バラと酒の日々

なんていう映画の名作もありますが、あまりに身につまされるのでみたことがありません。ジャック・レモンという俳優さんとても好きなので残念。ご本人も酒精中毒症の経歴があったというお話でありました。
閑話休題
初めて花回廊というのにお出かけしてみました。米子駅から無料シャトルバスで20分あまり。なるほど広大。まずは園内を一周するフラワートレインというのに乗ってあたりをつけてからみたい場所を周ったほうがよさそうです。というのはひとしきり歩き回ってからの反省です。2時間くらいは歩いたのですが、結局全部は歩けませんでした。一周1キロという屋根付き空中回廊があるので雨天でも大丈夫。車椅子の方でもエレベーターがあるので回れます。普通に山の中につくってあるので高低差もあちこちかなりあり、その補完のための空中回廊とみえました。
充実しているのは百合ですが、多種多様なお花があるのでたっぷり楽しめます。巨大温室には蘭の花、ハイビスカス、などなど満開でした。

今回はバラの写真ばかりですけれど。紫というか青っぽかったブルームーンとやらは例の青いバラだったかな。ダイアナ、モナコ妃、美智子、マリア・カラスなどなど、名前を見るだけで豪奢。

その一片をお楽しみください。紫陽花が一枚あるのはご愛嬌。





イングリッシュガーデンのバラ

バラの花盛り。半分散りかけておりましたが、その分香りは申し分なく。最近はベルサイユのバラとかオスカルとかアンドレとかいう品種もあるとやら。学生時代ベルバラにぞっこんはまりこんでいた同級生がいたことを思い出します。その縁で自分もレ・ミゼラブルの完全版を読むという偉業?に挑戦した覚えがあります。あの時代の小説=ロマンスは教養小説という面もあったのだとどこかで読んだ覚えがありますが。ゆえにれ・ミゼラブルではジャンバルジャン(どこで名前切るんだっけか)の逃げ込んだパリ下水道の話が延々と続くというのも有名なお話。うん、それはマリウスの話だったか。ともかく、完読したはず。覚えてないけど。




枝垂れ桜の老木

椿の花の方はタイミングずれましたが、今年は枝垂れ桜の開花に間に合いました。咲いているよ!と話を聞いたら即行かないと出会えない枝垂れ桜の老木です。松江城から歩いて5分足らず「石橋町」の小高いところにある「千手院(せんじゅいん)」というお寺の有名な桜です。一時樹勢が衰えて養生していたのが見事に復活した様子。

ここからは松江城天守閣も望めます。景色のよいお寺さんです。


春の兆し

ご近所さんの梅の花が咲いて、我が家の小さな鉢植えの椿の花も開き、春の兆しという季節。黄砂はありがたくないことではありますが。
椿の花見は何月だったけかと思い出せぬまま松江城の椿谷におはなを探しに行きました。
数は少なかったけれども綺麗に咲いていたのを選んで撮影してみました。
甘い桃色の花びらって素敵です。深紅の大輪はあでやか。
梅園の梅はまだ開き始めというところで、そのせいか花見の人の姿は少なかった。ちょっと得した気分

先月黄砂がなかった日におぼろに見えていた伯耆大山を。島根半島の先っちょの美保関灯台から見るとこんなふう。
あまり雪が広範囲だと非常に見ていて寒々しいというか脅されている気分になるので、これくらいが穏当です。
雪は五月の連休前くらいまで山頂に残っています。

明日はアイリッシュフェステイバルとかいうものがあるそうで。
昼間から酔っ払いに出かけてみるか?





あけまして

今年の山陰は積雪。結局15センチくらい積もりまして、それでも家人の帰省にあわせて初詣。本人たちは前夜に出る話だったのですが風は強いし本格的に荒れそうな様子だったのでやんわりとお止め申し上げました。正解だったかな。明けて元旦の昼から重い腰をあげて初詣となりました。例年出雲大社はすごい人出で臨時駐車場は出来るわ時間待ちだわと大変なのですが、今年はあっさり近くの駐車場に停めることができました。やれ幸いと思っていたらそれからが「吹雪!」
一時降りがおさまったところで帰途へ。どうも今年は運がよいのかも、なんて思っています。ま、宝くじは当たりませんでしたけど
雪が消えた4日にあらためて大社駅から門前通りを歩いて来ました。青空が見える写真はこの日のものです。
では、ことしもよろしくお願いします。




見果てぬ夢

「見果てぬ夢」と言えば、はっきり言って「可能とは思えない」という属性がついてまわるわけでありますが。
今回広島現代美術館にてとても興味深い企画展をやっているというので強行日帰りで行ってみました。「戦後日本伝説住宅」という、日本、いあや世界的に有名になった建築家たちが設計した住宅を紹介した企画展です。
新進気鋭の若手が実際に建築設計に携わり自己の作品として発表するには、お金の問題がついてまわる。パトロンがつけばそれに越したことはないが、そこまで惚れ込んでくれる財産家を得るのも稀有なこと。規模から言ってもお金の出所から言っても「自宅」とか縁者の自宅設計という成り行きになるのも自然のことでしょう。

というわけで、建築家の代表作として有名になった「住宅建築」が戦後の世相も眺めつつ見れるというたいへん面白いものでありました。自分、このジャンルの話が好きでしてここに展示されていた16件のうち殆どをどこかの本で知ってはいたのですが、大画面スクリーンに映し出される写真はやっぱり写真集とは迫力が違います。

デイスプレイで見るインタビューなどのVTRも興味深かったのですが、さすがに黒川紀章のカプセルタワービルの工事映像37分見ていたら大変なのでゆっくりもみていられず。といいつつ二時間弱かけてみたもので見終えた途端にトンボ帰りとあいなりました。やっぱり広島は遠いや。

相当奇抜なものもありますが、住んでみたい家は清家清の「わたしの家」と増沢の「コアのある家」。ほんとに居心地良さそうです。安藤忠雄住吉の長屋にはこころ動きますが、膝が悪くなると階段が辛いし。

あれこれ建築関係では有名な住宅ばかりではありますが、ここまで「特集」になっている本は少ないもので思わず解説本まで買ってしまいました。

なぜこんなにこの手の本が好きなのかと考えつつ、やはりこんな家に住んでみたいというのが「見果てぬ夢」。ということは実現不可能なということでもありますが。大方の家年取ってこんな家に住むのは多分辛いです。お金のことばかりではなく。「反住器」という家を息子に建ててもらったお婆ちゃん。無機質、ガラス張り、パイプ階段ありの鉄製の箱のような部屋で白髪蓬髪の姿で床にぺたりと座り込んでお茶でも飲んでいるらしき写真がありますが。そりゃ酷いんじゃないか、と毎回思ったりするのでした。

おっ1そうそう。二枚目の写真の壁際に置いてある椅子、ばかに洒落ていると思ったらマッキントッシュだそうです。展示室に実物が置いてありました。すごいフォルムというかデザインというか、置いているそこだけ空間が違って見えた。