kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



ブランドカメラ GR Digital

 昨日、ブランドカメラについて考えてみた。乱暴に言えば、数値性能を追っているデジカメは、一生モノあるいは記憶に残るカメラとならない。数値性能で計れないユニークさ(個性)を持つデジカメのみが、ブランドカメラとして記憶に残る、というものである。
http://d.hatena.ne.jp/kota2009/20100103/1262480386

 これを書き終わって気付ついたのは、リコーのGR Digitalはブランドカメラとなり得るかもしれない。GR Digitalは、高画質&コンパクトを追及した結果、単焦点(ズームなし)でありながら高価格なカメラである。GR Digitalの使い方としてはスナップが主な用途となり、お散歩カメラというカテゴリに属するように思える。お散歩カメラに6万円を出せる人はそうざらにいない筈だ。まさにハイスペックなものへの憧れを具現化したようなカメラである。

 GR Digitalは、決してマスマーケットを狙ったものではない(というか狙えない)ように思える。しかしながらブランドカメラとなることで、リコーのブランドイメージに大いに貢献する可能性がある。

ブランド力というのも、数値では計れないが、すごい力を秘めているものだ。例えば、パナソニックがデジカメに参入した際に、ライカのレンズを使って「ライカの目」というキャッチコピーを使ったことを思い出して欲しい。パナソニックが欲しかったのはライカのレンズではなく、ライカのブランド力であることはご存知のとおりである。ライカのブランド力を借りてデジカメ市場でロケットスタートを切ったパナソニックが、その成功から得た利益を新機種の開発投資に回すというポジティブループを回して、現在の地位を築いたことからも、ブランドの力を再認識できる。

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL III GRDIGITAL3

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL III GRDIGITAL3