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2009-11-08

Kanban vs Scrumを訳しました。

InfoQ Japan 2009で講演されたHenrik Kniberg氏の「Kanban vs Scrum」の翻訳をid:wayaguchiさんと共に行いました。Henrik氏は「塹壕より Scrum と XP」の著者としても有名で、最近はカンバンについても色々話されているナイスガイです。

原本(Kanban vs Scrum)

自分はこの資料を訳すために下記の本を読みました。

ザ・トヨタウェイ(上)

ザ・トヨタウェイ(上)

アジャイルソフトウェア開発には、宮本武蔵の引用があり、アリスター・コーバーン氏が深く感銘を受けて付録としたため、海外ではよく引用されているようです。「武器や流派にこだわるな」と訳しているあたりです。世の中にはいろいろなプロセスはあるけれども、プロセスはあくまで仕事を回すためのツールであり、必要な場面で必要なものを選択すればよい、というようにHenrik氏は言いたいんだ、と僕は理解しました。スクラムやカンバンこそが素晴らしい、という原理主義エバンジェリストになっちゃだめってことなんでしょうか。一緒に働くチームや、お客さんに合わせて僕等はプロセスを変える事をためらっちゃダメなんです。スクラムはアジャイルの導入としてやりやすいという話を聞きますが、アジャイルやることが目的じゃなくて、お客さんにとってよりよいソフトウェアを提供する事が目的な訳です。もしお客さんがスクラムのやり方についていけないのであれば、ついていけない部分はやり方を変えて歩み寄らないといけないんじゃないかと思う訳です。

トヨタウェイは、リーンの14の原則を引用していたため、それを訳すために読みました。トヨタウェイの中にはプリウスの開発についても描かれていますが、大部屋に全ての情報を集め、2日ごとに集まって色々決めていったことで1年半という短期間で新技術を使って量産工場を作ったという物語がありました。物語の中では部署をまたいで活躍する技術者の話だったので、カンバンというよりもスクラムっぽい匂いを感じましたよ。

大部屋を作るプラクティスもプロセスに依存した話じゃないんじゃないでしょうか?>id:wayaguchiさん

僕がこのスライドから感じたことはこんな事なんですが、みなさんどんなことを感じましたか?自分たちのやり方で、こんないい方法があるんだよ、と言うものがあれば、ぜひ教えてくださいね。

wayaguchiwayaguchi 2009/11/08 17:09 おつかれさまでした。
こないだ樽本@人机交互論さんとちょっと議論したんですけど、製品開発と、工場での生産は、性質が違う面があると思います。

まず参加する人の性質です。製品開発は各部門のスペシャリストや若い人が集まって1つの目標に向かって集中的に生み出します。企業の中でも優秀で前のめりな人たちが集まるため、アイデア出しの爆発力がある。スタンフォードのd.schoolなんかもそうじゃないか、と。Agile Conferenceもそう。このプロセスは、潜在的に人を選んでしまう傾向があるのではないか、と考えます。

一方で、工場生産はもっと多様な人が恒常的に連携していく、もうちょっと息の長いモデルです。多様性を許容し、詳細はWIPのなかでしなやかに、しかし全体としては極めて緩やかに変化します。

で、どちらが、ソフトウェア開発向けかと言うと、きっとケースバイケースなんですが、インハウスの製品開発は前者、受託や保守開発は後者が、何となく近い気がしています。まだその辺は自分なりの意見を見いだしてないんですけども。

kompirokompiro 2009/11/08 22:01 その辺はトヨタウェイにも言及がありましたよ。TPSは工場での生産方式ですが、製品開発に反映させていった、と。
プロセスはツールですし、その場にいる人たちで決めていけるようにしておくことの方が大切な気がします。

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