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読書80年:名和小太郎のブログ

2017-03-11

【ブラウジング:61】 須藤靖「ベンフォードの法則」『UP』, n.553 (2017)

物理学者が数式なしでどのように物理を語ることができるのか?その好い見本。
ここで連想。音楽学者が楽譜ぬきでどのように作曲法を示すことができるのか。どちらがたいへんなのかな。

2017-03-01

【ブラウジング:60】 大久保忠利「法令用語を診断すれば」『法律セミナー』 v.35, p.55

現代の法令文のもつ病気として、…絞孤臓↓⊇ぞ語句長すぎ病、主述はなれ病、ぞ蔑文素無意識病,ゾ魴鑛犬笋燭蕕呂気澆海濾臓△ある。

この文章は法学者清水英夫の「法曹と文語」(林大、碧海純一共編『法と日本語』、有斐閣新書 (1981))からの孫引き

2017-02-20

【読書80年:492】 小西甚一 『俳句の世界:発生から現代まで』,講談社学術文庫 (1995:初版1952)

著者の意見を曲解すれば、読解力に長けた人びとに理解できる短詩は俳句ではない、仲間内でのみ理解しあえる短詩が俳句である、という。桑原武夫の第二芸術論がはっきりと影を落としている。

2017-02-17

【ブラウジング:59】 Posner, Richard A., Goodbye to the Bluebook, University of Chicago Law Review, 1986, v.53, p.1343-1368

法律の世界においては、引用について厳しいルールがある。このためのマニュアルが『ブルーブック』である。著者はこれを批判する。
「『ブルーブック』は形式偏重、冗長の雰囲気をもち、そのスタイルは生気のないラテン語趣味、婉曲話法に満ち、法学雑誌と法廷の意見とを衒学的にしている」と。

【注】THE BLUEBOOK: A UNIFORM SYSTEM OF CITATION (Columbia Law Review Ass’n et al. eds., 10th ed., 1958)

2017-02-16

【ブラウジング:58】 三浦佳世 「ポロックの「でたらめ」:物理学者が発見したフラクタル構造」,『図書』,n.816 (2017)

白と黒に2値化した画像では、フラクタル次元は1〜2の値をとる。雲や海岸線の示すフラクタル次元は1.1〜1.5、ヒトの快いと感じる次元は1.3〜1.5とのよし。抽象的表現主義の画家ポロックの作品についてみると、この値が1.45になるという。
そこで、チンパンジーポロック風の作品を描かせた。だが、そこにフラクタル構造を発見することはできなかった。