ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

読書80年:名和小太郎

2018-05-02

【ブラウジング:115】 田村隆「とぞ本にはべめる」『UP』n.547, p.17-22 (2018)

写本には、ときおり「ママ」という注記がある。これは書写者が、テキストのここが誤りと判断しても、それを訂正せずに、もとのままに写した、という注記だという。
ところが、平安時代の物語作品では、この表現は書写者を装った実作者による虚構であることがしばしば、という。たとえば「・・・と、本にも本のままと見ゆ」(『堤中納言物語』)、あるいは「・・・と本に」(『松浦宮物語』)など。
この論文、ヴェブレンの「目的のない好奇心」の見本ですね。すばらしい。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kotaro81/20180502/1525249762