そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

セトウツミ ドラマと映画と原作漫画

録画してある映画を先に見るべきかなあ…と思いつつドラマの方を毎週観てたらあまりにも面白すぎ。
映画は公開当時、菅田将暉池松壮亮だし観に行かなきゃーと思いつつなんとなく行きそびれたんで、去年WOWOWでやってたのを録画しといたんだけど見ないうちに高杉真宙葉山奨之のドラマ版が始まり、すっかりドラマの方にハマってしまい。
てことでやっと映画版も見たんだけど…オレはドラマ版のほうが好き。むしろドラマ版を推す。
原作は試し読み(といっても1巻の50ページくらいまで)は読んだ。なんとなく4コマっぽいぼんやりした漫画を想像してたんだけど、イマドキ風のシリアスな絵柄で会話劇をやるというやつだったのがちょっと意外。しかし漫画版も特には好きじゃないかなあー(チャンピオンっぽいヤンキー臭漂っててむしろ苦手)
 

ドラマ版〜#4

http://www.tv-tokyo.co.jp/setoutsumi/
脚本:宮崎大 監督:瀬田なつき
 
先に映画をやってるのは知ってても、なんとなく映画の池松壮亮菅田将暉よりもドラマ版の高杉真宙葉山奨之の方がハマってる気はするんだけど、むしろあとで映画見たら映画の方はちゃんと原作に雰囲気近かった。
ただオレはドラマ版から見たからってことでもなく、こういう会話劇のノリだと高杉真宙の内海と葉山奨之の瀬戸という絵面のほうが好きだし、映画はロケ地も大阪だろうけどそれとは違う(おそらくロケ自体が東京だろう)荒川とか江戸川の河川敷みたいなのんびり開けた風景でぼんやり時間つぶしする絵面のほうが和むなあっていう感じ。好みの問題なのかはよくわからないけど。(調べてみたらたしかにドラマ版は江戸川区の旧中川という荒川支流の河原の土手だった。ドンピシャw)
2人のいる階段の周りの風景と背景がドラマの方が深夜にボンヤリ見るのにちょうどいい感じというか。
樫村さんも映画版の中条あやみより清原伽耶で普通っぽいとこがいいのかも。あと森永悠希の田中くんいいなあ、やっぱ上手いなあw
一応内容の感想書いとくと、こないだの4話目のババ抜きの話で「だいあるかな」からの「ぐしゃ」がちょっとツボに入ってしまったwドラマの瀬戸のボンクラ加減は菅田将暉では出ない味があるよ。葉山くんすげえw
これ原作は大阪舞台なんだろうけど、ロケ地が東京っぽくて高杉くんの大阪弁大阪弁に聞こえないせいで、なんとなく瀬戸は大阪から越してきた東京の高校に通う関西人に見えるよ(そう言う設定かと思ってた)その辺原作ファンはどうなんだろね?
 

映画版

http://eiga.com/movie/82707/
監督:大森立嗣 脚色:宮崎大、大森立嗣
 
脚本家は同じなのか。
そしてこの大森監督って大森南朋のお兄さんなの?しかもお父さんが麿赤兒って!(あれ、大森南朋の父親が麿赤兒ってオレ知ってたっけどうだっけ?まあいいや)
しかしドラマ版から入ったせいか、原作とほぼ同じ絵面でほとんど同じ雰囲気の映画版セトウツミの方が逆に受け付けないという逆転現象。
というか原作のあのヤンキー臭がちょっと苦手なんだけど、映画版の池松壮亮菅田将暉も真面目メガネくんとサッカー部の反逆児ってわりになんか中身同じタイプっぽいんだよね。これは漫画の方でも感じたんだけど。(あと菅田将暉は細め眉にすると途端にバリバリヤンキー顔になるな!大阪はホームだし強気な攻めキャラすぎw)
ドラマ版の高杉真宙葉山奨之が全然タイプが違う薄めのぼんくら二人っていうところが好きなのかも?
あとネタは映画とドラマでかぶらないようにしてるのかなと思ったけどそんなこともなく、同じネタもやってたので思わずドラマの方とくらべて確認してしまったけどドラマの二人のほうがなんか予想外な感じがする。映画はあ〜その反応わかるわかるって言うか。
どっちにしても4人とも若手では実力派だし演技にはまったく問題ないんだから、誰がやってるかじゃなく絵面の雰囲気と監督の演出意図の問題で。
あと映画の方は引き気味で撮ってるせいか会話のテンポを役者の方に委ねてるって感じはするかなあ。池松くんにしても菅田くんにしてもキャラとして濃いめだし。
ドラマの方はちゃんとカット割ってる分、見せ方のテンポで面白いってのを狙ってるのもあるし、このへんは70分の映画と毎週30分の連ドラの違いもあるんだろうけど、画面の背景含めてドラマのほうが情報量少なくて薄い感じなのでサラッと見られるのかな。
映画の方は大阪ロケでたぶん原作と同じ場所で撮ってるんだよね?あの背景の情報量の多さとか階段の段数の少なさとか、何よりBGMの入り方が家でぼんやり見るにはちょっと邪魔なのかなあ。(映画館でこの会話劇を見るにはあれくらい必要なんだろうけど)
劇場で公開当時に見たらどうだったかなあ、もしかしたらこの映画だとそこまで面白いとは思わなかったかも。
 
あとこれWOWOW小山薫堂の企画枠のやつなんだけど、散文の紹介でのトークのあと映画本編があんだけど、小山氏本人も言ってたけど紹介の「街歩き」っていう散文が世界観間違いすぎてて微妙な気分に。そういう映画じゃないだろよ。町中の雰囲気なんか微塵も出てこないだろよw
大阪かどうかすら、あの二人が大阪弁喋ってなきゃわからないくらいなのに、なんで自分の中の世界観に当てはめようとするのか。そのセンスも散文の内容も何もかも間違いすぎてるよ(苦笑)