そこがミソ。-ドラマ特撮感想などを思ったままに このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-07-11

[][][] 宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド

https://www.kyuranger-vs-space-squad.com/

監督:坂本浩一 脚本:毛利亘宏

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東映特撮ヒーローが集結するVシネマ「スペース・スクワッド」シリーズの第3弾。史上初の9人戦隊として話題を集めた「宇宙戦隊キュウレンジャー」と、「宇宙刑事ギャバン」「宇宙刑事シャイダー」が共演する。

ドン・アルマゲとの激闘から4年、平穏な日常を送っていたキュウレンジャーたちに、ハミィが突如リベリオンを襲撃し、新たに開発された「ネオキュータマ」を奪ったという驚きの知らせがもたらされる。宇宙連邦大統領のツルギはハミィを全宇宙に指名手配することを決め、ハミィを信じるラッキーや仲間たちとツルギが対立する事態に。キュウレンジャーは仲間割れの危機に陥るが、そこへ2人の宇宙刑事ギャバンシャイダーが現れる。(「映画.com」より)

 

ううむ、すごく強引なプロットを力技で、しかも一時間ちょいでまとめてくる毛利脚本と坂本(F)監督スゲーよw

キュウレンジャーメインだけどゲストも含めオールスターな感じでよかった!

しかも4年後!さすがに番組終わって5ヶ月?撮影は直後だろうから(ときどき雪降ってるよ!)コグマスカイブルー田口くんが(リアルで)ほぼ成長してないのが残念w

しかも本編では何故か 影が薄くてあまり活躍してなくてオレ的に消化不良だったハミィがメイン。しかも敵だし黒と緑のセクシー衣装で活躍してくれててよかった。これでオレもスッキリ。(本編でのハミィの扱いにご不満だった)

というか、今回の話、キュウレンジャーがハミィを巡って仲間割れって、見ながらずっとアベンジャースのあれだと思ってたんだ。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」だよ!完全にシビル・ウォーだろ、今かよ!w

あとなんか話飛んでるかもと思ったら自分が「スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー」を見てないだけだったわ。(というかスペース・スクワッドというかデカレンにそんなに興味が…)そもそも宇宙刑事ギャバン the MOVIE が2012年だったのか。

あとギャバンとシャイダーがいるのにシャリバンは…?と思ったけど、そういや三浦力って引退したんだっけ。シャリバンどうなっちゃうの?つか今回せっかくメレたんがいたのにねー(獣拳つながり)

まあでも今回復活した久しぶりのメレたんが10年経っても理央様ラブで全然変わらなくて、相変わらずツンデレ可愛くて良かった!

メレが敵のメインだったからってのはあったけど、前情報としてそれ知らなかったんで、ちゃんとメレが敵として戦う理由付けをしてて、ただの復活怪人枠じゃなくてキャラを大事にしてくれてるなあと思ったんだ。 *1

なので昔よりもエロくハミィと絡んでるのもガールズ的でよし。そういやふたりともカメレオンガールズ!

久しぶりのエスケイプも相変わらずとてもイイモノだった (*゚∀゚)=3 ムッハー、十臓もバスコもカッコよかった。(十臓の裏正は本編でシンケンレッドが斬っちゃったから実剣がないんだって)バスコはM・A・O(ゴーカイ)繋がりなんだろか?(と思ってたら最後にルカが!)

ゲストの皆さん、戦隊悪役の底力を感じさせるわー。ってかハミィのお師匠さん、女性なんだったらどうせなら水野美紀がやってくれればよかったのに!(とあの状況を見て思ったけど無理かw)

ただほんとにプロットが相当強引だと思うんで(詰め込みすぎ!)何も考えずに楽しめたってわけじゃないし、だいたい敵の宇宙忍者教団がよくわからない。あの冒頭の説明が全てなのか?(そこが力技すぎるんだよ)

ハミィがデモストに協力してたのはどうせそんな理由だろうと思ってたけど、それもっと早めにネタばらししてほしかったくらいかな。

だってあれだけキュウレンジャーに仲間割れさせる割に、それに対してハミィがその理由を言えないってのはどうかと思うんだ。それこそそれを言えないようなのがあの苦難を経験した仲間なのかよって思うし、そこは違和感。別に早めにバラしても話には影響ないと思うんだけど。

あと秘書官高山侑子)になりすましてたってのもそもそもいつから?って思うから(尺がないから仕方ないとはいえ)ご都合というか。でもってあれだけ戦隊ゲストがいっぱいなのに出合正幸は高丘でもキョウリュウグレーでもないんだなw(敵じゃないからか)最後までもしかして変身するんじゃないかと思ってた!むしろギャバン隊長は彼を3代目シャリバンにスカウトしなよ!(笑)

まあともかくキュウレンジャーの話ではあるけど、大枠でスペーススクワッドシリーズだと思えばこれはこれで。ジライヤ可哀想なので次で報われろw

いいけど岩永シャイダーはああいうキャラで良かったんだっけ?あいつエロやばいよ、何もかもがセクハラだよww(男女共に!)

最後だって普通にあの状況で打ち上げとか宇宙刑事たちはゆるすぎるぞ。デモストを本部に送ってからにしろよw

それと最後の声優共演も良かったわー。(じゃけんウルフとアゲぽよウェーイはいなかったよな?) さすが坂本監督、サービスサービスゥ〜!

そして今回もまたパンフが買えませんでしたよ@バルト9 さすがに公開10日経ってるから仕方ないのか。東映オンラインショップにはあるみたいだからお膝元の丸の内東映に行けばあるのかな?

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*1:先週のラジレンジャー、メレの平田さんと十臓の唐橋さんがゲストだったんだけど、メレの復活に関しては「雑に扱われるんなら今回は辞退して…」と思ったらしいけど、その不安を払拭するように塚田プロデューサーが間に入って台本チェックしてくれたそうな。

2018-07-05

[][] ブリグズビー・ベア

http://www.brigsbybear.jp/

監督:デイブ・マッカリー 脚本:ケビン・コステロ、カイル・ムーニー 原作:

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赤ん坊の頃に誘拐され、偽の両親のもとで彼らが制作した教育番組「ブリグズビー・ベア」だけを見て育った25歳の青年が、初めて外界に出たことから巻き起こる騒動を描いたコメディドラマ。

外の世界から隔絶された小さなシェルターで、両親と3人だけで暮らす25歳のジェームス。子どもの頃から毎週届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育った彼は、現在はその世界の研究に没頭する日々を送っていた。そんなある日、シェルターに警察がやって来て、両親は逮捕されてしまう。これまでジェームスが両親だと思っていた男女は、実は誘拐犯だったのだ。ジェームスは生まれて初めて外の世界に連れ出され、“本当の家族”と一緒に暮らすことになるが……。

スタッフ・キャストにはテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のチームが集結。ジェームスの育ての父親テッドを「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルカウンセラーのエミリーを「ロミオ&ジュリエット」のクレア・デーンズがそれぞれ演じる。(「映画.com」より)

 

誘拐被害者の青年が立ち直っていく話かと思いきや、自分の見たいものは自分で作るしかないという同人み溢れた映画でした。

こういう映画は出来れば前情報なしで観たかったけど、前提条件まるっとネタバレの予告編観てなきゃたぶん観てない映画だからなんとも難しいな。予告編とか前情報分のネタバレは勘弁して欲しい。

それでなきゃ「10 クローバーフィールド・レーン」の冒頭みたいな緊迫感を楽しめたのにー

何とも不思議な感じのお話で、ご都合というかほぼファンタジーなんだけどその情熱は本物!みたいな良い映画だった。25歳の主人公は自分が誘拐されてたという事実よりもクマの教育番組の方が重要だったのだ。ブリグズリー大好きすぎる。途中から泣けて仕方がなかったぞ。

ちらっとネットの感想を見てみたらみんなが温かく主人公のジェームスを見守る優しい世界で〜って評価なんだけど、オレが思うにそういうことではないと思うんだけどな。みんな確かに主人公に親切にしてくれるいい人たちだけど、その前にあの番組見てるよね。あれが面白かったからみんな主人公に協力してくれたんではないかしら。

でなきゃ普通に考えても、主人公のジェームスはちょっとおかしいと思うよ。おかしいというか一つのことしか見えない集中タイプだし、そういう意味ですごくオタク気質だし。リア充の人たちからしたら監禁被害者って以上に気質自体がとっつきにくいと思うなあ。

もちろん最初は誘拐された子供で気の毒な人だ…っていうのがあるからみんな親切にしてくれてるんだと思うけど、そうはいっても25歳だし大人じゃん。

ただある意味子供のままで隔離されて育ったピュアさがあるから、その情熱が周りを巻き込んでるんだとは思うけど。

あとほぼスルーされてたけど、あの誘拐した偽親たちってジェームスを数学の英才教育してたんじゃ?お母さんが言ってたのって数学の定理の何かだよね。

そういう部分で彼が周囲の人達とちゃんと打ち解けてコミュニケーションとって何かをなすことができた成功話なことがファンタジーだと思うし、逆にこの作品のご都合が理解できない人は映画作品をリアルに考えすぎてて別の意味でまずいと思うんだよな。(そういう感想も見かけた)

この映画で好きなとこは、ジェームスが偽パパのマーク・ハミルに聞きたいことが〜って会いに行くとこと(絶対聞きたいのはそっちだと思ったw)、刑事さんの自分ダメ出しリテイク、みんなで撮影ピクニック(楽しそう!)と、最後にジェームスが作品の評価を気にして劇場ロビーで待ってるとこ。あのシーンはオレも胃が痛くなったよ。

とにかくオタクに都合のいい設定なファンタジーには違いないんだけど、時々そいうリアルな感情やシチュエーションがあって、そりゃありえんとかおかしいだろと突っ込む前にジェームスが傷つかなきゃいいな…とか、心配したり喜んだりしてしまうところが素晴らしかった。

ファンタジーなのにリアリティに溢れてるよ。あとオレは何でか「ギャラクシー・クエスト」を思い出してしまった。リアリティとファンタジーのバランスと自分好みの度合いの問題だろか。

ともかくなんだかいい映画でした。オススメ。

 

劇場にあった立て看と紹介記事。

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あと劇中でジェームスが着てたTシャツプレゼントのディスプレイがあったんだけど、なんで写真撮ってないんだオレ…

2018-06-21

[][] ニンジャバットマン

http://wwws.warnerbros.co.jp/batman-ninja/

監督:水崎淳平 脚本:中島かずき キャラクターデザイン:岡崎能士 アニメーション制作:神風動画

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アメリカの人気ヒーロー「バットマン」を日本のクリエイターがアニメーション化。

日本の戦国時代にタイムスリップし、歴史改変をもくろむジョーカーをはじめとした悪党たちを相手に、現代の最新テクノロジーから切り離されてしまったバットマンが戦う姿を描くオリジナル長編作品。

テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のオープニング映像や「ポプテピピック」などで注目されるアニメーションスタジオの神風動画が手がける初の長編劇場アニメで、同スタジオ代表のクリエイター、水崎淳平が監督を務める。脚本を「劇団☆新感線」の中島かずきが担当し、キャストには山寺宏一、高木渉、加隈亜衣、釘宮理恵、子安武人、大塚芳忠ら実力派声優が集った。(「映画.com」より)

 

観てきた!スゴヤバ超絶神風クオリティ!!どうしたもんかこれって言う、本当にものすごいクオリティすぎて困惑するくらい。さすが神風動画!

ストーリーは特にない、いつものノリの中島かずき脚本だったけど!巨大ロボ戦がグレンラガンに見えたけどw

バットマンと日本の中世(戦国時代)の親和性の高さよ。ニンジャも戦国武将の鎧も似合いすぎるよバットマン。あれか、真っ黒でストイックだから似合うんかな?イメージとしていつものバットマンとそう変わらんてとこがいい。ウルヴァリンも日本に来たけどバットマンの似合いっぷりはスゲェ。まさにサムライ、いや武士。

もちろん第六天魔王の構ってちゃんジョーカーや、戦国武将に成り代わったヴィランたちも様になりすぎ。なんで、よくこんな企画通ったなあー!(ホメてる)

内容的にはパラレルワールドアメコミからリアル日本昔話風(かぐや姫の物語風?)、そして合体ロボが巨大猿やバットマンと戦うロボットバトルに。

作風も何もかも秩序あるカオスっぷり、とにかく作画を、作画を見るんだ…神風動画の作画を見るべし!

3DCGにしてもあんな絵が動かせるってどういうこと?! ありえねえがありえてしまってるよ…恐るべし神風動画。

大雑把にいって最初のパートのアメコミ風デザイン的画面、空が青海波の文様になっててカッコイイ!線もアメコミ風だし。画面密度がハンパないのにそれが動く!

というか、線画に影が鉛筆線みたいなタッチでかなり入ってるんだけど、そのタッチがブレることなく動くって一体どういうことなのか。3DCGってそんな事までできるんだ?同じようなことやってた(正確には目指すところは違うけど)「峰不二子という女」あたりの劇画調ルパンシリーズは動くと普通にタッチもガサガサしてたぞ?

というか、岡崎能士のあの絵がそのまま動くって、信じられない(そういやアフロサムライのアニメ途中までしか観てないや)

かと思ったら、ねぷたっぽい3DCGの紹介映像とか、筆書きっぽい止絵のゲーム画面みたいな蝙蝠衆の里の説明とか、そして正気かと思ったリアルすぎる日本昔ばなし的な(前衛的でちょっと怖い)ジョーカーとハーレイ・クインのファーマー夫婦のパートとか、ほんと正気か?(パンフ読んだら中島かずきがあの尺を死守したらしいけどオレは長いと思う)

あとあの赤い彼岸花みたいなジョーカー花、めちゃ怖いよ。花が…咲いたよ…惡の華か?

最後の五城合体ロボ…は、ある程度予想はついたけど、信じられんのはお猿合体だよ…いや、五城ロボの攻撃でお猿さんたち蒸し焼きになるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたって意味だけどw

そして蝙蝠大集合のバットマン… あーでもこれ、富士の裾野で巨大化ロボが巨大化幻像と戦うってのは、もうマジンガーZ-infinityがやってたけどなw

とにかくいろんな意味ですごかった。

ツッコミどころはあれど、ものすごい圧と厚みを感じる作画とアイデアと何やかや、こんなのバットマンじゃないという人もいそうだけどオレは全く気にならないので大丈夫。このネタ超ウケたw

でもお話は良くも悪くも全然内容がなかったせいで、途中すごく睡魔に襲われ…超絶作画が観たいという意思だけで睡魔と戦ったよ(マジ)

でもまあ下手に小難しい話をやられたら脳内キャパオーバーするからこれでいいのだ。

面白みとしては、いつもはハイテク機器に頼ってるバッツがそれらが使えない事でちょっと弱気になって失敗し、やっぱり自分の体こそが頼りという原点に気づくとかはちゃんと押さえてるし。

ただ結局、蝙蝠の里(集落が蝙蝠型!)と蝙蝠衆のことはまったく回収してないけどいいのか?あれ、更なるタイムスリップでロビンか誰かが過去で蝙蝠の里作るとかないの?(そもそもそのロビンが4人…)バットマンと蝙蝠衆、お頭たちとのやり取りはもうちょっと見たかったな。ネタ的な面白ツッコミどころはたくさんあって楽しめた。

宣教師のバットマン(ブルース)の頭のトンスラ部分にバットマークがあるとか一体ww そしていきなり茶屋で紅茶をサーブするアルフレッドwww後ろ頭に小さいちょんまげww

バットモービルがだんだん脱皮していくとか、やっぱり騙されるバットマンとか(もうほとんど「志村、後ろ、後ろー」な気分)、バットマン雨天装備の箕傘姿で傘から角が突き出てるとか、細かいところまで手抜きなく、本当にスバラシイ。

ああこれこそクールJAPANの国の最先端アニメーションですよ!10年前なら多分MADとかが真面目でシリアスな物作ってた気がするけど、まさにこれが2018年のクールJAPAN。よくこんなのDCもワーナーも通したよなあ。何より神風動画がすごい。神風動画がすべて。

いやオレも神風動画の何たるかは知らないけど、パンフで里見プロデューサーのインタビューの「長編を作ったことがないプロダクションが長編を作ってみたら薄まってしまった…では意味がない」「90秒と90分の区別がついてない人たちなので、完成しただけでも”勝ち”ですよ(笑)」

この言葉、半端ないって!マジすげえ。そんなんできひんやん普通。そんなんできる?(イマドキ的なお約束)

そういや菅野裕吾の音楽もめっちゃカッコイイ!サントラ欲しい。今見たらiTunesにあるし、買うか。(買ったよ!)

 

あと劇中でヴィランたちの戦国大名への割り振りがどういう基準なのか分からなかったんだけど、パンフ見たら載ってた。こういうことだったのかと。こういうの意味付けてデザインする人すげー。マジすげー。

f:id:korohiti:20180621224420j:image 見えないと思うんで、とりあえずパンフ買おうぜ?

さらに劇中でバットマンが使ってた刀の鍔が蝙蝠でカッコイー!と思ってたら劇場のグッズ売り場にあったのでまんまと買ってしまったよ。そしてついでにクナイもカッコよすぎてウッカリw(バーフバリのアクキーもあったんでついウッカリ)

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2018-06-16

[][] 空飛ぶタイヤ

http://soratobu-movie.jp/

監督:本木克英 脚本:林民夫 原作:池井戸潤

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テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名ベストセラー小説を、長瀬智也主演で新たに映画化。

ある日トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長、赤松徳郎が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った赤松は、自ら調査を開始。そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる。

長瀬が主人公の赤松役を演じる。監督は「超高速!参勤交代」シリーズの本木克英。(「映画.com」より)

 

池井戸潤の原作はリコール隠しとそれに伴う「横浜母子3人死傷事故」の方が元ネタなんですね。確かに当時、あの事件は相当衝撃的だった。

映画自体は良くも悪くも普通。見てる間、ぶっちゃけただの運送会社社長として長瀬はカッコよすぎだろ…という感想しか出ないですよ。しかも奥さんが深キョンてどんなファンタジーだ。TBSの日曜劇場か金曜ドラマなら許せるかもってくらいのリアリティレベルw

そして要所要所にイケメンが。いやイケメンはいいんだけど、誰も彼もイケメンすぎてどの程度のリアリティで観ればいいのかとても戸惑ったよ。

大体からして今言ったように街の運送会社の二代目社長が長瀬でその奥さんが深田恭子っていう時点でありえんとしか思えないように見えるのがまずいんですかね?高橋一生と小池栄子ならまああるかもって思えるんだけど、ディーンも役柄的にクリーンでもダーティでもないから雰囲気的にはもう少し深みがほしいところ。

 

ネタバレもなにもない話なのでそのまま感想書くけど、とにかくすごく面白いところもない代わりにすごくダメなところもない。

原作知らないからあれだけど、監督が「超高速!参勤交代」の人、脚本は林民夫さんで、何が起こってるのかはとてもわかりやすくて、うまく脚本を端折ってるから必要な情報は入ってくるし。(ムロツヨシとディーンの関係や彼らの家庭事情をあのワンシーンの会話だけで理解させるとかすごく上手いのに)

その上で淡々と話を積み上げていって最後にちゃんと問題解決のカタルシスもそこそこあるという、良くも悪くも真面目でわかりやすい、邦画っぽい映画だけど、つまらなくはないのでこれはOK。

ただなんというか、リアリティがないなあと思ったのは、あえてなのかどうかわかんないけどこれ起こった出来事を追っていくわりに日付表記がないからなんとなく絵空事っぽくて。赤松の戦いをドキュメンタリー風にしてくれれば緊張感も出るし、もっとみんなが一丸となってこの財閥系巨大企業に戦いを挑む、巨像と蟻の蟻たちのような挑戦に思えたのにと。なんかなんとな〜くで解決してんだよね。

しかもこの話自体、それぞれの人間がそれぞれの場所で正しいことをやった結果、大企業の不正を暴いた…という話だけど、そこに関連性があるわけでもなく赤松(長瀬智也)の運送組、沢田(ディーン・フジオカ)のホープ自動車内部組、井崎(高橋一生)の銀行組、高畑刑事(寺脇康文)たち警察組のみんながバラバラに動いてて、一応週刊誌記者の榎本(小池栄子)は情報提供や取材自体はしてるけど彼らを結びつけもせず…だから、なんとなく運が良かったからホープ自動車の不正を暴桁みたいな感じにも取れるし。なぜそこで決定的証拠があった!内部告発があった!警察が動いた!銀行は金貸さない!で盛り上がらないのかなあ。

暴いたあとも、小説ならそれぞれ協力や尽力した人たちがそれぞれに喜び戦いが終わった…でもいいんだけど、映画だからもうちょっと違う見せ方してほしかったかも。原作がどうなのかは知らないし、小説なら全然いいと思う、これで。「クライマーズ・ハイ」とか見てないんだけどどうなんだろう?みんながつながっててわー!って感じのとこほしいよねえ?

まあラストで赤松と沢田がそれぞれちょっとだけ理解してあそこで別れるってのはいいけど、沢田途中で降りたじゃん?赤松と共闘するでもなく(立場的なものはともかく)一度降りたけど自分の処遇に不満だから内部告発しましたって感じなの、キャラとしてどうよっていうか、それすごい気になるんだよね。

まあみんなが巨大企業に泣き寝入りしたのに赤松だけが諦めず、なんとか真相を探ろうとしたその理由がなんの落ち度のない人がひとり死んでるから、突然家族を奪われ残された家族の気持ちに寄り添いたいという真摯な気持ちがあるから諦められなかった…っていうのを最後まで通したのは良かったと思う。

ただオレとしてはなんか座りが悪くて気になるのは、カッコ良すぎるとはいえそういう役柄として長瀬はぴったりなんだけど、キャスティング全体としては長瀬や深キョン、ディーン、高橋一生、ムロツヨシに中村蒼や小池栄子、佐々木蔵之介、亡くなった主婦が谷村美月だったり、出てくる人がほぼドラマや映画で脇じゃなくレギュラーレベルのモブから浮くような人たちばかりで、パッと見で重要人物ってわかりやすすぎて目がスルーできないから気になってしょうがなかったし、それ以上に「絵柄の違う人たちの集まり」って感じで、ビジュアル的なまとまりもないと思う。

一人の監督が集めたキャストって気がしないんだよね。また悪役側は地味めな人ばかりだし。いろいろ大人の事情はあったんだろうけど、映画はキャストの雰囲気はある程度統一してほしいかな。

2018-06-06

[][] OVER DRIVE

http://overdrive-movie.jp/

監督:羽住英一郎 脚本:桑村さや香

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東出昌大と新田真剣佑が公道自動車レース「ラリー」に生きる兄弟を演じるヒューマンエンタテインメント。

真面目で確かな腕を持つメカニックの兄・檜山篤洋と、世界ラリー選手権へのステップアップを目指す天才ドライバーの弟・檜山直純。篤洋の助言を無視して、無謀で勝気なレースを展開する直純はラウンドごとに篤洋と衝突を繰り返し、いつしかチームにも険悪なムードが漂い始めていた。ある日、直純の新しいマネジメント担当として、ラリーの知識がまったくない場違いな遠藤ひかるがやってくる。そんな彼女を待ち受けていたのは、檜山兄弟の確執に秘められた過去、そしてチーム全員を巻き込む試練だった。

東出が兄の篤洋、新田が弟の直純、森川葵がひかるをそれぞれ演じる。監督は「海猿」「暗殺教室」など数々のヒット作を手がけた羽住英一郎。(「映画.com」より)

 

東出くんと真剣佑が兄弟で羽住監督なら観ざるを得ないでしょう。

とはいえ、今現在ラリーがはやってるわけでもなく原作があるわけでもないまったくのオリジナルで、なぜこの映画を作ろうと思ったのか…謎すぎる。

でもまあレースシーンは迫力あって格好良かったし、とても楽しめた。ギリギリのドライビング映像はむしろ体感的で迫力ありすぎて怖いくらい。

羽住監督はモータースポーツファンらしいけど、その点ではすごく臨場感あふれるレース映像にこだわってて素晴らしいです。どの程度CG使ってるかわからないけど、ラリーカーが飛んだり猛スピードでダートコースを滑るように走って行くのは爽快というより恐ろしいくらい。

東出昌大と新田真剣は檜山篤洋・直純という兄弟の間の微妙な確執と絆をきちんと演じてて、目標は同じなのにお互いのすれ違いかがもどかしく、その二人が段々と同じ方向を見て最後で昔の信頼感を取り戻すところはそれまでが長かっただけに思わず涙したよ。

ただお話としては、最終的には面白かったからいいんだけどどうにも脚本がダメダメすぎると思うんだ。

以下ネタバレはそんなにないけど結構辛口です。

 

 

ぶっちゃけ展開として雨の嬬恋はもう15分早くするべきだし、北九州はせめてもう10分長く描いてほしいし、最後のレースはあと5分足してちゃんと見せて欲しかった。うっかりいつの間にゴールした?ってなったもん。なんで嘘でもいいからゴール前のジリジリとしたカウントダウン的な盛り上がりなかったの?ライバルどうしたの?レース自体を描いてよ!

ストーリーは設定というより人物配置としては割とありがちな幼馴染の彼女を軸にした兄弟の確執で、そこにヒロインらしきキャラが絡んで、しかもそいつがラリーはド素人だから観客目線でラリーを紹介していく…というとてもオーソドックスな流れでいいはずなのに、ヒロインポジションのキャラがうざいのでラリーの魅力まったく伝わりませんよ?

というかラリー自体の面白さは殆ど描かれなかったような気がするし。檜山兄弟にしても、延々と描いてる割に前半は二人の何が問題なのかよくわからなかったし。

そしてそこに絡むヒロインポジションだろうはずの森川葵の遠藤ひかるは、特になにもないというかその二人の物語に対しては完全に添え物。恋愛が入らないから(これで入ったらそれも興ざめだけど)何のためにいたのかという。まあ町田啓太と同調するキャラだからそれはそれでいてもいいけど、別にラリーというものがわかりやすくなったわけでもないし。眼の前の仕事にはちゃんと向き合おうぜ!って言うだけのキャラかよ。

というか、森川葵が上手いだけにあのキャラすごいむかつくわー。

初っぱなからラリーコースにヒール靴でくるような使えねー女はラリーのルールすら知らずにピットに入って来て騒ぐし、だいたい広報担当?のスタンダードな仕事が何なのかを説明してないからただの邪魔くさい派遣社員レベル。それだけでもやる気が空回りしてる仕事できないキャラなのはわかるから前の仕事を取り上げられた話もいらんし、上司(要潤)はその後出てこないから単にめんどくさいところに飛ばされたお荷物女でしかないので、現状に腐っててもそりゃそうだろうよとしか。

どういうキャラ狙ったのかはわかるんだけど、正直彼女の話いらんよマジで。とにかくそこ。

その分削って幼なじみの話入れてくれた方が良かったし、メカニックチームをもうちょっと描写してくれても。

それでもやっぱりスタンダードなベタ展開ですらないから脚本自体がわかってなくて下手なのかなあ。できればせっかくなのでラリーをもう少し面白く紹介してください、本当に。なぜもう少しベテランの結果を出してる脚本家に頼まなかったのかと。正直オレは雨の嬬恋までは退屈で死にそうでした。映画の前半がつまんなすぎだよ。

たださすが羽住監督、嬬恋からの北九州ラウンドは盛り上がった。弟が自分を見つめ直し兄ちゃんがチャレンジ、そして水没からの復活。(弟のあのセリフに泣けた)最後は兄弟の絆復活できっちり盛り上げてくれたんだけど、そこから最後のレースをもっとじっくり見せてくれれば…レースシーン短すぎだよ。なんでライバルとの駆け引きないのさ。そこがクライマックスのメインじゃないの?兄弟の確執が解けたー良かったーで終わらせないでほしいな。

まあとにかく、後半に限ればつまんなくなかったけど、全体としてはどうだろうというちょっと残念というかもったいない感じが…

レースシーンは十分以上に入ってる。でもなんとなくぼんやりした映画だった気がするなあ。檜山兄弟は最後の締めまで良かったけど。

あとまっけんの体は凄すぎです。あいつは何を目指してるんだ?w

そういえば劇中、北陸ラウンドの合掌造りの世界遺産のある集落を走るやつ、ラリーカーが世界遺産に突っ込んだらどうすんの、やめてー!と思ってハラハラした。このコース、マジでありなのか?

f:id:korohiti:20180607033747p:image ※パンフより