konEKoshotenの日記

古本屋に突然訪れた3匹の子猫 子猫と周りの人間との日常です

再び

先月デリダが再度喘息発作から呼吸困難を起こし、入院しました。

4/21金曜日の16時近く、たまたま娘1、2ともに在宅勤務で、母も書店から帰宅済みでした。

娘1が部屋で学会のオンライン聴講中、ふと横を見ると、部屋のど真ん中で、こちらに背を向けたデリダが仁王立ちで固まっています。不審に思って前に回って顔を見ると、口が開き、ぜえぜえと必死の呼吸。口が開けっ放しなので、よだれがだらだらと垂れています。

突然の重い発作に動転しながら、まずは毎日飲んでいるステロイドと気管支拡張薬の錠剤を口の中に入れてみましたが、飲み込まないどころか、嫌がって吐き出したいようで、かえって状況が悪化したように見受けられました。次は吸入のステロイドを宛がおうと準備すると、口を開けよだれを垂らしたまま、よたよたと逃げ出し、父の机の下に逃げ込む始末。騒ぎに気付いた娘2と母にも手伝ってもらい、ステロイドを少し吸入させようと試みましたが、状態は改善せず、逃げ出したことで体力がなくなってきたのか、体を固くしたままぐったりするありさまです。

並行して娘2がアプリでタクシーを呼び、母が動物病院に電話をしてくれたので、娘1が抱えて、かかりつけの動物病院に運び込みました。3人いたことで、手分けして迅速に対応でき、動物病院の午後診療もちょうど16時からということで、16時に病院に駆け込むことができました。

来院直後は何があってもおかしくない危険な状態でしたが、すぐに酸素室に直行となり、急患としてすぐに治療にあたってもらえました。酸素濃度を90%まで上げた酸素室と薬の注射などの治療のおかげで、3時間ほど後には呼吸も全身状態も落ち着いた様子を見せてくれました。

結局6日程入院しましたが、4/26水曜日には無事退院することができました。

 

ちなみに、4/21~26の治療+入院費用は134,557円。

 

今回は本当に諸々のタイミングが良く、すぐに対処ができたことは幸いでした。発作が起こらないことが一番ですが、起きた場合に考えられる限り最良の状況でした。もし誰もいない時間帯だったら、もし仕事で重要な会議中だったら、もしまた真夜中だったら、もし悪天候だったら、もしタクシーがすぐに捕まらなかったら、もし病院の酸素室に空きがなかったら、、、偶然が重なって今回は助かりましたが、次どうなるかわからない以上、とにかく発作を起こさないことを祈るしかりません。

ただ、やはり今回の発作で肺の状態が以前よりさらに悪化してしまい、無気肺の部分が拡大した可能性があります。さらに腫瘍ができている可能性も出てきており、昨日5/5の退院後初の通院では胸水の貯留が認められ、念のため胸水を細胞診に出すことになりました。もうすぐ13歳になることと、全身麻酔や手術のリスクを考えると、今後どこまで診断・治療を求めるのか、難しい判断になります。

 

5/5の通院費用は細胞診12000を含むため、38,412円。

 

娘2撮影のデリダ

退院後のデリダ

 

背中でかたる

昨日の雪が解け、木々に降り積もった雪が散っていくのが面白いのか、昨日とは異なり朝から窓の外に興味津々なこしょ組合。特に深い考えはなく、外を見ているだけだと思うのですが、猫は佇むだけでなんとなく哲学的な雰囲気を醸し出すのが不思議です。

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ガタリの背中

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ラカンデリダ

 

雪やこんこ

午前中から降り始めた雪は、午後に本降りとなりました。庭にも雪が積もり、木々は真っ白な雪化粧を重くまとっています。在宅の娘1とこしょ組合はぬくぬくとした家の中で呑気なものですが、東京は雪に弱いので交通網の混乱は心配です。悪天候だと途端にテンションが上がる母が、一人で雪かきし始めないかも心配です。。

家の中は暖かいと言えど、窓から冷気が伝わってくるのか、雪が降り始めた頃からこしょ組合は布団の隙間に入り込み隠れてしまいました。足の先や尻尾の先っぽだけちらちらと見えていますが…。雪やこんこで歌われるとおり、雪が降ると猫は暖かいところで丸くなるのだなあと感心しました。ただしサンプルサイズ3匹で、年齢11才、東京住まい、完全室内飼いという条件下なので、全ての猫に一般化できる法則なのかは断定できません。「雪が降ってくると、猫はコタツで丸くなる」が一般化可能な法則か調べたらイグノーベル賞くらい貰えますかね。

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顔だけ出してるデリダ

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顔だけ出してるラカン

 

乳母や

こしょ組合の中で唯一の雄であるガタリガタリは娘1にべったりです。娘1が、自室に居る時は落ち着いているのですが、他のところに行くと、早く自室に戻れとせっついてきます。食事時などはしょうがないと分かっているようなのですが、食事が終わるとまだ戻らないのかと呼びにきます。

トイレや風呂なども、タイミングが合わないと、呼び出そうと鳴き続けることも。。ストーカーだ、濡れ落ち葉だ、監禁男だと家族からは酷い言われようです。昔、猫の知能は3歳児程度と聞いた記憶もあって、個人的には乳母にべったりな3才くらいの王子さまのイメージです。

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待ち続けるガタリ

 

水を飲む

猫が水を飲むのを見ていると焦れてきます。

猫に液体を与えたことのある方はお分かりだと思いますが、猫の水分摂取は舌で舐めとる形式です。ごく少量ずつかつ時間もかかり舌も忙しそうで、なんて非効率的なんだろう、もっとごくごく飲めないものか、と思ってしまいます。

見ていると、ガタリなどは舌を水面に到達させるため、顎がほとんど水没しています。水を飲んだあとは必ず顎に水滴がついており、顔にお弁当ならぬ、顔に水筒つけている有様です。それに比べ、意外にも(失礼?)デリダは上手いこと顔を水につけずに舌だけ水面に入れて飲めています。顎を水没させるかどうかで上手い下手を評価して良いのかは分かりませんが、水の飲み方にも個体差があって興味深いです。同じ親から同時に生まれ、一緒に育った猫同士でもこんな些細な箇所にも差異がある。言わんや人間をや。

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水を飲むデリダ

 

投薬

今、デリダは四種類のお薬を処方されています。

喘息治療ためのステロイドプレドニゾロン5mg錠

気管支拡張薬のテルブタリン(4分の1)

動物用抗生物質のアモキクリア錠(2分の1)

ステロイドによる胃荒れ防止でガスター10mg錠(2分の1)

当初は毎朝夕に四種類全てでしたが、経過が良いとのことで、年末からは朝はテルブタリンとアモキクリアのみ、夕に四種類全部を飲んでいます。

退院時には、先生からも助手さんからも、大変お利口で素直にお薬飲んでくれます!という太鼓判を押されて帰ってきたのですが………、これがもう大変。飲ませるだけで一大事業です。

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お薬警戒中

先生たち曰く、口の奥にポイって入れてあげれば、すぐ飲むとのこと。ですが、まず口を開けさせようとすると、後ずさって逃げの姿勢。体ごと捕まえると、手足を捩って大暴れ。それでも口を開けさせると、すぐ閉じようとするし舌も大暴れ。無理矢理、薬を入れても、上手く入らなかったり、ちょっと浅いとペッペペッペと吐き出します。すぐ吐き出さなかったと安心していたら、後で吐き出しているのを見つけたことも…。

私一人で、四つ飲ませるのは到底無理なので、母(や時々娘2)に捕獲を手伝ってもらってます。最近、デリダが母を見るとちょっと警戒しているのが、なんとも申し訳ないですが。。

あまり抵抗されると諦めたくもなるものの、まだ完治している訳でもなし、獣医師にも励まされながら日々投薬を続けています。最近、少しだけコツが分かってきて、朝の2錠だけなら、興奮させずに私一人で飲ませるのこともできるようになってきました。あとは夕の4錠を大人しく飲んでくれれば…。

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見てるだけのラカンガタリ

 

パトロール

こしょ組合は自宅警備員として住み込み雇用されているのですが、3食昼寝付きの権利を享受しながらも、仕事はあまり熱心ではありません。ガタリは基本、娘2にへばり付いてるので、娘2が一階にいる時にちょこっとその近くをうろうろする程度。ラカンは一人で家中動いてますが、巡回というより、大好きなビニール袋やいたずらできる所を求めて、あちこちをうろちょろしてるだけのようです。

デリダも入院前は部屋からほとんど出ず、部屋の外に置いてある餌までしか動かない、真性引きこもりでした。ところがここ数日、そのデリダが突然仕事に目覚めたのです。毎日1、2回家中をパトロールするようになりました。各部屋を巡り、家の隅で「異常なし」とにゃあにゃあ言っています。パトロール中のデリダ

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トロール中のデリダ

他の2匹が仕事熱心ではないので、入院前のデリダの引きこもりも性格のせいだと思い込んでいました。実は体調不良の影響で動けなかった可能性に思い至り、全く気づかなかったことが申し訳なく、反省しています。。元気に巡回する姿を見ると、獣医師さんやお薬には本当に感謝がつきません。また、一日でも長くこの元気が続くよう、今年はもっと注意して観察し、異変に気がつくようになるよう頑張ります。

最後に、仕事不熱心なガタリを一枚。

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遊んでたガタリ