ブラックマヨネーズのザ・1時間ライブ(よしもとプリンスシアター)

回を重ねるごとにブラックマヨネーズが生で見られる喜びよりも、いよいよチケットの抽選が当たらなくなる不安の方が強くなってくる1時間単独。
今回の白眉は「ド根性大喜利」で、大喜利が得意そうでもなければ、これといった思い入れもなさそうな吉田が頭にタオル&作務衣というあの姿で一人大喜利に挑むコーナー。結果、下ネタで回答する、スベる、お題に文句を言うの3要素をデフォルトに、スベってからの果てしない言い訳、ねばってねばって回答を出さずに問題チェンジ、少しウケた回答は足元に置いて誇示、酸素吸入、胡桃をいじって脳の活性、後輩のトレンディエンジェルが時間つなぎで出した回答にブチ切れて説教など、現代大喜利の最重要要素になりつつある「ストイック」をあらかた突き崩す内容に。その様子を見ていた小杉の呟き「なんて人臭い大喜利や・・・」「”不動心”の真逆や」が全てを表していた。収容200人の会場で開催される若手の単独で10分やって初めて洒落になるところを、何の確信があったのか、吉田は400人の前で30分も続け、最後心が折れて舞台から姿を消していた。さすがだ。
ちなみに私が爆笑したのは、お題「誰からも信用されないお寺の住職。その理由は?」(たけしメモで言うところの「こんな坊主はイヤだ!」)に対する回答「嫁がスカトロAV女優」。なんだか次回のライブも、余裕で抽選に当たるような気がしてきたよ!