就活デモ

2011年の就活デモについては昔の記事で書きました。
就活デモに対する批判が多かった理由を考えてみた‐その1‐
就職活動の不満を社会にアピールする姿に私は共感しました。
当時はすべて肯定的に見ていましたが、大学に復帰して就職活動する身となったので
今の考えを書いてみようと思います。

デモとその団体に対する意見
就活デモを開催する団体の主張について
① 新卒採用の廃止
② 学歴不問の嘘
③ 中小企業の情報が足りない

①について
 新卒採用は、大学卒業後すぐに就職する人には最適な制度だと思う。在学中に就職先が確定できるし、モチベーションが高い時期に会社選びができるからだ。
しかし、新卒で内定がもらえない時、卒業後に就職活動する時、海外留学していて日本の就職活動に参加できない時など、人によってこの制度が利用できないという問題がある。
特に、大手就職サイトで、既卒の募集をしているところは私はあまり見たことがない。
職歴がなければ既卒は就職が難しそうである。
 一度も立ち止まらずに人生をすすむことができるとは限らない。
それでも日本で就職したい人は大勢だ。

新卒以外でも募集をしてはもらえないか?見直すべき制度だと思う。

②について
 学歴不問と募集しているが、企業は偏差値が高い大学にしか求人情報をながさないという主張。偏差値○○以上なんて採用条件はないけど、高い偏差値の大学生だけがいい思いをして、低い偏差値の大学生を差別しているといいたいわけだ。
 私は全面的に反論する。企業側としては優秀な(企業がほしいと思う)学生を採用したいはず。
大学が排出する人材の信頼性があるからだ。単に偏差値の問題ではない。
同じ大学出身の先輩方が、その企業で築き上げてきた信頼があるからだ。
信頼のある大学だからこそ企業はその大学に注目する。
さらに、偏差値の高い大学に入学しているという点で、努力できるできる人間だとも判断できる。
かれらだって、楽々高偏差値の大学に入学できたわけじゃない。

信頼できる人材がいるから求人を出すのであって、学歴があるから求人を出すわけじゃない。

③について
 大手志向をすてろというなら求人情報をよこせという主張。りくなびやまいなびのように無料で情報を提供しろと聞こえる。
けど、彼らに中小企業を受ける気があるのかは疑問だ。
 今はネットで情報が楽に手に入る。就職サイトも大変充実している。
インターネットは就職活動の重要なアイテムだ。
 だた、ネットだけが就職活動ではない。足を使って情報集めることもできる。
ハロワに行って探したり、直接訪問したり、自分の親の世代はそうやって活動してきた。

求めることばかり、与えられることが当たり前と思っている時点で、かれらには中小企業に就職しようとする気はないだろう。


一部賛同できる主張もあるが、自分勝手な主張もあると感じる
自分勝手な意見ばかり主張しても、社会からは冷たく見られる。
「わがまま、ゆとりな大学生」という認識で終わる。
苦しくても問題を解決する努力をしながら、問題提起できるのが理想だろう。

就活デモの今後について注目していきたい。