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読書80年:名和小太郎

2017-10-14

【ブラウジング:93】 鶴見俊輔・高橋源一郎「対談:未知の「もうろく」を生きる」『季刊 本とコンピュータ』トランスアート, 2003夏号, p.162-174

 印象深い科白を一つずつ。
 まず、鶴見から。「老人は繰り返し読み、若者は速読み」。
 ついで、高橋。「明治では老いすなわち成熟、現代では老いすなわち加齢」。

2017-10-11

【ブラウジング:92】 山岡耕春「三・一一後の『地震予知の科学』」『UP』, v.41, n.3, p.44-49 (2012)

三・一一前に出版された地震予知に関する専門書について、その著者の一人が三・一一後に示した自己評価の記事。
 読み手として理解しにくかったことの一つに、「予知」(prediction)という基本的な学術用語があいまいであったということがある。著者によれば、「予知」と「予測」との使い分けについて、専門家のあいだに一致がないという。「「予知」は決定論的に未来の現象を知ること、「予測」は確率的に未来の現象を推測すること」とされている。さらに「予知」すなわち「直前予知」という意見もあるという。

2017-10-10

【読書80年:516】 尾本恵市 『ヒトはいかにして生まれたか:遺伝と進化の人類学』,講談社 (2015)

著者はいう。「人類学というのはエグザクト・サイエンスではありません。半分想像です」と。その「想像」が本書では存分に語られている。ここが魅力。
後書きによれば、原著の発行は1998年のよし。その後20年間に、この分野には大きな発展と修正があったという。本文をたどってきた読者はここで肩透しをくう。これも面白い。

2017-10-07

【ブラウジング:91】 伊藤博之「初音ミクas an interface」『情報処理』 ,v.53, n.5, p.477-482 (2012)

初音ミクは不特定のヒトがコモンズに参加するためのインターフェイスだという。ある事業者がそれを意図的に構築したものという。
 このために、(1)まず、運用者を私人とした。(2)初期設定を著作権についてオプトアウトにした。(2)ユーザーにクリエイティブ・コモンズの縛りをかけ、さらに非営利の縛りをかけた。(4)上記の条件を逸脱する入力を削除するプラットフォームを作成した。
 考え抜かれたシステム。Consumer Generated Mediaという言葉もあるという。私は見落としていた。