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読書80年:名和小太郎

2018-04-27

【ブラウジング:114】 尾池和夫・他4氏「地震予測と「第4の科学」:データに駆動された新たなアプローチへ」『科学』v88,n5 (2018)

地震予知について、なるほど、と思う指摘がいくつかある対談。
その1:物理モデルから局所的変化を説明することは難しい。
その2:初期条件がわからないと応力蓄積の評価は難しい。
その3:少数の観測例や観測点、あるいは一つの物理量の観測だけで「地震予知」の可否を議論することは難しい。
その4:「起こらない」という情報のほうが大量にある。
その5:ノイズはありえない。すべてがデータである。
その6:(多くの研究者は)データが足りないのではなく、解析をしていない。
 対談の参加者は上記の指摘を、だから地震予知の方法論を「第4の科学」(データ駆動型アプローチ)のなかへ組み込めと論じる。その論はよしとしても、読者の私は、ここに研究費がほしいよ、という機会主義的な訴えを見てしまう。