏する「SONATA」のような)アメリカものばっかりを
やっていこうかなぁ、とか思ってるのよ。こういうのが好きだし。
いかにも“クラシック”な感じの曲、私似合わないし。」


私「・・・それも、道ですね。」


先生「道でしょ?」


私「うん。だってそれはある意味、
先生にしかできない事でもあると思うから。」


先生「でしょ?いつかアメリカものばっかり集めた
リサイタルとかやってみたいんだよね。
でも構想はいろいろあるけど、実現はなかなか難しくてねー(苦笑)」



いつか実現させて下さいね。
きっときっと、見に行きますから。