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コンちゃんの模型日誌

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2016-06-27

置きハンダ

  コンの勘違いが元で、お騒がせしましてすみません。Dさんのハンダ付けの基本は「置きハンダ付け」であり、ハンダの小片をフラックスを塗ったワークに置き、鏝で加熱すると言う技法でした。その際、飽和塩化亜鉛溶液をフラックスに使用すれば、フラックスの沸点はハンダの融点を上回るのでフラックスが撥ねずにハンダ付け出来ると言うのが主旨でした。思えば、米国ではバーナーや炭素棒等によるハンダ付けが主流で、ハンダ鏝は配線くらいしか使わないという話を聞きました。するとハンダ鏝にハンダを載せてフラックスを塗ったワークに押し付ける技法は日本独特のものであり、「ハンダ付け文化の違い」ということかもしれません。

  さて、飽和塩化亜鉛の溶液は放置していたら徐々に白濁は取れました。ちなみに瓶を含めた重量は85gでした。同じ瓶の重さは50gですので、内容物の重さは35gです。そして注射器で容量をはかると16ccでした。すなわち飽和塩化亜鉛溶液は比重が2ちょいあることになります。でも100ccの水に400g近く融けるのだからおかしいんじゃない?という議論もありますが。溶質、溶媒の問題で100ccの水に400gの溶質を溶かし込めば、全体の容量は200ccを越えると思います。ざっくり、飽和塩化亜鉛溶液の比重は2ちょいと推察しました。

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  幸い手元にはエコーモデルのφ0.5のハンダがありましたので、これをカットして「置きハンダ」をしてみました。フォーニィの炭水部分の仕切りはフレアーにしたので作り直してです。古典機のように仕切り板を自作し、ついでにアングルで補強も表現して、炭水部分にハンダ付けしました。具体的にはワークを例のピンセットで固定し、カットした糸ハンダを接続部に置き、飽和塩化亜鉛を塗って裏から100Wのハンダ鏝を当てました。驚いた事にジュッと言わずに静かにハンダが流れました。

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これがDさんのいうハンダ付けだったのです。綺麗に流れます。これで、飽和塩化亜鉛フラックスのハンダ付けの要領が少しわかってきました。日本のハンダ付けの歴史の中で、このような事は多分一度も言われた事は無く、多くの模型人は塩化亜鉛を適当に薄めてジュッとやっていたわけで、一つの革命かもしれません。ともかく置きハンダ付けで、鏝で加熱するにせよ、バーナーや炭素棒で加熱するにせよ、飽和塩化亜鉛溶液を使うとフラックスは撥ねる事無くハンダ付け出来るということを本日了解しました。Dさん、ありがとうございます!

2016-06-26

フォーニィの誘惑(29)天窓

  フラックスの問題はもう少し実践して検討します。

  おっちょこちょいなので、まず天窓がどちらに開くかを確認し(たまに前方が持ち上がるタイプもあるので)、後方が持ち上がって開く事を確認して作業に入ります。

  丁度キットの幕板のパーツが余っていたので、それを曲げて天窓の縁を作ります。前方にφ0.4のキリを立てます。

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  0.6×0.4のパイプをカットしてφ0.4線に差し込んでコの字に曲げて、前方の左右の孔に差し込んでみます。

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  一旦これを外して、パイプ部分を屋根板にハンダ付けします。それからもう一度差し込んで、コの字の線を裏でハンダ固定すれば開閉式に成ります。この方法はかなり昔からやってました。しばしば、屋根を固定するビスをここに仕込んで、天窓を跳ね上げてビスを緩めると屋根が外れるなんてことをしてました。

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  今回の作業はすべて飽和塩化亜鉛溶液を使いました。ジュッというよりはジュワッという音で、飛沫は飛びません。何となく感じがつかめてきました。

  Gootのステンレス用フラックスは500ccで800g近くありました。塩化亜鉛の濃度も相当濃いと思います。模型用の塩化亜鉛の濃度はどうでしょうか?もしかして飽和に遠く及んでいないシャブシャブなんじゃないかなと思います。フラックスの効果はあまり落ちないので、薄めても構わないということになったのかもしれません。塩化亜鉛飽和溶液でハンダ付けを実践されている方、是非コメントをお願いします。

2016-06-25

続・塩化亜鉛

  実は有名な模型人から「フラックスとして塩化亜鉛の飽和溶液を使うべきと言う話は全く理解出来ない。今まで市販品を数倍に薄めて使ってきて何の問題も無かった。後の洗浄を考えれば、薄めても悪くは無いのでは?」という私信をいただきました。ちなみに13ミリゲージの方です。薄めるとフラックスが飛び散ると言うことをお話ししましたが、そんなことは一度も無いと言われました。

  そもそもご指摘いただいたように、昨日の実験では飽和溶液ではなかったのですが、飛沫はそれほど感じませんでした。その後粉末を更に足して一晩放置するとこうなりました。

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  溶液は少し白濁しており、もしかして「過飽和」状態なのかも知れません。すなわち、市販の塩化亜鉛溶液は決して飽和溶液ではなくすでに飽和溶液をかなり希釈されていると感じます。第一市販品できちんと濃度を表記しているものはありませんし、100ccの水に数百グラム融かすとなると、価格もとんでもなくなってしまいます。

  再実験。どうでしょうか?感触としてはステンレスフラックス原液がハンダの広がりの面で少し勝っている感じがします。

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  それでは飽和溶液を5倍希釈してみました。ちゃんと流れますし、フラックスが飛び散るということもありません。ジュッという音はします。

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  困りました!Dさんとは見解が異なることになります。ワークの大きさや熱量の問題もありましょう。塩化亜鉛溶液を希釈してフラックスとすることが必ずしも良くないとは言えないことになりました。このブログはアクセスも多いので間違ったことは書いていけないと気をつけています。ズルイようですが、結論は先送りとさせてください。そして、多くのモデラーが塩化亜鉛溶液の濃度を意識して実践され、その結果を発表して頂ければと思います。コンは当分ステンレス用を原液で使います。

2016-06-24

塩化亜鉛

  フラックスの問題は塩化亜鉛溶液とステンレス用フラックスの比較検討が必要と考えました。試薬で500g求めました。

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  小瓶に1/3程塩化亜鉛末を入れてお湯を注ぎます。冷えて来ると塩化亜鉛が析出してきます。すなわち飽和溶液が出来たという事です。

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  なるべく同じ条件ということで、試してみました。右が塩化亜鉛、左がステンレス用です。ハンダ付けした手応えでは、どちらが優れていると言うハンダンは出来ませんでした。唯一の違いはステンレスのフラックスを使うと周辺がほんのり赤らみます。恐らく塩化アンモニウムが気化した時の化学反応かなと愚考しています。

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  結論を申せば、真鍮/洋白のハンダ付けはフラックスはどちらでも良く、あえてステンレス用を使う必要も無いとも申せましょう。ステンレス用フラックスの難点は、ステンレスのピンセットがくっついてしまうことです。このテストピースは洗浄せずにその後の経過を見る事にしました。塩化亜鉛末は希望者にはお送り出来ます。送料のみご負担ください。お申し出があればお送りします。

2016-06-23

フォーニィの誘惑(28)屋根

  Taddさんのご指摘のように原型の9号機の炭水部分はフレアが後方だけで、サイドは開いていない事を確認、9号タイプのフリーで助かったと変な意味で安堵しました。

  数少ない資料を見ますと、原型では幕板(というのかな?)が少し幅広く、その周囲に多分アングルによる縁取りがあるみたいです。しかし、二重の縁取りをすると屋根板そのものを作り直さないと行けないので、こんなふうにしてみました。

  嵌め込み式なので、1.5アングルを裏にハンダ付けして、きっちり嵌まるようにします。

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  妻部分は0.8×0.3帯材を曲げて貼り付けました。帯材の曲げは故内野師直伝の、プライヤで少しずつ曲げる方法で、Dfさんは一瞬でモノにしましたが、コンはなかなか習得出来ず、才能の差を思い知らされました。上手い人は最初から上手いのです。

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  サイドの幕板は2.0×0.3で貼り付けました。キットでは側板にツライチでハンダつけする方式なので、それだけ巾が広くなり、この上に帯材を貼り足す事が出来ませんでした。これはキット改造ということで諦めました。とりあえずキッチリ嵌るようには出来ました。

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  天窓は開閉式にします。困った事に明日も明後日も会合です。またなにかネタを探さなくては成りません。来週末には妻と飛騨高山に出かけます。