先輩曰く。
「後輩が”デキる”という判断基準が、”使い勝手の良い道具かどうか”、で判断するやつがいる」と。
うむ。
側面的には、優秀な人ほど、
上位者の右腕として、適切な道具に徹することもできそう。
ただ、たしかに、「道具」というのは響きが悪い。
「使い捨て」というニュアンスが、その先輩の言葉にはあった。
本来的には、(というか自分が惹かれた先輩をロールモデルとすると、だけど)
上位者とは・・
●実績を持っている(大きなメインクライアントや、大きなビジネス的成功等)
●特徴的な長所/スキル/専門領域などがある
●マクロからミクロまで、仕事のディレクション(概念化・最適化・精緻化等)ができる
といった感じだろうか。(ほかにもいっぱいあるとおもうけれど)
あと、「道具」論に対する視点として、
●下位にいる後輩の、キャリアデザインまで視野に入れた仕事の振り方ができる。
というのが、個人的には大切だと思う。
よくいわれる、
「〜〜をしてくれ。」
ではなく、
「〜〜するために、〜〜をしてくれ」
と、目的を明確にしたほうが良い。
というのと近くて、
何のためにこの案件・この仕事を一緒にやるのか、を説明できるほど良いと思っている。
営業時代。
ぼくの師匠は、ぼくを「部下」ではなく、「戦友」として扱ってくれた。
共に戦う仲間なんだ、と認識させてくれた。
それは、当事者意識を生む。自分事を生む。姿勢を変える。
戦いのシナリオが、戦いの経験が、血肉になる。
組織論とかでいれば、まったく甘っちょろいのかもしれないけれど、
ぼくは後輩を部下にはできない。先生にもなれない。
けれど、「戦友」にはできます。
とそう答えるようにしている。