まもなく/宝石の1年半と、今

 暑いですが、みなさま、お元気ですか。
 箕面に行って来ました。

 6月のかのうとおっさん・やみいち行動のダブルヘッダーを終え、その後すぐに引っ越し、阿南キャンプ、ようやく一息ついた三連休でした。
 この後8月初めに広島修学旅行引率・月末に富士山麓で1週間研修、と続くのですが、その合間をぬう感じで、まもなく子どもが生まれます。


 ずっと書きたかったのですが、振り返ると、昨年からずっと、本当に舞台と、その中で出会う方々に恵まれてきたな…と。

 エチカさんと一年間かけて作らせてもらった朗読劇「Love Letters」が、今思うと大きな転換点だったように思います。
 昨年1月から、すごい勢いで加速していったなあ…「うっかり婚活スターウォーズ(再演)」(これ、まだ1年半前?)「チューリング・コード」「戯式Vol.4」「人参失格」「石/君のこと」「いいなずけ陰陽師」「趣味と実害」「ベルサイユのばらし」「鉱石」「ものわかりのいい病院」「しめじの国のアリス」…。駆け抜けてきたなあ。駆け抜けた。びっくりや。これが、1年半の中に詰まっていたなんて。毎回毎回、すごい(やみいち的にいえば「す濃い」)奇跡的なメンバーの方々と、こんな短期間で、これだけの舞台に立たせてもらってきたなんて。思い出すとキラキラと眩しすぎてもう正視できまへん。これ以外に東梅田落語倶楽部やたまごかけ寄席、落語もやってきたなんて。信じられない。す濃い。

 ただただ、感謝に堪えないです。関係各方面すべてに、足を向けて寝られません。どこ向いて寝たらええんや。
 宝石のような、宝石は実際持ってませんが、宝石のような1年半です。

 やっぱり、芝居、大変だけど、できる範囲で、まだもう少し、続けていきたいなあ…と思います。

 先日観た映画「ちはやふる」が、本当に素晴らしかったのですが(これだけで一時間以上語れますが)、その中で國村隼先生が若者に言っていた台詞「かるたをやる理由は、一つじゃなくていい」という言葉が、40代のおっさんの背中も大きく押してくれる気がするのです。

 しかし大台を乗り切るための様々な準備、精神的にはぼちぼちとしていたつもりだったのですが、物理的にはまだまだやなあと…。満身創痍の身体も、オーバーホールに出さないかんし。

 とりあえず半年、子育てその他のため、舞台、お休みします(落語はぼちぼちとやります)。しばらく静かにしてますが、そろりそろりと虎視眈々と、機会を狙っていきたいと思います。何がどうなるやらまったくわかりませんが、四十路ボンバイエ、今後ともゆるゆるとよろしくお願いいたします。

2015.9 近況&今後の出演予定 まとめ

木枕を使い始めました。
「硬枕」(こうちん)と言うそうです。
西式という日本古来の健康法の一つで、頸椎の歪みをとるそうです。
が、誰に話しても笑われております。見てろ。
脳幹が下から押される感じで気持ちいいです。
まだ20分くらいしか持ちませんが、慣れたらやみつきになるらしい。さらに上級者は木の板の上で寝るらしい。ああ楽しみ。

久しぶりに書きます。
帰国後、なんだか動けなくなり、仕事や稽古を休んだり、断酒したり、東梅田落語倶楽部を休場したりして、ひたすら体力回復に努めてました。
漢方がめちゃめちゃ効きましたよ!
おかげで体力気力充填してきて、いらんことも色々考えられるまあまあ元気な状態に戻ってきました。
Facebookなど色々返信ができなかったりして、どうもすみません。

30代も気づけばあと2ヶ月。
迫ってきた40代を元気に乗り切りたいなと、急に強く強く感じまして。
思い立って人間ドックも受けてきましたよ。
バリウムがいちごミルク味で美味しかったです。

ありがたいことに、来年3月まで様々な出演機会をいただいています。
どれも面白い企画で、本当にありがたく、だからこそできるだけ万全の状態で臨みたいと思います。飲み会など不義理すること増えるかもしれませんが、どうかご容赦くださいm(_ _)m

まずは来週、初めてのHEP HALLで、
かのうとおっさん「いいなずけ陰陽師」いよいよスタートです。

あっちでこっちで、お待ちしています。


⚫︎
?かのうとおっさん Vol.22  「いいなずけ陰陽師」 
会場: HEP HALL(大阪・梅田)
9月25日(金) 19:00 
9月26日(土) 14:00/19:00 
9月27日(日) 13:00/16:30
http://iinazuke.tumblr.com

とうとう本番です。
かのうとおっさん風味の、息もつかせぬスペクタクル陰陽師・コメディ。
家族の物語です。

?
中野劇団第16回公演
短編集「趣味と実害」
11月22日(日) 15時/19時
11月23日(月祝) 13時/17時
会場:音太小屋(大阪・天六)
http://www.nakanogekidan.com

2年3ヶ月ぶりの劇団公演は、たくさんの豪華ゲストをお呼びしてのコント短編集です。

?
第3回 たまごかけ寄席
2016年1月24日(日) 昼席 12:30 /夜席 17:00
会場:古民家あまべ(大阪・野田)

こちらは3年3ヶ月ぶりの、主催寄席です。
古民家カフェで、こちらも超豪華布陣です。

?
南鳥島ロランC局 vol.1
「鉱石」
2016年3月18日〜20日
会場: アトリエ劇研
作・演出 藤原康弘
出演 桐山泰典 田中遊 他

詳細決まり次第、お伝えしていきます。


(どの企画も、ご連絡いただければ、予約させていただきます。)

正直者の会「石/君のこと」

公演終わってから4日。
連日怒涛の保護者面談/進路面談で、ひと息もつけないまま、いま週末にたどり着きました。

遅まきながら、正直者の会「石/君のこと」終了しました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

デジタルの面白さ、恐ろしさ、それに向きあう心構え、役者としての有り様、即興(インプロ)とは、ラップとは…
様々なめくるめくことごとを、小屋入りからのわずか3日間に超凝縮され、休む間も無く叩き込まれた、最近流行りの鶏ポタージュ系ラーメンみたいに濃厚すぎる公演でした。
そして、次々起こるハプニングを神のような大きな心で受け止め引き受けてくださる遊さんとメンバーの皆様の仏のような優しさに、バチが当たるんじゃないかと思っていました。
ゲスト枠なのにここまで支えていただいていいのかってくらい支えていただいて。
遊さんはじめ、共演の皆様、スタッフの皆様には正直頭が上がりません。

舞台上のみなさま、舞台を降りていようがいまいが、宮沢賢治の「やまなし」のようにぽかぽかと笑い合い、さざめき合い、どこまでも止まらず、石たちの愛らしい会話を秘かに垣間見させてもらっているような、夢見心地な気分の現場でした。

月曜日、公演終わり、バラしながら、翌日も同じように公演があり、メンバーとすぐまた会えるような錯覚があって、まったく終わった気がしなくて、あれよあれよと打ち上げも終わって、帰り道茫然としながらラーメン食べに行き、食べるのが止まらず次々と替え玉してまして、あの食欲は何だったんだろう。


今回の小道具?楽器?ガジェットたち。喜怒哀楽を文字通り共にした、忘れられない相棒たち。

西陣ファクトリーGardenの、そして石たちの会話の、あのいつまでも終わらない感じがずっと残ってて、大阪の夏祭りの空気とあいまって、いまだに周囲をふわふわと漂っています。

参加させていただけて、嬉しゅうございました。
どうもありがとうございました。

朗読劇「Love Letters」神戸公演

時間があるので、ようやく。もはや1ヶ月経ってしまいましたが…
エチカ朗読劇「Love Letters」神戸公演、終了しておりまして。
遅きに過ぎますが、ご来場いただいた皆様、関係者の皆様、旧グッゲンハイム邸の皆様、本当にありがとうございました。
 
あらためて、終わってしまいました。ああ。
 

今回、エチカさんに声をかけて頂いたのは一昨年の年末で、昨年3月頃から、1年間にわたり、少しずつ少しずつ稽古してきました。それだけ長く一つの作品を稽古できたことはまずないことでした。また、一つの役をその一生を通じて(50年くらい)させていただいたのは、おそらく生まれて初めてでした。
 
最初に読んだ時には正直、翻訳の言葉遣いに慣れないのもあり、「なんだかいけ好かないやつだ」と思ってたアンディが、読み込むにつれ、どんどんどんどん自分の痛い過去を連れてきて…、激しい同族嫌悪→もはや異国の他人とは思えない…と思えるようになってきてからは、俄然やる気、というか、使命感すら湧いてゆきました。この、どこまでもイタイかっこわるいどうしょうもないアンディを、俺が演らなくてどうする…!と。
 
大きく稽古が動いたのは年明けからだったような気がします。他の公演や落語などの舞台を挟んだときに、自分の身体が以前とは少し変わってしまうということ。そして、意識しなくてもできていたことが、意識した途端にできなくなる、ということ。
いつもぶち当たる命題といえば命題なのですが、今回ほどハッキリと、自分の身体を「楽器」みたいに感じたのは初めてのことでした。朗読という「声」だけで演じる形態だったから、より自分にとってわかりやすかったのかもしれません。そして楽器だとして、どのようにチューニングすればよいのか、を考えたときに、自分のことは自分が一番よく知っているようでいて、一番わかってないものだなあと、改めて痛感しました。改めて痛感するのが趣味の僕ですが、かなりの痛感ぶりでした。

主宰のエチカさんには、どこまでも辛抱強くダメ出し、叱りなだめすかし、最後は正直体調管理まで監督していただき、迷惑をかけ通しの上、完全に操縦しきっていただいた感が満載で、もうどうにも頭が上がりません。そして、何度も読みを確認し、一緒に驚いたり絶望したり再度希望を持ったり…と、アンディとメリッサよろしく、一年間手をたずさえて乗り越えてこられたこと、嬉しかったです。この企画に選んでいただき、ありがとうございました。
また、年が明けてからのメリッサの演技の可憐になり具合(日本語へただ…)には、本当に驚愕しました。そこからのアンディのメリッサを思う読みが、加速しました。最高に素敵でした。
そして池田さんのアコーディオン、聴いた瞬間に即、あの世界に入っていける感じ、いまでも録音を聴けば味わうことができます。すごい安心感でした。早くCDにならないかな。

本番当日は、なぜか緊張感も少なく、自分も読みながら、「おいおい怒りすぎやろ」とか「それはないわ…」とか、時々お客さんと一緒にアンディを見ているような、不思議な気分で、それでいて、120%アンディとして生きることができた、ひたすら楽しく、幸福な2時間でした。忘れません。あの空気。


Gurneyさん、青井さん、素晴らしい脚本を、ありがとうございます。


写真は、あとは終演後、解放感でアホみたいになってる僕と、元町で馬と戯れる池田さん。
帰りの電車で、エチカさんと。
そして今回一番助けられた参考文献、名作「めぞん一刻」に感謝をこめて。

第9回Garden寄席

部屋は寒いのか温かいのかよく分からないので、電気ストーブをつける。寒いですよね?
談春師の新刊…では全然なかったのか。つらつらと読んでいたら寝てしまった至福。


 
遅まきながら先日の第9回Garden寄席、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。この寄席は二口さん、ゆうみさん、エディさんと共演できる喜びもさることながら、
終演後にお客様も一緒に円になって美味しいお酒で鍋をつついたりできる時間が最高なのです。たしか、鶏鍋でした。めちゃめちゃ美味しかったことだけはハッキリと覚えています。ちくしょう、なんで写真を撮ってないんだ…!
お客さんから落語や芝居の話をたくさん聴いたり、久闊を叙し合ったり、ほろほろと最高に幸せでした。次もご一緒できますように!
 
「東の旅発端」は2回目でした。最高に好きな噺なのですが、スピード調整が難しく。前回は師匠から「速すぎる!」。今回はお客さまから「もっと全然速くていい」。ローとトップ以外のギアはないんか俺には。
 
次はGW明けの5月8日、東梅田で「東の旅発端〜七度狐」(ただし煮売屋は抜いて)です。「七度狐」はネタ下ろし。錚々たるメンバーの会(不覚兄さん、はつらつ総帥、そして坊瑠兄さんはなんと「らくだ」を…!)の前座一番手で演らせていただきます。
頑張りますので、よろしければ!

写真は宴のあと、エディさんと名古屋さんのナイスなツーショット。
というか、この写真を撮った記憶がありません。


2015年 春の出演予定(3月〜5月)


⚫︎エチカ 朗読劇「LOVE LETTERS」神戸公演
3/22(日)12:00開場 12:30開演
旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
料金無料・要予約
http://ethica-voice.com/works09new.html

「幼なじみの男女による、50年に渡る往復書簡。
生きること、愛することのむずかしさを軽妙に描く傑作戯曲。」

1年間稽古してきた、エチカさんとの2時間の朗読劇です。
自分にとって一人の役の一生をここまでしっかりと演らせてもらうのは
実は初めての挑戦、体験でした。

神戸・塩屋の、明治からある素敵な洋館での公演です。
残席、まだ数席あるそうです。よろしければ、ぜひ。


⚫︎シアターシンクタンク万化 公演「チューリング・コード〜生まれつき涙を流せない男の話〜」
3/27(金)19:30
28(土)14:30/19:30
29(日)12:30/16:30
大阪市立芸術創造館(千林)
一般3000円/学生1500円
http://kan-geki.com/2tb/
チケット:http://ticket.corich.jp/apply/61172/011/

「うっかり婚活」でご一緒した河口仁さんの劇団の本公演。
前回「8ビットの日々」は、後編を観て、他の予定をキャンセルして前編を観に行きました。
例えていえば、硬派なエンタテイメント小説を読んでいるような、
NHKで5回くらいのシリーズでやってる力入ってるドラマのような。
チラッと出て華を添えております。
大阪の魅力的な役者さんたちとの共演が嬉しい。
何より、仁さんが、かっこいい。


⚫︎第9回 Garden寄席
4/11(土) 15:00開演
@京都・西陣ファクトリーGarden
木戸銭:1500円

おなじみ二口さん、エディさん、ゆうみさんとの会です。
ネタはまだ決めてません。何しようかな・・・


⚫︎第19回 東梅田落語倶楽部 発表会(その3)
5/8(金) 18:45開演
大阪市北区民センター 和室
木戸銭:500円

同じく定例の東梅田発表会。
「東の旅発端」と、今回のネタおろしは「七度狐」。
あと、4/17,18のどちらかでもう一席出る予定です。


⚫︎正直者の会「戯式 Vol.4」
5/23(土),24(日)
@京都・アトリエ劇研
http://www.geocities.jp/shoujikimononokai/

田中遊さんの「ほぼ一人芝居シリーズ」のゲストに、畏れ多くも呼んでいただきました。
2001年「毛むくじゃら」以来、なんと14年ぶりの「正直者の会」出演です。
・・・緊張してます。



春、あっちこっちで、いろんな装いでお待ちしてますー。

2014夏 落語会のお知らせ

暑いですが、お元気ですか。

夏の山場、徳島での1年生キャンプが昨日終わりました。&。もとい安堵。
夏風邪の余韻まだ少し残る身体、できる限りノンアルコールに務めながら、じわじわ、よたよたと回復してきています。
最近のノンアルコールビールはそれなりに飲んだ気になりますよ。なかなかやりよります。

この夏の落語会の、お知らせです。

●7月21日(月・祝)18:45開演(18:30開場)
「第17回東梅田落語倶楽部発表会」(その1)
場所:大阪市北区民センター和室(JR環状線天満駅・地下鉄堺筋線扇町駅 徒歩1分)
料金:500円

もう明後日となりました。僕は「ちりとてちん」を演らせていただきます(チラシでは歩成くんと僕がネタ逆になってます)。
坊瑠兄さんの「仔猫」は必見です!いつか絶対やりたい噺。



●7月27日(日)14:00開演
「五丁目寄席」
場所:京都東山青少年活動センター(京阪本線清水五条駅」より徒歩15分)
料金:中高500円 一般前売1200円 当日1200円
http://bit.ly/1lej31J

京都東山青少年活動センターの「東山フェスタ」のプログラムです。
「劇研寄席」の京都役者落語の会の諸兄たちと演らせていただきます。
昔、春の立誠小の祭りで初めてご一緒させてもらった時のことを思い出します。光栄!
ネタはおそらく「手水廻し」を。


●8月16日(土)15:00開演(14:30開場)
「第7回 Garden寄席」
場所:京都・西陣ファクトリーGarden (最寄りバス停は「今出川浄福寺」「千本中立売」)
料金:1500円
http://www4.ocn.ne.jp/~nfgarden/map.html

エディさん、二口さん、ゆうみさんとご一緒できるこの会も7回目になりました。
ネタは、大好きな天神祭の噺、鳴り物入りの「遊山船」を演ります!今年の夏は、多分ここしかできないので、よろしければ是非。
また今回は、落語以外で、少しサプライズがあるかもしれません…!


●8月22日(金)18:45開演(18:30開場)
「第17回東梅田落語倶楽部発表会」(その4)
場所:大阪市北区民センター和室(JR環状線天満駅・地下鉄堺筋線扇町駅 徒歩1分)
料金:500円

ネタ下ろしで「青菜」を演ります。
なんといってもこの日は、東梅田の両エース・不覚兄さん・坊瑠兄さんに加え、出丸師匠も出演されて500円です!ものすごくお得ですよ。
それよりも足引っ張らないよう頑張ります。


●8月24日(日)14:00ごろ予定
場所:京都・松原京極商店街 地蔵盆
http://matsubarakyogoku.web.fc2.com/

商店街の地蔵盆に呼んでいただきました。
小学生たちの前で、出し物の一環で落語をする予定です。久々なので少し緊張。
ネタは…まだ決まってません。どうしようかな。


●9月6日(土)18:45開演(18:30開場)
「第17回東梅田落語倶楽部発表会」(その7)
場所:大阪市北区民センター和室(JR環状線天満駅・地下鉄堺筋線扇町駅 徒歩1分)
料金:500円

この夏の東梅田、最後の出番です。
ネタは定番のお酒ネタ、「替り目」を。


お時間とタイミング合った時に、
フラッといらしてくださればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。