そこがミソ。-ドラマ特撮感想などを思ったままに このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2018-08-09

[] dele#1

http://dele.life

監督:常廣丈太 脚本:本多孝好 原案:本多孝好

 

溜め込んでたけどやっと見れた。

原作というか原案は「ストレイヤーズ・クロニクル」の本多孝好で、またまた金城一紀の企画もの×テレ朝深夜だからか、映像的には結構「BORDER」っぽいというか。

最初から坂上圭司の山田孝之と真柴祐太郎の菅田将暉は当て書きだってことだし、確かに当て書きらしいキャラ設定と2人の演技ですねw

デジタル遺品の処分をするんだけど毎回話の始まりですでに依頼主は死んでるって前提でその死を確認したら削除を実行できるけど、毎回その死が問題で依頼主の事情に入り込んで隠された真実を知ることになる…ということなのね。

しかも圭司は車椅子だから安楽椅子探偵みたいなもので外に出ないのかと思ったらそんなことないし、冷静クールでネガティブシニカル思考の圭司と明るい人好きするポジティブで人懐こい祐太郎は一見正反対のタイプのバディものってことか。でもこの2人ってお互い逆の役もできるよねw

というわけで俺得ドラマすぎる。

映像も映画っぽくて雰囲気良くて、セリフや脚本で語りすぎず、といって映像だけで見せるわけでもなく行間を読ませるような話なのがとても良かったわー。

最初の依頼人映画監督への対応で祐太郎の機転や人柄をさらっと印象付けつつ、山田様のいつもの芸風でクールな圭司の人間性描写し、その上でこの仕事に必要なことが「社交性と機動力」というアナログのコミュニケーションだというあたり、要は圭司は自分に欠けてるものを求めていたってことだよね。実際は似た者どうしというか相性良さそう。

まあ1日一回削除依頼があるかどうかというこの仕事が儲かるかどうか、家賃のことをチラッと言うだけでこの仕事が大して儲かってないと想像させたり、銀座の自社ビル弁護士ってだけで家庭事情に何かありそうとか、そういう行間は大変好みです。

その上で謎の死を遂げた依頼人安岡さんの事情は警察がらみの荒事で、「このままだと俊は一生ドングリで悪いやつと戦うことになる」をさせないために祐太郎は走り回り、死亡確認をしたものの問題なく削除させないあたり、祐太郎の人柄は「使える」なー。

話の謎解きというかミステリーちっくなサスペンスでアクションもあり、結構ハラハラドキドキ。

部屋にいなかった安岡さんが窓の下で死んでるとか、片山薫の部屋にいた男、圭司はデータを見てるから「彼女」だって知ってたけど知らない祐太郎が訪ねて現れたのが「男」だと知った時のあの流れ、下に行ったと見せかけて階段を上に上がるという逃げ慣れてる祐太郎とか、ちょっと目が離せないハラハラ感。

そして結局祐太郎が安岡の家族に関わったお陰で、削除したかったデータの内容よりも彼の家族、というか息子の俊くんを救うことができたんで良かったです。奥さんはある意味どうでもいいんだよ、大人だから。

ジャーナリストの本懐、正義のためのビッグスクープのために殺された安岡さんが消したかったデータは当然スクープ記事じゃなくゴシップ取材マッチポンプ捏造紛いでっち上げ記事)のネタ元なんだろうけど、話のテーマとして重要なのはたぶん消したかったものじゃなく「残したかったもの」、彼がデータの削除依頼をする事で本当に残したかったのは息子に対するジャーナリストとしての自分であり、息子の夢なんだろうな。

「人を少しだけ優しい気持ちにさせることができる」祐太郎のそういう寄り添い方はとても優しいけど、ある意味そういうことに敏感すぎる闇を感じさせるよ。圭司や舞が調べた祐太郎の過去ってなんなんだ?

圭司が洞察する「切り捨てた自分じゃなく残してきた自分」って言いかたはいいな。

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