そこがミソ。-ドラマ特撮感想などを思ったままに このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-04-09

[][] しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

http://shiawase-enogu.jp/

監督:アシュリング・ウォルシュ 脚本:シェリー・ホワイト

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カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を、「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスと「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホークの共演で描いた人間ドラマ。

カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、買い物中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮らす町外れの小屋に押しかける。子どもの頃から重度のリウマチを患っているモード。孤児院育ちで学もないエベレット。そんな2人の同居生活はトラブルの連続だったが、はみ出し者の2人は互いを認め合い、結婚する。そしてある時、魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラが2人の家を訪れる。モードが部屋の壁に描いたニワトリの絵を見て、モードの絵の才能を見抜いたサンドラは、絵の制作を依頼。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカニクソン大統領から依頼が来るまでになるが……。

監督はドラマ「荊の城」を手がけたアシュリング・ウォルシュ。(「映画.com」より)

 

カナダの画家、モード・ルイスの映画。絵は知ってるけど作家は知らなかったパターン。てかあの猫の絵を宣伝に使えばいいのに。

障害を持ってる不幸な生い立ち、荒涼とした風景と酷い環境の中であんな明るく楽しそうで幸せな絵を描ける心の強さと魂の美しさよ。不遇で虐げられるほど内面に美しい世界が広がっていくのは皮肉だよなあ。

それにしても主演のサリー・ホーキンスは「シェイプ・オブ・ウォーター」と同じく深い緑色の中にいる人だし、衣装(わりとオシャレで可愛い)の深緑や寒色系とくすんだ赤がとても良く似合ってるなあ。役としては似たような忍耐と純粋さ(そしてオタク的)を持った女性を演じてるけどどっちもハマりすぎてる。

不幸な境遇にあっても芯の強さといい意味での頑固さがあり、ある意味粗暴でDVな漁師のおっさん(エベレットにイーサン・ホークは格好良すぎるw)をただのツンデレ旦那にして最終的には家事もやってもらうようにしてしまうという才能と押しの強さは見習いたい。最初は家政婦のはずだったのにw

モード・ルイスの絵は素朴で明るく可愛いい反面、映画の画面のなかの風景は荒涼としてるけど美しく、あの二人の暮らしてた家はとても小さくボロ屋だけどだんだん絵で彩られて明るくなっていき、後半は夫婦ともども小ぎれいで可愛い服を着て、いつも二人で仲良くてとても幸せそうで。

ニクソン副大統領が絵を買いに来るくらい人気だってことはお金もあったろうに、暮らしぶりはずっと慎ましいし、何より最初は怒鳴ってばかりだったエベレットがモードのことをとても大切にして絵を描く環境を作ってあげていたというのがとても愛情が深くていいなあと

あの二人、なんだかんだで結婚してよかったと思ったけど、すごく似たもの夫婦だよね。日本だとああいうの割れ鍋に綴じ蓋っていうけど、向こうでは一組の古い靴下っていうのかとw

ちょっと気になったのは、予告やあらすじの紹介ではまるでエベレットの家に来てから急に絵を描き始めたように見えてたんだけど、元からカードを描いたり絵を描くこと自体が彼女の逃避だったこともあり、最初から才能があったんじゃんって。てっきり普通のおばさんが絵を描き始めたって話だと思ってたよ。

映画はその絵を描くことというより絵を描くことで周りが変わっていくこと、そんな環境でも理解者と協力者(親友)を得ることで幸せに生きていくことは出来るということ、その日常が愛おしくなるような丁寧な描き方で、最初はかなりヒヤヒヤしてみてたけどまさに心あたたまるものだった。

最後にエベレットがモードの遺品の中から家政婦募集のあのメモを見つけるところはちょっと涙が止まらなくなってしまった。

あとモードがサンドラのところで言ってた窓が好きだって話。窓から見る景色には命が溢れてるというのは、もしかして家から出られなかったってことなのか?という彼女の境遇を思うとちょっと涙出るよ。

他にもいろいろ見どころはあるけど、とにかく良い映画だった。

 

このステッカーが劇場のトイレにずっと貼ってあって、前から気にはなってたんだよな。でももう公開されてだいぶ経ってるしと思って忘れてたけど、あさイチのおかげで思い出した。あさイチありがとう!でもなんでいつも終わり間際かずっと公開が先のものばかり紹介するの?w>一押しエンタ

一応まだやってるとこもあるっぽい。てかてっきり単館系だと思ってたよ。

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