そこがミソ。-ドラマ特撮感想などを思ったままに このページをアンテナに追加 RSSフィード

2019-01-19

[][] ミスター・ガラス

https://www.disney.co.jp/movie/mr-glass.html

監督・脚本:M・ナイト・シャマラン

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M・ナイト・シャマラン監督がブルース・ウィリスサミュエル・L・ジャクソン共演で送り出した「アンブレイカブル」のその後を描いたサスペンススリラー。同じくシャマラン監督作でジェームズ・マカボイ主演の「スプリット」とも世界観を共有する。

フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。

「アンブレイカブル」でデヴィッドを演じたウィリス、ミスター・ガラスを演じたジャクソン、「スプリット」でケヴィンを演じたマカボイが同役を続投。(「映画.com」より)

 

一応シャマラン映画なのに初っ端からスクリーン小さいこの扱いは納得いかないんだけど、さすがに単館てわけでもないのになんでパンフレットないのかわからないよ!?

プロダクションノート読みたかったー。まさかと思ってツイッター検索したらみんなパンフ欲しがってんじゃんよ。一体全体配給会社さんは何考えてたの?

 

「アンブレイカブル」から19年経ってまさかの続編。

別々の作品だと思ってた「アンブレイカブル」と「スプリット」の2作が実は繋がってて続編があると言われた時の驚きといったら(笑)

念のためアンブレイカブルを復習してから観に行ったけど、細かいネタがあるからできれば両方おさらいしといた方がいいかも。まだ観たことないなら悪いことは言わないからちゃんと観といた方が楽しめるしその方がいいと思う。

しかし「スプリット」は明らかにラストでこの「ミスター・ガラス」に続くってあったからいいとしても、ブルース・ウィリスはじめ俳優さんたちみんなよく19年無事だったなあ。特に息子、本当にあの息子役の人だったの感慨深い。息子がお父さんの私刑を手伝ってる…!てかデヴィッドは完全にリアルなバットマン

あと同じメンツというか、いつもおおっぴらにカメオ出演する監督が同じ人の役で出て来てた!(笑)てことはスプリットのラストの彼(監督)も同一人物ってことかww

そしてこれ、ブルー・スウィリスがいい感じに年取ってたのも良かった。

何よりこの作品がこういう話である以上、キャスティングにも意味があったといわざるを得ない。

ダイ・ハード」であり得ない不死身っぷりを見せてたブルース・ウィリス(これはアンブレイカブル公開当時もネタとして言われてたけど)が現実に不死身のヒーローであり、X-MENのエグゼビア教授役(もちろんマイノリティのスーパーヒーローを束ねるリーダー)だったジェームズ・マカヴォイが特殊な能力を持つ多重人格者、そしてヒーローを人為的に作り出そうとした黒幕イライジャはサミュエル・L・ジャクソンで、もちろんスーパーヒーローを集めてアベンジャーズを作ったニック・フューリーだし!

わかっててこれををやってしまう、計算だとしたらすごいよ、まだアベンジャーズもX-MENも映画明かされてなかったのに…!何というか、シャマランすげえ。

以下ネタバレ。どんでん返しという感じではないけどじわじわくるような驚きのラストが待ってる。

オレはシャマラン好きなのでとても面白かった!

 

 

現実にアンブレイカブルな本物のヒーローは存在するのか。漫画のコミックに描かれているスーパーヒーローは現実にも存在するはずだというひとりの頭のおかしな人間の思い込みが実は当たっていたという、とんでもない方法でその彼を見つけ出したイライジャはリアルなヒーローを生み出す(見つけ出す)ことで逆にヴィランとなったけど、それは「ダークナイト」などでもよくとりあげられるようにヒーローとヴィランは表裏一体、悪役がいるからヒーローもいるはずという世界の均衡を逆手に取った理屈だった。

その状況を作り出したことは彼をヴィランにしてしまったけど、でもこれは善悪関係なしにいえば、自分の能力や才能を信じていいんだというひとつの解放の物語だったと思う。居場所というよりもっと強い自分のいる意味、役割りを求めるのは自分に対してじゃなく世界に対してどうなのか?という問いかけなのでより深いというか。

これを19年越しで、アンブレイカブルとスプリット、今回のミスターガラスのたった3作でこの世界観を作り上げるシャマラン監督すごい。何がすごいって、最後にどんでん返してくるあのラストのせいでその世界観が広がったんだよ。明らかにこの世界のありよう・見え方は変わったんだよね。どんでん返しというか長い伏線として。(後付けなのか最初から仕込まれていたのかはわからないけど)

しかもそれだけにとどまらず、スプリットのケヴィンが多重人格者になるきっかけも実は…という話だったし(さすがにそこはネタバレ自重)まさかそこで繋がってるとはというのは、あえて“そこ”なのはご都合ではあるけど、イライジャは“黒幕”なのだからそういうものかもしれないってことで。

映像にはアンブレイカブルの過去のシーンがあったけど、深夜の子供部屋のシーンとイライジャの子供の頃の遊園地シーン、見たことないしおそらく未公開シーンか没シーンだよね(ネット見たらDVDに入ってる未公開シーンらしい)そういう映像の使い方や編集も面白かった。

だからより楽しむなら前2作は予習復習必須。

これはネタバレに触れるけど感想として言いたいので言う。

途中、イライジャ、デヴィッド、ケヴィンの3人を診る精神科医のステイプルがあまりに彼らの能力を妄想だと否定する方に話を持って行きすぎるからおかしい、否定するのはそれを信じてるからじゃないのか…?という予想もちょっと超えてきて、まさか…みたいなのも、え、この3作って実はそう言う話だったの!?と言う驚きが。

彼らほどすごくなくてもイライジャの理屈だともう少しスーパーヒーローがいてもいいはずなのにと思ってたのに、なぜそうじゃないのかってのがまさかの理由。そこまで計算…!

大仰なドンパチをやると思わせといて、ハリウッドのバジェットムービーがあまり好きじゃない(どう考えてもインディーズになってからの方が面白い)シャマラン監督らしい肩透かしもいい意味で裏切られたし、そしてこのラストもとてもらしい気がする。

最後の最後、イライジャの黒幕っぷりにはかなりスッキリするし、ちょっとだけ謎の感動で泣けたw

 

非現実的なヒーローはいるのかどうかってことで、ある意味平成ジェネレーションFOREVERと似て非なる映画な気がするんだけどさ(苦笑)

アンブレイカブルの時からイライジャが言ってたけど、スーパーヒーローが存在することでその活躍がフィクション(この作品では漫画)として描かれている、コミックブックは実は本当のことが描かれた記録なのだ…っていうのはなんだか味わい深く、ちょっと夢があるね!w

この作品が無事に公開されて本当に良かったよ(笑)

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