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古書ほうろうの日々録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

4月5日をもちまして、日々録は、http://horo.bzへ移行いたしました。

これまでご覧いただきありがとうございました。新日々録もひきつづきよろしくお願いいたします!

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2008年04月28日

いざ鎌倉!ぐるり銭ゲバ、Wの悲劇

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 昨日書ききれなかった一箱初日レポート、まずはこの写真から。

 助っ人のSさんご夫妻が差し入れてくださったお菓子「いざ鎌倉」です。曰く「助っ人の心意気をあらわしてみました」とのこと。一箱当日はなかなか食事をする時間をとれないので、そういう意味でもありがたいのですが、何よりこの心意気が沁みますねえ。ひとたびことが起きると必ず馳せ参じてくださるSさんには、毎年お世話になりっぱなしなのですが、今年も5月3日、旧安田楠雄邸で専従スタッフをしてくださります。



 では、印象に残った箱のことも少々。昨日紹介したカリプソさん以外では、まず「ぐるり古本部」

 今年、ぼくは店主さんの申し込み受付を担当していたので、その屋号とPR文を誰よりも早くひと通り読むことができました。基本的には「これこれこういうものを出します」というタイプがもっとも多く、実際わかりやすいのですが、なかには「なんじゃこりゃ」というものも。「ぐるり古本部」はその最右翼だったのですが、ちょっと引用してみましょうか。

情報誌『ぐるり』編集部から参加します。部員一人の古本部です。今年は銭ゲバ銭ゲバでいきます。『銭ゲバ』を売るわけではありません。

 どうです?これを読んだらちょっとのぞいてみないわけにはいかないですよね。で、さっそくオヨヨ書林へ行ってみると・・・。いやあ、銭ゲバでした。まず目についたのが、『プレイガイドジャーナル』の創刊号からの揃い*1。そして、安部慎一『美代子阿佐ケ谷気分』。ほかにもお宝がザックザクなのですが、値付けが銭ゲバ。でも「全部売れたらこんなにお金が入ってくる」と考えることも(それが第一ではないにしろ)一箱古本市の楽しみですから、これもひとつの王道。何も買えませんでしたが、楽しませていただきました。

 オヨヨ書林前では、助っ人もしてくださっている「やまがら文庫」さんも出店。こちらは「本のヤマがカラになるまで売ってみたい」ということで、とてもお値打ちな価格設定。かなり渋い雰囲気の箱だったので、よいお客さんに巡り会えることを願い、景気漬けに三遊亭円丈の『名古屋人の真実』をいただきました。100円なり。この本のいわれについてはこちらもぜひごらんください。


 屋号ということなら、アートスペース・ゲントに出されていた「W(ダブリ)の悲劇」さんのことも書いておかないと。

持っているにもかかわらず(あまりに安かったから? 珍しいから? 愛情ゆえに?などなどの理由で)ついつい買ってしまった、自宅の「W(ダブり)本」を中心に、古本屋さんの軒先でトクした感じを味わえる品揃えを目指しています。主に文芸書、映画芸能関係書、随筆集などを出品の予定です。

 以上のようなPR文そのままの、ほんとお得感のある箱で、特に文庫によいものがたくさんありました。しかも、終了30分前には「いまから全品200円ですよ!」のかけ声が。ちょうどその場に居合わせたのですが、一瞬箱の前に列ができましたもの。ぼくも閉店ギリギリまで待って、残っていた『わが荷風』(野口冨士男)と『残されたる江戸』(柴田流星)をいただいたのですが(それぞれ中公文庫)、よく見てみると元々のお代も300円だったりと、ほとんど変わらないんですよね。価格設定よし、売り方も上手、ということで、結果的に売上点数が一番多かったのも当然というわけです。箱の前に展示してあった、薬師丸ひろ子の『Wの悲劇』のピンナップ?も、いい味を出していました。

 

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 さて、昨日は一日限定の一箱古本市week参加企画もいくつか開催されていたのですが、「絶対に行くぞ」と決めていたのが、レプロットさんで行われた「おとえ」わめぞの誇る絵師武藤良子さんと、毎年助っ人として協力してくださっている「音の台所」の茂木淳子さんとのコラボレーション企画です。武藤さんの絵をみて浮かんだ言葉を伝えると、茂木さんがそれをもとに音楽を選んでくださるというものなのですが、ぼくが聴かせてもらったのはカバレフスキーのソナチネ第1楽章でした(浮かんだ言葉は「目玉」)。実際にそれが自分のイメージと合致するかどうかは別として、こういうかたちで未知の音楽に触れられる、というのは面白いなあ、と思いました。記念にいただいた栞もシャレていて、うれしかったです。

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 あと、毎年いろはに木工所そばの屋代美術前に現れる「へそまがりほんや とく」さんが、今年は一箱古本市week参加、というかたちで出店。今回はじめて拝見しましたが、値付けのメリハリが絶妙。まとめて入荷したらしい、SFマガジンのバックナンバーとアコーディオン楽譜、あと落語など芸能関係のもの以外はすべて100円圴一という潔さ。「ほうろうさん、抜いてってください」という言葉にも後押しされ、あれこれ購入しました。写真は、唯一500円出して買った、外国のアコーディオン楽譜。実用という点ではあてはまったくないのですが、店の音楽の棚に飾ってみたいな、と。



 最後にご覧いただくのは、花歩さんの前で会った谷根千工房のヤマサキさんに見せていただいた「谷根千賞*2の表彰状。サトちゃん入魂の作であります*3

(宮地)

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*1:何年分だったかは失念しました。

*2:受賞されたのは「箸休め」さんでした。

*3:これは表紙&裏表紙で、反対側が表彰状の本文になっています。せっかくの作品なのに写真もコピーもとってないとのことだったので、とりあえず撮っておきました。

2008年04月27日

魅惑のカリプソ文庫

 朝降っていた雨もやみ、上々のお天気となった一箱初日。出店者のみなさま、足を運んでくださったお客さま、何かとご協力いただいた地元の方々、そして多くの力を貸してくださった助っ人のみなさん。本当にたくさんの方々のおかげで、なんとか無事終えることができました。まだ2日目も残っていますし、一箱古本市weekも続いていきますが、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。願わくば、5月3日も好天に恵まれますように。


 さて、一箱古本市も4年目を迎え運営もそれなりに成熟してきたこと、また2日間に分けたことで一日あたりの箱数、スポット数が減ったこともあり、今日はぼくたちスタッフもある程度箱を見て回ることができました。まずはそのなかから、ぼくがもっとも魅了された箱のことを。

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 その名は「カリプソ文庫」アートスペース・ゲントの左端に据えられた箱の中には、本秀康のポストカードセット(サイン入り!)にはじまり、小林信彦山田風太郎カート・ヴォネガット四方田犬彦など、数々のぐっと来る本が並び、それだけでも相当ぼくの好みなのですが、さらにもうひとつ大きな特色があったのです。それは箱の上に無造作に積み重ねられたCDで、何の気なしに手に取るとどれもこれもがジャマイカの音楽*1。しかも500円均一。「若い頃とても好きでした」と仰るそのラインナップは、相当聴き込んでこられたことが一目でわかるもの。もちろん名前も知らないミュージシャンのものもあるのですが、それにしてもいったんカリプソさんのふるいにかけられているわけで、一瞬全部いただいてしまおうか、という思いがよぎりました。もちろんぼくたちスタッフがそんなことをするのは反則なのですが、でも1枚くらいはOKだよな、ということで選んだのがこれ、『Rupie Edwards Hit Picks』。ロックステディ全盛期のプロデューサー、ルピー・エドワーズが主宰していたサクセスレーベルコンピレーションです。この人のこと、ぼくは全然知らなかったのですが、ライナーノーツのなかで米光達郎さんが

我が師匠山名昇氏の編集による”ブルー・ビート・バップ!”を見たら「ヴィンテージプロデューサーインデックス」のコーナーに、ちゃんと20字×38行でピックアップ。

と書かれているのを見て即決しました。面識こそありませんが、ぼくにとっても山名昇さんは心の師匠ですから*2


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 ところで、CDを買ったのは11時半頃だったのですが、カリプソさんの箱のあるアートスペース・ゲントはぼくの担当スポットである貸はらっぱ音地への通り道ということもあって、その後も閉店時間の16時まで何度かお邪魔しました。実は気になる本がもう1冊あったのです。売れるにしたがい補充され微妙に変わっていく箱のなか、その本はずっと残っていました。リシャルト・カプシチンスキーの『皇帝ハイレ・セラシエ』です。

 ちくま文庫にこんな本が入っているなんて知らなかったなあ。おおむねお値打ちカリプソさんの箱のなか、この本には1300円という値段がつけられていたので「珍しいんですか?」と訊くと、ほとんど見かけないとのこと。「本当はもっと付けたかったんですけどね」と笑って仰ります。レゲエに心奪われた者なら、ハイレ・セラシエ、つまりラス・タファリにも興味を持って当然、というか義務のようなものですけど、じゃあ実際この本読むか、というと微妙なところ。所持していたい、という気持ちは強くても、まあ積んでおくことになりがちなんですよね。カリプソさんも「もっと若い頃に手にしていたら読んでいたかもしれないけど」と未読のご様子。でも、今日ここでここの本に出会ったというのは間違いなく何かの導きだし、結局閉店近い時間、ほかに誰も買わないことを確認したうえで購入しました。「一応ちゃんと読んでみるつもりですけど、ひょっとしたらそのうち店で売っちゃうかもしれません。気を悪くされませんか?」と、最後まで弱気なぼくに、「ほうろうさんで売っていただけるのならぜひ。読まれたらおしえてください」と、微笑んでくださったカリプソさんに感謝。

 そんなカリプソ文庫さん、いつもの年だったら1も2もなく「古書ほうろう賞」に決定なのですが、今回ほうろうの担当は5月3日ということで残念ながら差し上げられませんでした。その代わり、というのもおこがましいのですが、まず第一に紹介することでぼくの気持ちとさせていただきます。あと余談ですが、打ち上げイベントとその後の宴会も終わった深夜、ようやくミカコと今日の感想を語り合っていたら、彼女もカリプソさんでCDを買っていたことが判明*3。夫婦して大変お世話になりました。


 とまあ、今日のところはこのくらいで。そのほか印象に残った箱やイベントのことなどは、明日あらためて報告します。

(宮地)

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*1:屋号にちなんだマイティ・スパロウのCDもあったように記憶していますが、ほとんどは広い意味でレゲエと呼ばれる音楽でした。

*2:実はいま、これを聴きながら書いているのですが、やはり期待に違わぬ素晴らしさでした。

*3:『the best of Desmond Dekker』

2008年04月25日

「FISHBONE」51号

 昼過ぎに起きたら、ひどい二日酔い。今日は非番なので、普段だったらずっと寝ていてもよいのですが、この時期さすがにそういうわけにもいかず、夕方出勤。途中、尾久駅を通過していく「カシオペア」号と遭遇。引っ越し以来はじめてのことで、つらい体調には何よりの薬となりました。苦あれば楽あり。

「川むら」で月見そばを食べ(ミカコは山かけそば)店に戻る途中、前に中里和人さんの向島でのイベントの際知り合ったKさんとばったり。結婚されたばかりの旦那さんとご一緒。来月から数ヶ月ポルトに行かれるそうで*1、同じ頃、中里さんもドイツで展示があるので遊びにいけたら、などという話を伺う。中里さんのイベントは、ほうろうでも来月あります中野純さんとお会いするのもあれ以来で、とても楽しみ。

 店に着くと、ちょうど柳下美恵さんがみえていて、やはり来月市川でおこなう無声映画の上映会のチラシをお預かりしました。もちろん美恵さんのピアノ伴奏。趣のある洋館でのこじんまりとした催しだそうです。詳細はこちらを。興味のある方は、ぜひお出かけください。

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 その後、来週火曜日の加藤千晶さんのライブ*2で使用するアンプを借りに大観音に行くと、おお!すでに水族館劇場の骨組みが立ちはじめているではありませんか。舞台監督の杉澤さんにご挨拶。団員のみなさんは別の場所で稽古合宿に入っているので、とりあえず杉さんがひとりで少しずつ建ててらっしゃるそう。一箱古本市に気を取られていましたが、『Noir 永遠の夜の彼方に』の初日までも、もうひと月切っているのですよね。なんか猛然とドキドキしてきました。前売券、今年は日付指定にしたせいか今ひとつ出足が鈍いですが、例年通り古書ほうろうにて発売中です。みなさま早めに予定を立てていただいて、決してお見逃しなきようお買い求めください。


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 で、店に戻ると、水族館劇場の機関誌「FISHBONE」の最新号が届いてました。どうやら今日はそういう日。

 今号の目玉は、先月ほうろうで行われた「水族館劇場、古書ほうろうに現る!」第2部での、内澤旬子さんと桃山邑さんのトークの採録。水族館のファン、内澤さんのファン、どちらにとっても興味深い話が満載です。また、今度の公演に向けての桃山さんの一文「風の歌を聴いて」も収録。改行のまったくない、1ページにびっしりと文字が詰まった文章ですが、お芝居のときの台詞同様独特のリズムがあって、いまの桃山さんの気持ちがしっかりと伝わってきます。あともうひとつ特筆すべきことは、近藤ちはるさんによる素晴らしくシャレたデザイン。表紙における製鉄所の絵はがきのあしらい方も見事ですが、中を開いていただくとまたいろいろな仕掛けがあって、うっとりします。

 そんなわけで、イベント当日いらした方も来られなかった方も、これは入手し損なうと後悔しますよ。数に限りがありますので、お早めにどうぞ。

(宮地)

熊楠がいっぱい

 その後、22時半頃まで品出し。一箱前の最後の悪あがきが連日続いています。途中、一箱助っ人のSさんご夫妻が来店。なんでも5月3日にご自分が担当する大家さんの下見に来てくださったとのこと。ありがたいことです。先日出したパシフィカ刊の名探偵読本シリーズについて、いろいろ教えていただきました。

 今日の品出しはすべて南方熊楠関連本。詳細はこちらをご覧ください。こんなにまとめて出せるのは、最初で最後かもしれません。平凡社版の全集揃いは、正直状態もヒドいものですし、書込みも大量になされています。でもあるひとりの研究者が使い込んだものなので、その書込みにしても無意味なものではありませんし、そういうことが気にならない方にはとてもお買い得かと思います。今日出したものは、一箱古本市week期間中は店頭販売のみです。ご来店、お待ちしております。

(宮地)

*1:ぼくが「へえー、ポルトですか」と親しみを込めて話すものだから、「行かれたことあります?」と訊かれてしまったのですが、ポルトガルには行ったことがありません。ただ、数年前、横浜FCポルトの試合を観ているので気分的に馴染みがあるのですね。もうそのときはデコもモウリーニョもいなかったけど、ユニフォームの柄とかはパッと目に浮かびます。

*2:千晶さんのライブ、定員まで残り10名を切りました。いらっしゃるつもりで予約がまだの方は、お早めに。予約なしで当日おみえになる場合は、お電話でご確認ください。

2008年04月24日

最終打ち合わせ

 19時より谷根千工房にて、一箱初日(27日)に向けての最後の打ち合わせ。メンバーは、南陀楼、守本、石井、中村、オヨヨ、神原、ミカコ、ぼく。昨日増刷した「一箱古本市week」チラシを折りながら、10時の集合時におけるぼくたちスタッフの配置からはじまって、打ち上げイベント終了後の宴会への移動の段取りまで、時間軸に沿って一つずつ確認しました。去年すっかり抜け落ちていて失敗してしまった売上げ集計も、今年は大丈夫そう。あらかた済んだ21時過ぎ、谷根千のヤマサキさんが差し入れてくださったビールで乾杯し、1時間ほど楽しく飲んで解散しました。後はてるてる坊主をつくることぐらいですね。

(宮地)

「中古民家主義への誘い」初日

 いったん解散はしたのですが、明日の朝が早い守本さんと南陀楼さん*1以外は、そのままほうろうへ移動。初日を迎えた「中古民家主義への誘い」をみんなで。荷物を置きにバックヤードに入ると、追加の展示作業を終えた鴇田さんが、近藤十四郎、サトシくんという面子ですでに宴会中。そういうことなら、と、閉店時間を待って、あらためて全員で乾杯。無事初日が終了したことを祝いました。

 主役の鴇田康則さん(通称ノリさん)は数年前まで谷中銀座で「ぼん フォト・スタジオ」をやってらした、この界隈の名物男。10年ほど前に夕焼けだんだんを舞台に行われた伝説のフリーマーケット「だんだん祭り」も、ノリさんが中心になって開催したものです*2。あれは本当に楽しかったですよね、という想い出話からはじまって、商店街の可能性、そして脱肛!へと話は続き、夜も更けていったのでした。途中お酒が切れかけた際大量に差し入れをしてくれたオヨちゃんに感謝。

(宮地)

*1:南陀楼さんが明日早いのは、谷中ボッサではじまる高野ひろしさんの展示の設営に立ち会うため。夜にはトーク・イベントもあります

*2:「だんだん祭り」で検索したら、神原の書いた大昔の日々録が出てきました(こちらから)。「ぼんフォトつうしん」の取材の話なんだけど、それを読んでいたら、やはりかつて谷中銀座にあった中華屋「ラッキー」のことが思い出されてきました。おいしかった餃子。おばさん元気かなあ。

2008年04月23日

中古民家主義への誘い・写真展

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 定休日。

 13時過ぎに出勤すると、すでに鴇田さんがおみえになっていて、明日からの写真展「中古民家主義への誘い」の準備に余念がありません。作業場所である奥のテーブルの周りには、展示に使う段ボールや発泡スチロールが積み重ねられているのですが、よくあるパネルを使ったものではなく、古本屋という壁面の少ない空間で、いったいどういうことができるのか、ということを考え抜いた、とてもユニークなものです。さわりに1枚だけ写真をアップしましたが、ほかにもあっと驚く趣向が凝らされています。今度の日曜日(27日)にいよいよ初日を迎える一箱古本市や、やはりこの週末からはじまる一箱古本市weekにお越しの際は、ぜひほうろうにもお立ち寄りいただき、直接ご覧ください。


中古民家主義

 また、この写真展の元になった本『中古民家主義』も、ほうろうにて好評発売中です(入荷した10冊のうち、すでに半分が売れました)。こちらの方もぜひ手に取ってみてください(往来堂書店でも売っています)。


一箱古本市week 参加企画「中古民家主義への誘い・写真展」

 そういえば、見慣れた風景の中にある建物の中身を私たちは知らない。国内外の「人の生活」をめぐり歩く写真家が収めた、千駄木の米穀店・根津長屋山谷のドヤ・漁師町の水上建築といった「中古民家」と「人」の記録。

  • 期間 4月24日(木)〜 5月6日(火) ※会期中無休
  • 場所 古書ほうろう

 さて、着々と据えられていく展示を尻目に、こちらは例によって品出しにいそしむわけですが、今日はその前にまず、ショーウインドウの入れ替えを。今回は、応援している公開中の映画『今夜、列車は走る』に合わせて、鉄道の本と雑誌を並べてみました。見た目ちょっとしつこい感じもなきにしもあらずですが、古き良き時代の機関車や電車を眺めてやってください。

 なお、『今夜、列車は走る』は、この週末(26日)からは、レイトショー(21時〜)のみの上映となりますので、ご注意ください。チケットは、引き続き、古書ほうろうでも発売中です。また、以前紹介した沢木耕太郎さんの評が、下記のサイトで読めるようになりました。観ようかどうか迷っている方は、ぜひ読んでみてください。

 どらく 映画散歩「銀の街から」


(宮地)

2008年04月22日

お客さんとの会話

  • その1。店にて。

 レジでお会計の際、一箱古本市のチラシをみた中年の男性。

「ああ、これね、この辺の店の前とかでやるやつだよね。あなた行ったことある?」

 

  • その2。夕食どき「深圳」にて。

 ほうろうにも時々みえるお客さんと隣り合わせての会話。この若い男性とは、前にやはり「深圳」で『カラマーゾフの兄弟』の話をしたことがあります。

加賀乙彦って読まれます?」

「高校生の時に読んだきりですね。」

「当時どうして手に取ったんですか?」

「新聞に連載されてたりして、話題になっていたからかなあ」*1

「じゃあ、人気があったんですか?」

「人気がある、って感じじゃないけど、新刊が出たら必ず買う熱心なファンがたくさんついていたんだと思う」

「最近、人に薦められたんですよ。」

「ああ、加賀さんはドストエフスキーに影響を受けてますからね」

「へえ、そうなんですか。でも、本屋さんに全然ないんですよ」

「それはあれじゃないかな。亡くなられたから。亡くなられてしばらくすると、やっぱり出版点数は減るから」

 というわけで、お客さんに嘘教えちゃいました。加賀乙彦さんはご存命、しかも連載中の小説もあるようです。加賀さん、ファンのみなさま、ごめんなさい。何とも恥ずかしい話なのですが、話の流れからいって他のどなたかと間違えているわけでもなく、完全な記憶違い。これは結構尾を引きそうなショックです。ああ。

 でも、以前はよく目にした加賀乙彦文庫本、最近めっきり見かけなくなったのは、まあ事実。どうしてなんでしょうね。

(宮地)

*1:後で思い出したんだけど、本当は中学生のときの国語の教師に「いま朝日で連載されている『湿原』はぜひ読むべきだ」と言われたから。

2008年04月21日

文庫!文庫!文庫!

 しばしご無沙汰しました。この間、阿佐ヶ谷での『路字』のトーク・イベントなど書いておきたいこともあれこれあったのですが、一箱古本市当日に向け日記書いてる暇があったら品出しモードに入ったため、断念しました。すべてが終わって落ち着いたら「ぼくの雑誌履歴書*1や「10年前の阿佐ヶ谷の話」なども書いてみたいものです。


 とまあ、そんなわけで、ここ5日ばかり、ひたすら文庫の品出し(正確には品出しの準備)をしていたのですが、とりあえず今日でひと区切りつけて、どさっと出しました。200冊ほど入る段ボール箱を5箱開けたので、だいたい1000冊くらいですか。予定ではもう2箱出したかったのですが、そちらも5月3日までにはなんとか。なんにせよ、文庫新入荷棚はほぼ総入れ替えとなりました。もちろん入りきらないものもたくさんあるわけですが、それらはそれぞれの棚へ直行させたので、ご来店の際はくまなくご覧になることをおすすめします。

 目についたものは「本日の品出し」にアップしましたが、今日の日付に全部載せると多すぎるので、下記のように分散させました。

岩波文庫   4月18日

中公文庫   4月19日

講談社文庫  4月20日

その他の文庫 4月21日

 量の関係で、対象を税込み840円以上のものに絞りましたが、525円以下のお値打ち品もたくさん出してます。ぜひ直接ご来店のうえ探してみてください。なお、今回ここで挙げたものは「一箱古本市week」が終わる5月6日までは店頭販売のみとさせていただきますので、ご注意ください。


 さあ、明日からはハードカバーとCDだ。

(宮地)

今日のところは写真だけ

 で、そんだけ出せば、お気に入りのものそれなりにあるわけですが、御託を並べる余裕がないので、とりあえず写真だけ。奥村靫正、芹沢銈介、粟津潔生頼範義平野甲賀、原田維夫、栃折久美子というラインナップです。

(宮地)


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*1:これについては、こちらを参照ください。

2008年04月15日

これが篠原勝之、なのかあ

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 一箱古本市までに品出しするぞ!と心に誓っている段ボール箱が、そうですね、まあ20箱ばかりはあるのですが、昨日もそのなかのひとつを開けて片っ端から値付けしていたら、これが出てきました。

 おお、黒岩涙香

明治バベルの塔』を読んだばかりなので、これまでになく身近に感じます。山田風太郎は「涙香も鬼才ではあるが、やはり秋水、兆民、内村鑑三などとは違うね。半分は正義感で半分は俗情だ。」と評していて*1、まあそうなのでしょうけど、でも幸徳秋水よりはこの人の方が、まだ親近感はあるような。いずれにしてもぼくらなんかとはまったくスケールの違う怪人なのですが。

 で、この本『死美人』。涙香の他の作品と同様、外国のものの翻案だそうです。読んだことはありません。もし今回読まなければこれからも機会はなさそうだけど、さてどうしましょうか。でも読む読まないは別にしても、この旺文社文庫版、手元には置いておきたい装幀です。ずいぶんカッコいいカバーがかかっていて、どこのどなたのお仕事かしらとみてみると、なんと篠原勝之。そうか、これが篠原勝之かあ。

 ぼくらの世代だと、その作品より先に顔に馴染みができてしまっていて、よく知っている人のような気でいるのだけど、本当はあまり知らないんですよね。ミカコに「でも、状況劇場のポスターとかこんなんじゃなかった?」と言われて、ああ確かにそうだったかも、と思い出す程度。後追いの知識というのは、ちょっとかじったくらいでは身につかないという、良い例です。きっと、もうこういう絵は描かれないんでしょうね。ちょっと残念な気もしますけど、宇野亜喜良みたいに内田康夫の表紙をジャンジャン描かれるよりは、と思いましょう。


 お値段はこちらを。状態は正直今ひとつですが、あまり見かけない本なのでそれなりに付けました。文庫新入荷棚で面出しされてます。

(宮地)

*1:『山田風太郎明治小説全集』第6巻所収「自著を語る」(対談構成:森まゆみ)より。

2008年04月14日 おいしそうな緑

 f:id:koshohoro:20080410165943j:image:right昨夏八ヶ岳山野草園で千円で買ったいろはもみじが一気に芽吹いた。八ヶ岳から信濃境経由で一緒に電車に揺られ連れて来たのだが、紅葉を待たずに夏の暑さですっかり葉がちりちりになってしまったのだった。

 棒切れみたいな枯れ枝になってからしばらくたったある日、東京の夏は過酷だったわねと、ふと枝に触れたら、葉は一枚も付けていない細枝から漲る力を感じてハッとした。

 あの過酷な状況で枯れなかったのだから、気を配りすぎるのは良くないと、ほどほどに横目で数ミリほどの小さな芽を観察しながら冬を越した。

 芽吹いたら一気に賑やかになった。

(ミカコ)


旅猫雑貨店 路地裏縁側日記で「月の湯古本まつり古本市編」の写真がアップされています。やっぱり水場に本が並んでるって、不思議な光景です。

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2008年04月12日

千葉の休日、フクアリ→イケア

 ここのところ非番もへったくれもなかったのですが、今日は一日ぽっかり空いたので、千葉までサッカー観戦に。

 大宮アルディージャを応援するようになってはや7年になりますが*1、シーズン初観戦がこんなにずれ込んだのも、それがアウェーなのもはじめて。こうなることはあらかじめわかっていましたが、そこそこ好調なチームを尻目に、まったく応援に行けないというのは辛いものです。サッカーは、1試合観られなかったことで感じる喪失感が、たとえば野球に比べると遥かに大きいんですよね。ひとつには、競技の特性上ゲームの過程を活字で再現しにくい、ということもあるのですが、ぼくのサッカーに対する想像力もまだまだなので。


 自宅を12時頃出て、自転車でいったん店へ。「不忍ブックストリートMAP」の広告費集金のため、谷中根津辺りの広告主さんをいくつか回り、その後一箱古本市の大家さんをしていただくファーブル昆虫館」にあらためてご挨拶に。店主さんがご不在だったり臨時休業だったりと、あまりはかは行きませんでしたが、とりあえず今日の仕事はお終いにして、意気揚々と日暮里駅へ。

明治バベルの塔―山田風太郎明治小説全集〈12〉 (ちくま文庫)

 まずは13時47分発の成田空港ゆき特急京成津田沼まで。次いでちはら台ゆき各駅停車に乗り換え千葉で下車。車中の読書は山田風太郎の『明治バベルの塔』より「牢屋の坊ちゃん」。風太郎の明治もの、全部読んでるつもりだったけど、この前入ってきたこの本は未読でした。もちろん面白さ抜群で*2、こういうのはなんだか得した気分。未発表の作品を自分だけが見つけたようなものですから。

 スタジアムは蘇我なので、直行するのなら幕張本郷で乗り換えるのが安いし便利なのですが、千葉で降りたのはせっかくなのでどこか古本屋に行こうと昨夜思い立ったため*3。駅から歩いて5分ちょっとの「稲生書房」は、神保町にありそうな、天井の高い昔ながらの古本屋。倉庫のようにも見える中2階には全集類や郷土資料などが雑多に積まれていましたが、1階には比較的手頃なものもあれこれありました。文庫本がたくさんあるのもうれしく、訪問の記念に神保璟一郎の『名曲をたずねて』全2巻(角川文庫版)を400円で購入。前の所有者が小口に「バッハ」「ハイドン」などと索引を書き込んでいるので古本屋的にはマイナスなのですが、「マーラー」と「ブルッフ」だけが赤字なのがなんだかおかしい。しかし、ブルッフ・・・。ヴァイオリン協奏曲にハマったんでしょうね。そう言えば、全然関係ありませんが、同じ通りの中古レコード屋「DROPS RECORD」も良さそうなお店でしたよ。時間がなかったのでぐるっと回っただけですが、レゲエのアナログ盤なんかもありました。


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 JRの駅に戻り、外房線快速でいよいよ蘇我へ。ジェフ千葉のホーム・グラウンド「フクダ電子アリーナ」に来るのは、一昨年の秋に続きこれが2度目。そのときは勝っているのでスタジアムまでの道のりは良いイメージに彩られています(去年は負けてるんですけどぼくは参戦していないので)。ここはうちのチームの本拠地「NACK5スタジアム大宮」と甲乙付けがたいほどの見やすいスタジアムで、わざわざ出かけてゆく価値のある場所ですが、さらにもうひとつ、JFE(旧川崎製鉄)の工場群に隣接している、という特色があります。アウェー側のスタンドから見えるこの景色は、世界的にもあまり類を見ないのでは(テキトー言ってますが)。工場萌えのみなさま、ここは必見、悶絶確実ですよ。次回こそはミカコも連れてこなければ。

 試合の方は、前半から2点入るご機嫌な展開。コアなサポーターからはやや離れ上段に陣取るぼくのようなファンの間からも自然と歌声が口をつきます。そして後半、いったんは追いつかれたものの、終了間際に2点取り返すという、このチームらしからぬ劇的な結末となり、ゴール裏はお祭り騒ぎ。ぼくも結局後半はほとんど歌いっぱなしでした。ふと見ると手のひらも真っ赤になっていましたが、いやあ、楽しかった。贔屓のチームのゴールが決まった瞬間の気持ちの昂りというのは、ちょっとほかでは得られないものです。4点取ったのなんて一昨年の開幕戦以来だけど、あのときも相手は千葉。高揚した気分で帰路につき、その足で「稲垣書店がやってきた」の打ち合わせに行ったのでした。もうずいぶん前のような気がするけど、まだ2年前のことなんだなあ。

 今日もまた、あの日のような誇らしい気分の帰り道。オレンジのレプリカの胸を張り、松屋で290円の牛丼を食べ、駅の反対側の洋菓子店「アンシェンテ」でミカコへのお土産を買い求め、こんどは京葉線南船橋へ向います。少し前まで南船橋と言えば「ららぽーと」でしたが、いまではすっかり「イケア」。でも、正直ぼくには関係のない場所。できれば踏み入れたくはなかったのですが・・・。


 ここ数年、ほうろうの懸案事項としてずっと挙っていたものに「スツール問題」というのがあります。現在うちの店の帳場には、かつて花屋をしていた友人から譲り受けた立派なテーブルが据えられているのですが、レジ机として使うにはちょっとだけ背が高いのです。なので、椅子も自然、脚の長いバースツールのようなものになるのですが、テーブルと一緒にいただいた初代のスツールが壊れたのはかれこれ5年は前の話。で、それからどうしてきたかというと、背の低い別のスツールの上に古雑誌を束ねたものを置いて凌いできたのです。もちろん最初はとりあえずのつもりだったのですが、いつしかそれが常態に。持病の腰痛にも良いはずはないのですが、それなりのものはそれなりのお値段がするし、それなりの値段を出すからには4人の同意が必要。でも、4人で買物には行けない。なら「まあいいか」という、うちの店に特有の思考回路をたどり、ずっと先送りにされてきたのです。どうやら「イケア」がすべてを解決してくれそう、となったのが半年ほど前。それなりのものでも安い。ネットで画像も確認できる。今度ついでがある人が買ってこよう、とこうなった訳です。

イケア」は想像通り、ぼくの苦手な場所でした。まず目指す商品のある場所へたどり着くのが一苦労。で、購入するものを決めたら、こんどは在庫のある倉庫(のような場所)へ行くことになるのですが、その際まったく用事のない売場をぐるぐる回らされます。この徒労感はすさまじい。より安く買うために「ファミリークラブ」の会員にもなりましたが、正直もう行きたくないです。おかげでスツールは買えたし、2990円は確かに安いですが、ちょっとした敗北感をおぼえるのもまた確かなので。でもまあともかく、今日の予定はこれで終わり。学生時代の友人が南船橋に住んでいるので、うまく会えたら一杯やろうと思っていたのですが、連絡はつかず、そのまま店に戻りました。


 延び延びとなった祝杯を、田端新町の中華料理屋「遊光房」であげたのは22時過ぎ。以前お客さんに教えていただいたもののずっと行けずにいたお店ですが、安くておいしく感じの良い、素晴らしいところでした。甕出しの紹興酒400円、白葱のあしらわれた水餃子370円、自家製叉焼入りの山盛りのもやし炒め300円。最後の「四分割秋水伝」にさしかかった『明治バベルの塔』を読みながら、楽しく実りの多かった今日一日をひとり反芻したのでした。明日からまた頑張って働きます。

(宮地)

*1:きっかけについてはこちらを。

*2森まゆみさんは沢渡温泉の旅館の部屋でこの本を見つけて、徹夜しちゃったそうです。

*3:振り返ってみるに、千葉駅前に降り立ったのはこれがはじめて。柏、市川、船橋津田沼あたりはもちろん、館山安房鴨川成東でだって降りたことあるのに。東京で暮らしはじめて20年以上、まったく用事がなかったんだなあ、と思うとちょっと感慨深いですね。

2008年04月11日

いろいろ発表しました

 もうみなさんご承知でしょうが、一箱古本市についてのあれこれを、昨日一気に公表しました。一箱古本市week参加企画一覧、店主一覧、それに店主用マニュアル。詳細は「しのばずくん便り」の下記のページからご覧ください。

 http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20080411 第6回一箱古本市 索引 

(宮地)

2008年04月08日

まもなく公開!『今夜、列車は走る』

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 前に紹介したアルゼンチン映画『今夜、列車は走る』が、いよいよ今週末から公開されます。それに合わせて、本日の朝日新聞沢木耕太郎の「銀の街から」で大きく取り上げられました。ご自宅で、あるいは図書館で、ぜひ読んでみてください*1。そして、もし興味を持たれましたら、渋谷ユーロスペースまでお出かけください。前売券は古書ほうろうでも取り扱い中です(1400円)。先着3名さまには、カッコいいデザインのポストカードも付けちゃいますよ。

http://www.action-inc.co.jp/salida/ 今夜、列車は走る

 この映画は、この春の古書ほうろう一押し作品なので、先日の「月の湯古本まつり」でも時間のあいたときなど宣伝しました。ただ、こういうタイトルなので、「それは、宮地さんが鉄オタだから?」というような反応を受けたりもします。でも、決してそういうわけではないのです。いや、そういう部分ももちろんあるので、鉄道ファンの方にもぜひ見ていただきたいのですが、鉄道への愛や好意は必ずしも必要ではありません。観る人が、今、こういう時代に生きている、というだけ十分です。

 みなさん、ぜひご覧ください。

(宮地)

京詩人東上ガル白山入ル 2008・春

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 こんどの日曜日、友人の小森くんの朗読会が、白山ジャズ喫茶「映画館」であります。以前、ほうろうでも開催した、京都ゆかりのメンバーによる例の会です。お時間のある方は、散歩がてらお出かけください。


詩の朗読

「京詩人東上ガル白山入ル 2008・春」

 〜京都詩人さんを東京に呼んで朗読をみんなで聞こうの会〜



あの京詩人会、春に浮かれてまさかの復活!

2003年から2005年まで西荻窪ハートランド 千駄木古書ほうろうにて 絶賛開催された 「京都詩人さんを東京に呼んで朗読をみんなで聞こうの会」略して京詩人会が 何の前触れもなく 白山JAZZ喫茶映画館で開催 。当日は恒例の生八橋のふるまいもあります。

http://www.cue-design.com/kyoto_flyerA4.pdf


 また、この日の夜には、村田活彦くんのリーディングもあります。場所は、深川江戸資料館。詳しくはこちらを。ご本人曰く「白山からハシゴしてね」とのことです。

(宮地)

*1古書ほうろうでも読めます。

2008年04月06日

閉じずの踏切

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王子街道南亘り踏切を単機で通過する、DE11型ディーゼル機関車です。


日本の“珍々”踏切 この踏切は、尾久田端、それぞれの操車場を結ぶ線路上*1にあるのですが、滅多に閉じることがありません。そういった希少価値、およびロケーションの良さから、日本津々浦々の不思議な踏切を紹介する面白本『日本の”珍々”踏切』*2にも取り上げられていました。いま手元に本がないのですが、確か月に数回しか閉じないと書いてあったような(週に数回だったかも)。いずれにしても少ないのは間違いなく、この道を頻繁に通るようになってちょうど一年経ちましたが、足止めをくらったのはこれがまだ2度目です。次回はいつになるのでしょうね。楽しみです。ごくまれにEF58なども姿を見せるようなので、そんな僥倖に巡り会えることを期待しつつ、これからも通勤しましょうかね。


 と、こんな感じで幸先よくはじまった40回目の誕生日、このあとはドタバタで大変でしたが*3、22時を回った頃、ようやく「大栄」でお祝いとなりました。ビール大瓶3本と、ハチノスサラダ、海鮮鍋、砂肝炒め、それにたくさんのキムチ

(宮地)

*1:正式名称は「東北回送線」だったと思う。

*2:以前、神保町「ブック・ダイバー」での古本市で買いました。とても安かったように記憶しています。そんなダイバーさんの古本市“ふるぽん秘境めぐり”が9日(水)から開催されます。詳しいことはこちらを。

*3:詳細は、ナンダロウアヤシゲな日々をご覧ください。南陀楼さん、人のふんどしで相撲とってゴメンナサイ。

2008年04月05日

月の湯古本まつり

 楽しかった月の湯。

 詳細なレポートは「わめぞ」のみなさんが書いてらっしゃるので、ぼくは簡単な感想のみを。

http://d.hatena.ne.jp/sedoro/20080405 古書現世店番日記

http://d.hatena.ne.jp/mr1016/20080405 m.r.factory

http://tabineko.seesaa.net/article/92720805.html  旅猫雑貨店 路地裏縁側日記

http://ouraiza.exblog.jp/7810374/ 古書往来座・ちょっとご報告

http://taikutujin.exblog.jp/6981704/ 退屈男と本と街


 一番うれしかったのは、カータンに会えたこと。 

 http://niwatorib.exblog.jp/7644622/ にわとり文庫

 というのは、半分冗談で半分本気。にわとり文庫さんのブログには毎回楽しませていただいているのですが、今回の「カータン月の湯探検の巻」は、まさに出色のできばえ。素晴らしいセンスに加え、芸の細かさが光ります。古書ほうろうの籠にもハタキかけてもらえばよかったなあ、と後悔しきり。


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 チキンライスが完売して、多くの方に「おいしかった」と言っていただけたこともうれしかったですし、ほうろうでは売れ残っていてもここならいけるんじゃないかと出した本がそれなりに捌けたことも自信になりましたが、今回参加させていただいて一番良かったのは、この「わめぞ」渾身の一大イベントを内側から見せていただけたことでした。内側といっても、責任のない、限りなく外野に近い立場ですが、でも開店前の準備から撤収までご一緒したおかげで、その仕事ぶりとチームワークを肌で感じることができました。噂には聞いていた「わめぞ」の宴会も、ほんと楽しかったです*1

 そして、そんななか、「不忍ブックストリート」と「わめぞ」の違いも、なんとなくわかったような気になりました。どちらもイベントを打ってお客さんを集めようとしているという点で、端からは同じように見えるかもしれませんが、「わめぞ」が基本的には「本を売る」という目的に向かっているのに対して、「不忍」は必ずしもそうではないんですよね。ある部分、それはぼくたちの強みになっているし、思い描くヴィジョンもそれなりにあるのですが、局面局面でそれが弱点になっているような気もしています。

 同じようなことは、古本屋としての「古書ほうろう」にも言えるわけで、たとえば向井さんを見ていると「ほんと古本屋さんだなあ」と思うのだけど、ぼくはまったくそうではありません。いつまで経っても「レコードの紹介をすることで本を売る」ようなところが抜けないんですよね。もちろん自覚的にそうしているところもあるのですが、ともするとそれは自分に対する言い訳になりがちだし、やっぱり古本屋というベースがしっかりしてないと。

 まあ、今さらという気もしなくはないのですが、そんなことをあれこれ考えさせられました。

(宮地)


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*1:飲み過ぎと寝不足で、帰りの山手線は爆睡。気付いたら田町でした・・・。

2008年04月04日

エドガー・ジョーンズ

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 渋谷のクラブクアトロにて待望のエドガー・ジョーンズ。明日の月の湯の準備を考えたら、本当はそんな暇まったくないのだけど、これに行くことは、月の湯へのお誘いを受ける前から決まっていたのです。どうしても見逃せません。なんでまたこんなにイレ込むことになったかも、いつかちゃんと書いておきたいのですが、今日のところは手短かな感想のみを。

 はじめて聴くエドガーと、彼のバンド、ジョーンゼス。ほんとカッコよかった。基本的には黒人音楽が大好きな白人によるバンドなのだけど、そういうバンドにありがちな、頭でっかちところがまったくない。いや、実際頭は相当デカいのだけど、体もそれに見合っていると言えばいいのかな。ともかく音が太くて黒い。そしてエドガーの存在感。そのパワフルな喉にも降参ですが、何よりステージ上での一挙手一投足にシビれました。

(宮地)

2008年04月03日  やばい、鶏肉を買い忘れてしまった!

寝不足なんである。

昨日、というか今朝、いろいろとハプニングが重なって、3時くらいまで仕事してた気がする。

店を出たら朝刊のお兄さんがいた。

能率は最低レベルまで落ちていたのだが、「月の湯古本まつり」に出す古本に昨日の定休日しか値付けする時間が取れなかったので、朦朧としながらかわいがってる『銀花』たちに札を付けた。たぶん、お買い得、なハズです。あと、『谷根千』の其の一から十までの10冊揃いを1セット。出します。

で、家に帰って風呂沸かして(古いんで時間がかかる)、湯船から白々と明けてゆく空を感じ、寝たのはたぶん6時過ぎ。

9時半の目覚ましで起き、朝ごはんをとるゆとりもなく外せない仕事へ向かう。

緊張感を保ちながら11時から17時すぎまで。

チキンライスでいつも懸案なのは香菜で、最近でこそふつうにスーパーなんかで売っているが、ある程度まとまった量が必要な時は、スーパー仕様ではちょっと間に合わない。

ほおずき市の時は大量なので、団子坂の上の大銀にいいのを入れていただいているのだが、今はまだ季節的に微妙かなと、もし大銀になかったら上野まで行くことになる。なので、仕事が終わってからすぐに大銀へ直行。生姜、大蒜、大葉、ピーマンは今日のうちに求め、香菜もたくさんあることを指差し確認。明日、宮地に買って来てもらおう。

店に戻り、出来立ての「不忍ブックストリートMAP」を、広告を出してくださっているお店に少しでも早くお届けするため、宮地と手分けして夜の街へ自転車をとばす。

自分がお届けするお店はすべてまわり、自転車のカゴにさっき買った野菜をのせて、今日の自分の予定を振返る。そこで、あ、肝心の肉が、ない・・・と。


「鶏のもも肉を予約しておきたいのですが」

「予約しなくても買えるよ」

「4キロなんです。それを切ってもらうことはできますか」

「4キロなら予約した方がいいね、何に使うの、唐揚げ?」

「いえ、唐揚げじゃなくて、どちらかというとカレーみたいな感じで。で皮をはがしておいてもらえると助かるんですが」

「唐揚げ作るんなら、皮付けといた方が美味しいでしょ」

「いや、唐揚げではないんですが、あ、でも皮がいらないわけじゃなくて、別々に調理したいってことなんですけど」

「あ、そうなの、じゃ、皮ははがして分けとけばいいのね」

「お願いします、それで切ってもらうことはできますか、小間切れ以上、親子丼以下くらいなかんじなんですけど」

「えっ、何作るの?唐揚げでしょ」

「あ、唐揚げじゃなくて・・・」

家の近所とか、何軒かお肉屋さんのもも肉食べてみて、コシヅカハムのが手頃なお値段で、さっぱりしていて美味しかったので、そんなたのしいやり取りの末、木曜日の夜取りに来ますと予約しておいたのに。

今夜が前日でなくて、ほんとよかった。これも明日宮地にピックアップしてもらおう。

今夜はたっぷり寝て、いよいよ明日、萬福亭チキンライス、仕込みます。ドキドキ

(ミカコ)

2008年04月02日

桜とディーゼル

月の湯古本まつりが秒読みに入った萬福亭チキンライス

チキンライスと名乗っていますが、ケチャップ味ではありません。

どんな名前にしたらよいか迷ったあげく、思わず口走ったか、誰かが云ってくれたのをそのまま使ってしまって今に至っております。

こんな感じです。よろしくお願いいたします。

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通勤路でふと自転車を停めてノキア。ディーゼルは宮地の影響じゃ、決してないです。わたしのはボルト系鉄好きです。硬質な感じがたまりません。

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(ミカコ)

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