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創価薬王の集い このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-02-08

法華経の智慧1-5「二処三会 永遠と今との交流」

法華経の智慧1-5 序品2「二処三会 永遠と今との交流」


列座大衆――登場人物たち


列座大衆のそれぞれは、全ての生命の働きの象徴と考えられます。(略)序品の大衆は、仏の己心に包まれた九界の衆生の姿といえるのではないでしょうか。(斉藤)


人間だけではない、広く、生きとし生けるものを救おうとしているのです。また仏教以前からインドの各地で信仰されてきた神々が、法華経の会座に列座しているのも興味深い。これは、これまでの最高の存在とされてきた神々を、「外にあって人間を支配する実体」ではなく、人間の生命そして宇宙の生命の「働き」として捉えたからです。


また、天と阿修羅、竜と伽流羅といった敵対関係にある者たちが同席しているのもおもしろい。民族対立を煽るような宗教は低級宗教だと言っているようだね。法華経は平和と平等の教えです。


霊鷲山から虚空へ、そして再び霊鷲山へ


虚空会の儀式は、過去の仏である多宝如来と現在の仏である釈迦如来が並んで座って始まります。そして未来の仏である上行菩薩が呼び出され、上行菩薩への付属をもって終わる。「過去」「現在」「未来」が、この儀式に納まっている。


虚空会は、特定の場所・空間を超えてるゆえに、逆に言えば、どこの場所にも通じている。特定の時点・時間を超えているゆえに、いつの時代、いつの時にも通じているのです。


前霊鷲山会→虚空会→後霊鷲山会という流れは、いわば「現実→悟りの世界→現実」という流れです。より正確に言えば「悟り以前の現実→悟りの世界→悟り以後の世界」という流れになっている。時空間や煩悩・生死に束縛された現実の大地から、鎖をたたき切って、それらを見おろす虚空の高き境涯に到達しなければならない。


その高みから見れば、一切の苦しみ、悩み、喜怒哀楽も、すべて浮島のごとく小さな世界での一喜一憂にすぎないことが、ありありと見えてくるのです。大聖人は「苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合わせて南無妙法蓮華経とうち唱へ居させ給へ、これあに自受法楽にあらずや」P1143 と仰せです。


そうなるための修行が唱題行です。大聖人は「今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉りて信心に住する処が住在空中なり虚空会に住するなり」P740 と仰せです。


汚れた九界を開く、すなわち「九界即仏界」が「前霊鷲山会→虚空会」といえよう。今度は「仏界即九界」で「虚空会→後霊鷲山会」、九界に勇んで救済者として入っていった時、汚れた九界の穢土が、仏界に照らさた寂光土になっていく。穢土即寂光土です。


その時は、無常・苦・無我・不浄のこの世が、常・楽・我・浄の世界になっていくのです。「妙法五時の光明にてらされて本有の尊形となる」P1243 と仰せです。


現実から虚空会に、虚空会から現実へ――この往復作業に「人間革命の軌道」がある。


日々の勤行・唱題は、一往は九界から仏界へ至るための修行であり、従因至果といえます。しかし再往は、それ自体が即仏界に連なっている。そこから現実社会に妙法の知恵と慈悲を広げていく、従果向因の活動が出発点となっている。御本尊に南無し、唱題しゆく信心のなかに、この従因至果、従果向因の二方向が同時に包含されている。


生命の全体像としての二処三会


虚空を「死の相」とすれば、霊鷲山が「生の相」と考えられます。(遠藤)そうなるね。このことは生死一大事血脈抄の「妙は死・法は生なり」P1336と仰せからも論じられると思う。


その場合、「死の相」である「虚空」が「妙」にあたり、「生の相」である「霊鷲山」が「法」にあたりますね。(斉藤)そうです。「虚空」は永遠不変の世界であり、仏の悟りの世界を象徴している。「妙法」に約せば「妙」といえる。なぜならば、凡夫には思議できない。「不可思議」の世界だからです。


それに対して、現実の場としての霊鷲山は「法」にあたる。「妙」とは、現象・事象を意味する。「生の相」です。この「妙=死」「法=生」が不二なのです。


釈迦多宝の二仏も生死の二法なり」P1337 と御書にあります。現在の仏である釈迦如来は「生」を、過去の仏である多宝如来は「死」を表わしています。(須田)


法華経そのものが「生死の二法」を説いているのです。序品第一が「如是我聞」の「如」で始まり、普賢品第二十八が「作礼而去」の「去」で終わっていることを踏まえて、大聖人は「如去の二字は生死の二法なり」P782 と述べられています。


妙法の流布に生ききる人生の゛今゛は、常に゛永遠゛と一体の゛今゛です。

信仰者にとって、一瞬は一瞬ではない。一日は一日ではない。そこに永遠性の価値を含んでいる。時がたてばたつほど黄金と輝く一瞬であり、一日なのです。

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