そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

シンデレラ

http://www.disney.co.jp/movie/cinderella.html
監督:ケネス・ブラナー 脚本:クリス・ワイツ

 
ネタバレないよ!シンデレラのストーリーでネタバレもクソもないけど。というか公式の予告編が見どころ全部出しきっちゃってるし!w
映画としてはまったくの正統派、王道なディズニーのシンデレラそのまんまな感じだったけど、ちゃんと完璧に面白かった!
オーソドックスなストーリー展開だけど登場人物を程よく掘り下げてディテールに拘った作り込みをしてるからか、どこの国とも分からないおとぎ話な世界観なのにそれなりにリアリティあって我に返る瞬間がない完璧さだった。
監督は「マイティ・ソー」の人。オレマイティ・ソー見てないからなんとも言えないけど、名前はよく見かけるんだけどこれだけの世界観を作れる人なのかと今回やっと認識。
脚本は「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の監督・脚本をやった人らしいけど言われてみればわからんでもないかな。あれはいろいろ惜しかった。
ストーリー展開はもう本当によく知ってるバージョンのシンデレラの話なんだけど、その捻りのない正統派なストーリーでどこで盛り上がるかというと、シンデレラが城から帰るときが一番スペクタルでハラハラしたという(笑)魔法が解けるところということもあって、ちょっとした笑いもあるし。動物カワエエ ( *´∀ `* ) CGだけどw
そしてちょっとした陰謀がアクセント。大筋は揺らがないのであくまで味付け程度だけど結構効いてる。
各キャラクターの動機付けもしっかりしてて、継母がエラを虐める理由もちゃんとあるんだよね。(あの一連のシーンは陰謀も相まってちょっとサスペンスっぽかった)そういや継母、ケイト・ブランシェットなんだけどファッションがパリ・モードなのでキルラキルの鬼龍院羅暁みたいだったよw(継母は繊維業界系の未亡人だし)
まあ意地悪というかだんだんとエラを使用人に落としていく感じとか酷いんだけど、自分勝手な理由はともかくそれも分からなくはないのと、義姉二人もちょっとお馬鹿なことでそこまで極悪人にも見えないようにしてるし、たぶんにナレーション(FGM)の毒ツッコミのお陰で継母&義姉ズは結構救われてると思う。その辺はかなり安心して見られるかな。
そして王子がエラと偶然出会って恋に落ちるのもその素性とか関係なく、まさにエラも王子もありのままの自分(ていったし)で出会ったからお互いの素が見えて恋に落ちるというのは納得。(あと当然美しいからってのはあるw)その出会いが義姉たちの意地悪のせいだったってのも救いがある。
城で見初めて…ってだけじゃほんとに見た目だけになるし、それだと応じが納得してない政略結婚と本質的に変わんないじゃんって思うし、いろいろ細かいところの説得力が上手い。なんかこの映画もディズニーらしく、全方位的な気配り目配せがスゴいよ。ただそれがとても自然なので気にならないんだよね。
 
全体にビジュアル的な意味でのキャスティングも良くてオレ好みというか、主人公のシンデレラ(エラ)をやったリリー・ジェームスの美人かつ可愛らしさと強さの説得力がスゴいです。
継母のケイト・ブランシェットはパリ・モードが似合ってて美しく、義姉ズとフェアリー・ゴットマザー(ヘレナ・ボナム・カーター)はちょっとお間抜けキュートでやっぱり可愛い。 *1  義姉のお揃いファッション、明日からでも真似したいキッチュなキュートさ!(しないけど)ちなみに義姉ズはピンクと黄色のお揃いファッションでエラの服が常にブルーだから信号機!w
王子のリチャード・マッデンも裏がない正統派王子ビジュアルでよかった。国王の遺言聞いてるシーン、ポーズがらしくて良かった。
とにかく衣装が美しすぎるし、美術設定が素晴らしく豪勢で美しくて、映像としての説得力が半端無くてそれだけでも十分見る価値あると思う。
王宮はシンデレラ城でなくルーブル宮殿とかベルサイユ宮殿タイプで内装が超豪華!時代設定としては18〜19世紀くらいだろうけど(衣装は20世紀初めくらい?)完全にリアルおとぎ話。「リアリティ」と「ファンタジー」が上手く融合してる。
魔法のシーンはファンタジーなのにリアリティあって、映像美すごくて感動してちょっと泣けたよ!あれなんかわかんないけどスゴイ。なんかわからないというか、本当にリアルな魔法に見えるんだよ、ビジュアルはどう見てもファンタジーなんだけど。何言ってるかわかんないけど現実に魔法があったらあんな感じというか。
カボチャの馬車の信じられない細かい作り込みとシンデレラのドレスのシンプルな美しさに感動というか。カボチャの馬車現実にありそうなんだもんw そしてガラスの靴のクリスタルな煌めきが美しすぎてクラクラするw
だから王宮の舞踏会のシーンも城の内装もやっぱり作りこみが半端じゃなく拘りすごくて豪華で、招待客の素晴らしいドレスでスゴい重厚なんだけど、シンデレラのシンプルなブルーのドレスが一番光り輝いて美しいっていうのがすごいのよ。色といい質感といいダンスしてる時の布の揺れ具合とか動きが美しくて本当に輝いてる感じ。どう見ても普通の豪華なドレスより、衣装的にはものすごい手間かかってると思うんだけど。
 
キャッチコピーの「本当の魔法はあなたの勇気」って何が勇気なんだってのはあるけど、お母さんの残した言葉「辛いことがあっても勇気と優しさを忘れないで。それが魔法の力になる」のほうがわかるかな。
辛くても優しさを忘れないってのは「人の善良さ」ってことだろうけど、その善良さを信じること、どんなに辛くても耐える辛抱強さ=勇気ってことかなあ。
まあでも結局はエラのそういう素地の育ちの良さと容貌の美しさあってのことと言ったら身も蓋もないけど、過酷な状況を耐える辛抱強さや純粋だからこその意志の強さがあるから最終的には幸せになれたってことかしら。
だからといって普通の子がいじめに耐えればいいことがあるとか思うわけもないだろうけど、メッセージとしては強く善良に生きろってことよね。そうすればいいことがあるかもっていうか。
見終わったときの満足感と、単純にハッピーエンドで良かったなーと思う気持ちは大変清々しかったです(笑)継母たちは酷い目には合わないけど行方をくらますってのは不要に不穏ですがw これ、継母の陰謀をもっとダークに描くことで流行りのダークファンタジーにもなったろうに、そうせずアクセントとしてだけにしてさくっと終わらせたのもバランスとして良かったかな。まあ継母の陰謀もエラを虐める理由と同じでささやかで個人的なものだしな。
 
あとさ、最近のハリウッド映画ってやたらイギリス人俳優が多いなーと思ってたんだけど、この映画はケイト・ブランシェット以外全員イギリス出身だった!(K・ブランシェットもオーストラリアだし←元イギリスの植民地)
たしかにヨーロッパ的な世界観の話でアメリカ出身てのは見た目的にもちょっと違和感ある気もするし(相方いわく米語は訛って聞こえるらしい)ある意味正しい拘りなのかな。設定的に英国人なものは英国人俳優がやって欲しいよね(イミテーションゲームとか)最近特に実力派のイギリス人俳優が増えてるし、そういう意味でもなにげにええこっちゃ。
そういやこの映画ってオレでもわかるくらいセリフがわかりやすい簡単な英語文法だった気がするんだけど、基本子供向けの気配りなのかなあ。他のディズニーの映画でもそう感じたことはないんだけど、クイーンズイングリッシュだから?
 
あと日本橋と銀座の三越には衣装やセットが展示してあるらしい。ちょっと見たいかも。

 

アナと雪の女王 エルサのサプライズ

監督 クリス・バックジェニファー・リー
 
オマケのアナ雪、7分の短編。
相変わらずアナとエルサがイチャイチャしてて微笑ましいし、クリストフが相変わらず使えるお馬鹿男子だったw
オラフも間抜けカワエエ(*´∀`)
NAVER まとめですが。

*1:どうでもいいけどヘレナ・ボナム=カーターって監督のケネス・ブラナーと同棲してたって、元カノってことなのか