休学をしてみて-その1‐

休学を決心したのキッカケは、Twitterやブログで度々書いていましたが、タイにて半年間生活したことです。
この経験では、インターンシップから得たことよりも日本との違いや発見にとても感動しました。
そして帰国後ももっといろんな体験や発見をしたいと思うようになりました。

休学の期間は2011年7月〜2012年3月までの9ヵ月間。
中途半端な期間になったことは理由があります。

大学院入学前から休学をしたいと考えていましたが、ギャップイヤーすることに対して不安が有りました。
就職や研究、そして同級生たちから一年ズレてしまうことです。
そこで休学せずに時間の合間をみて活動すればいいやっと、
自分の気持ちを曖昧にしたまま新学期に入りました。
しかし、大学院では予想以上に時間がありませんでした。
時間がすぎていくに連れて、何もできないで過ごしていることに絶望しました。

「なんでこんなことをしてるのかなあ?」

一学期の途中で、休学に入ることにしました。

反対を押し切って休学したわけですから、当時の私はボロボロでした。
大学院から逃げているように思われていることへの恥ずかしさや、自分の情けなさが嫌になりました。
しかし何か行動しようと思い、アルバイトを始めました。

1ヵ月は住み込みアルバイトを、残りの時間は接客業のアルバイトを経験しました。
 住み込みのアルバイトでは同じ世代の人たちと共同生活を経験しました。
私の海外生活ことや彼らが海外を旅したこと、将来の夢や今の悩みについて語り合うことが出来ました。
私との大きな違いは、同じ年齢であっても彼らは自分の目標を持ち堂々と行動していることです。
「どうあるべき」ではなく「どうありたい」か。
他人の評価を気にするのではなく、自分の目標を持ち努力することが大切である
彼らから学びました。

 接客のアルバイトでは週6日で働き、接客の基本や人間関係を学びました。
そしてお金を稼いで生活することの難しさでした。
私には、「大卒ならこれくらいの給料もらって当然」といった驕りがありました。
仕事(自分の能力)に対する対価としての給料のはずなのに、学歴としての対価として給料を考えていたのです。
 自分の出来ること、できないこと。そして自分の能力の価値を知りませんでした。
働いてお金を稼ぐことで、今自分ができる事はこれくらいということを自覚することができました。

最後に休学から学んだことは、つながりを大切にすることです。
休学の終わり間近になり、私は両親と指導教官に相談をしました。
私は大学院に戻るべきかどうか。最後まで迷って結論を出すことができませんでした。
特に研究室から逃げるように休学したこともあり、大学に戻ることに抵抗がありました。
それでも両親と指導教官は私の話に耳を傾け、復学することを薦めてくれました。
 休学中は好き勝手に動いていた私は、自由を感じる反面、孤独を感じていました。
おそらく相談する人が近くに居なかったからだと思います。
自分で決めて自分の好きなように行動してにもかかわらず、私を迎えてくれた事にとても感謝しました。
人とのつながりの大切さを実感した瞬間でした。