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こみや日記

2013-12-05 「学力テスト 学校別成績公表」について

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「テスト結果を次に活かしてこその教育」ではないのか?

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 11月29日に、文部科学省が、全国学力テストの学校別の成績公表を、市町村教育委員会に認めると発表したが、今春すでに、成績上位の学校長名を公表した静岡県で、「校長先生、うちの学校が公表されなくてごめんなさい」と、小6生が謝ったという。

 もし、この子供たちが、自分たちの判断で謝罪したというなら、なんと気味の悪いことだろう。まるで、どこかの一党独裁政権の国の「自己批判」「自己否定」のようではないか。

 静岡県の川勝平太知事は、「子どもに責任はないということを明確にするため。大人である教師が責任を取ってもらい、反省材料にしてもらうために公表する」と説明していたはずだ。だとしたら、子供たちの“謝罪”は、教師たちが川勝知事への抗議の意味で、子供たちをダシに使ったとしか思えない。

 また、同県内の教師によると、保護者が「どの子が成績を下げたのか」と詰め寄る事態まで起きたという報道もあったが、その保護者の理解が足りなかったというだけのことではないか。この件以外でなら、こうした保護者を「モンスター・ペアレント」扱いする学校・教師が、自分たちの都合の良いように利用しているだけだと思われる。

 校長の個人名を公表することに意義があるのかどうかは別に論じなければならないだろうが、日々の学校活動において、十分な教育指導が行われているのかどうか、保護者には他に知る術がほとんど無い現状では、一つの判断材料になるだろう。

 同時に、憲法で養育者に「子供たちに教育を受けさせる義務」が課されることが明記されている以上、納税者として、税金が適切に使われているかどうかをチェックするためにも、学校別の成績公表は必要であると、私は考えている。税金を使って学校や教師がやるべきことは、子供たちの学力の向上である。定義が曖昧で、目に見える評価の難しい「心の力」などよりもまず、「読み・書き・計算の力」を身につけさせてほしい。高校生、大学生にまでなって、「九九」ができないような子供を出さないでもらいたいのだ。

 他の自治体のことは分からないが、「差別」に敏感で「越境入学禁止」を、毎春、厳しく勧告している大阪市内では、住宅・マンションの販売広告チラシに、「○○小学校・○○中学校区」という見出しが必ず入っている。今さら、「学校や地域の序列化の弊害」などという主張は、形骸化した建前論でしかない。

 そもそも、「学校名を明らかにして成績を公表するかどうかは、市町村教委の判断に委ねており、公表を義務づけてはいない」と下村博文文科相は発表した。成績公表に後ろ向きな教育委員会が、素直に公表するとは期待できないだろう。

 55億円もの予算を投入して、教育現場になんらのフィードバックもなされないようなら、いっそ、昔のように民間の塾やテスト業者に任せて、子供たちとその保護者の「自己責任」で学力向上に役立ててもらった方が良いのではないかとすら思う。

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◆小中学校序列化の懸念 学力テスト 学校別成績公表へ
東京新聞 2013年11月29日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013112902000253.html

◆静岡県知事、成績下位の校長名公表の意向
サンスポ.com 2013.9.9 18:02
http://www.sanspo.com/geino/news/20130909/sot13090918040013-n1.html

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