よく食う社長のデブログ

食べあるきを綴ってます。まれにお仕事の書き込みしてます。

「ツイッターノミックス」を読んだ感想

食べレコを協力にバックアップしてくれている@aikawa氏から「読んでおいた方が良いので、はい」と渡された「ツイッターノミックス」。結構話題の書籍だったらしく、TECHWAVEさんが著者にインタビューされてますね。インタビュー:「ツイッターノミクス」著者、タラ・ハントさん -前編- 【三橋ゆか里】

ツイッターノミクス TwitterNomics

ツイッターノミクス TwitterNomics

「ツイッター」と名前はついていますが、内容はツイッターに限ったものではありません。解説の津田さんの言葉を借りると本書は

「ソーシャル・メディアの本場米国で長年オンラインの人間関係やキャリアに活かすことを身を持って実践してきた著者による、生きた「ソーシャル・メディア解説書」であり、使い勝手のよい指南書でもある」。

ソーシャルメデイア(ツイッターやポッドキャスト、SNS、ブログなど)を利用してウッフィーを増やした個人や企業の事例を紹介してくれています。

* ウッフィーとは人が持っている他人からの「信頼」、すなわちその人に対する評価の証を意味しています。市場経済はお金でまわるけど、現在のギフト経済ではお金ではなく、このウッフィーで回る、とうのが本書を貫く著者の思いです。

読んでいる立場によっても考え方が色々ありますが、もし読者が

【広告代理店やPRに携わる方】であれば既存メディアへの広告やPRへの投資効果が減っている中で、どのようにソーシャルメディアを活かせるのか、アメリカの事例ではありますが、勉強になると思います。ekkeさんのブログは営業xソーシャルメディアという観点で紹介されていますね。

【自分のようなスタートアップ時期のベンチャー】であれば展開しているサービスがいかに一方通行ではなく、ユーザーと共に成長しなければ、ウッフィーは得られなければサービスとしては成功しない、という理屈に共感するかもしれません。(信頼と置き換えると当たり前なのですが、ウッフィーと捉えると自然とまとまった整理ができるのが不思議です)

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ウッフィー(つまりは信頼)この数値化できない思いがネット上では何よりも大事、という著者の思いには強く共感すると共に、これがネットだけではなく、自分の仕事や生活にも欠かせないものであるという認識は自分も同じです。ただ、WEBのサービスを利用した情報発信、交流、そしてウッフィーを増やす活動というのはこんなにも方法があるもんだ、とまだまだ自分が知らない米国のWEBサービスの事例を読みながら、200ページちょっと、あっという間に読めました。

印象に残ったポイントの1つとしてビジネス的視点から「ウッフィーを増やすためには顧客のことを考えるべき」であり、本当に実践できていますか?のチェックリストが掲載されてます。

  • 影響力のある人物を口説き落とし、ブログヤTwitterで自社製品を取り上げてもらおうとしている。
  • 会議やイベントに参加しても、売り込みに忙しく、あった人や話の内容を覚えていられない。
  • ライバル社のFacebookのページをチェックしては、敵のファンの数に一喜一憂する。
  • 自社はダントツで、恐るるに足るライバルはいないと考えている。
  • 顧客をウェブサイトにできるだけ長時間引きとどめるために、あれこれ小細工をする。
  • サイトのビジター数と閲覧次関数を重視する。
  • 動画、コメント、画像などを自動投稿するための専用ソフトを使っている。
  • 予算が厳しくなってくると、カスタマーサービスやマーケテイング関係の予算と人員をまず削減する。
  • オンラインコミュニティで製品やサービスが話題になり、予想外の使い方などが広まるのを好まない。
  • 顧客をライブある会社に紹介したら、上司が激怒した。
  • 製品の使い方を説明するDVDやマニュアルが大量に必要だ。

上記に該当する企業は自社のニーズを優先しているのではないか?本当に大事なのは顧客がサービスを好きかどうかだよ!というのが著者の思い。そしてユーザに好まれたサービスは生き残り、やがてウッフィーが増加し、商売になる。

理屈はわかる。正直自分は↑のチェックリストの1つ当てはまる箇所があったので、ちょっと考え直したいなという印象を受けたのです。根本的には正論だとは思います、ネットサービスにとってユーザーの満足度は命ですから。みなさんはいかがでしょう?あてはまる方は、一読をオススメできます。w

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閑話休題

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だらだらと書きましたが、なにはともあれ、一読をオススメできる内容でした。ちなみに原作のタイトルは「THE WHUFFLE FACTORY : Using the Power of Social Networks to Build Your Business」なので、日本語のタイトルはツイッターブームにのってやろうという出版社の魂胆が丸見えなところがウッフィー残念!というオチですかね。^^;


ついでに【告知】というか【宣伝】ネタを一つ。5/21(金)に赤坂でこじんまりとイベントを行います。(主催者ではないのですが、私も参加させていただきます。)ぜひ、都合のつく方、ツイッターまだやってない人でも、気軽に語らいましょう!

SocialWeb2.0Party −2WeekNightスペシャルセッション第1夜− ソーシャルアプリと電子パブリッシング−その現状と未来−Vol.3

■テーマ:ソーシャルアプリ&電子パブリッシング

株式会社ハンズエイド 代表取締役、小室健
「盛り上がる電子出版、最新事例のご紹介」

株式会社パンカク 代表取締役社長、柳澤康弘
スマートフォンアプリをソーシャル化するPANKIAについて」

(あと何名かプレゼンターがいらっしゃる予定です)

▼開催日:第1夜・2010年5月21日(金)      
▼開催時間:20:00〜22:30
▼会場:Akasaka NOTE
東京都港区赤坂2-17-55サイバーフォースビル5F
(地下鉄千代田線赤坂駅下車5番出口より徒歩5分)
▼参加費:3500円(飲み放題+軽食付)
☆手作り料理をご用意しております!
▼事前登録方法
http://atnd.org/events/4471
http://atnd.org/events/4471