いまどきの若者は本読んでるよ。
「活字離れの」のウソとホント
「最近の若者は本を読まなくなった」「若者の活字離れ」ということをしばしば耳にします。
これは真っ赤なウソです。
最近の若者が本をよまないとするならば、昔の若者だって本をよんでいなかったことになり
昔から若者の「活字離れ」は進んでいたといわなくてはなりません。・・・・・・・・
現在、岩波文庫はもっと初版部数が多いし、また、出版界全体で発行される本の数は戦前よ
り格段に増えています。これでどこが「活字離れ」なのか、と疑問に思わないほうが不思議です。
現在、「活字離れ」が叫ばれるのは、一つには本が売れないからでしょう。出版社の側から
してみると大問題です。そこで、「本が売れないのはけしからん」というふうな主張がでてくるわけ
です。・・・・・・・・・
それから、年輩の人間が若い頃に必死になって読んだ「名著」と称される本を、若者が少しも
振り返らず、したがって頑張って「名著」を読んだ先輩に知的な敬意を感じない、これはけしか
らんではないか、という気持ちも、「活字離れ」の言葉の裏側にのぞいています。
大学生に選民意識や知的優越感という読書の動機が希薄になっていますから、「本がすきでは
ないけれども、これを読んでおかないと格好がつかない」とか、「面白くないけれども、読まない
とエリートたり得ない」といった脅迫観念がない。だから、カントの純粋理性批判」も読んでない
なんて、駄目じゃないか」とえらそうにいっても通じない。この不満、恨みが積もり積もって、「今
の若い者は本を読まない」というセルフに結晶するのでしょう。
人間通になる読書術・実践編 (PHP新書) 谷沢栄一 PHP新書 引用
疑問に思っていたこと。本屋さん行っても若い人たくさんいるし、プログみてても
みんないろんな本よんでるって思う。わたしは、名著や古典はあまり読まないかもしれない。
それは時代があまりにもギャップがありすぎて現実に感じられないのと、古典は難しくて読
読めないものが多いから。これ、本音。むずかしくてわかりません。