シェイの伸縮ジョイントの組み立て
ロストがあがってきました。全部で100両分です。
ミスの無い事を確認する為に組み立ててみます。尚、このブログが恐らく組み立て説明書を兼ねる事になります。
まずリングの湯口をカットしてピン孔をφ0.5キリでさらいます。
ラインシャフトの「受け」はラインシャフトをφ1.0としていますので、φ1.0のキリでさらいます。
「受け」のピン挿し込み部分はφ0.5のキリでさらってから細密リーマーでφ0.5より少しだけ孔を大きくします。
ホーン部分は大きい孔が角パイプ、小さい孔が角棒用です。いずれも同様にφ0.5より少し孔を広げます。これはジョイントが滑らかに可動する必要があるので、ピンで固定されるのを防ぐ為です。
角パイプは先端をドリルレースでφ0.5に削ります。この場合は旋盤より四割コレットのドレメルが有利です。
ホーンにハンダ付けし、その後ホーンの湯口をカットして綺麗にします。
角棒は、角パイプに滑らかに摺動するように多少ヤスリで舐めて調整します。
この後角棒をホーンに同様にハンダ付けして、湯口を処理します。
ラインシャフトの受けに「仮り」のφ1.0シャフトを差し込んでおきます(固定しない)。
φ0.5洋白線で組み立てます。ピンは長めにしておき、不具合があれば抜けるようにしておくのが肝腎です。短くカットすると二度と抜けなくなります。
全てが滑らかに動く事を確認したら、ピンの脇からロックタイトを染み込ませてピンを固定します。ですから、リングのピン孔はタイトにしておかないとロックタイトが中に流れ込みます。ホーンや「受け」のピン孔は僅かにルーズにして、可動させます。ピンはリングにのみ固定されているというのがこのジョイントの組み立ての要諦です。あとはピンをカットします。少し残すのが良いでしょう。
トーマさんのシェイではリング間で7ミリですので、インストールする為にはセンターピンをエンジン側にずらして、出来れば台車間も少し広げる等の工夫が必要です。まだベベルが上がってきていませんので、ここまでですが、ベベルが上がってくればもう1台のトーマさんのキットに組み込んでみます。