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読書80年:名和小太郎

2018-08-18

ブラウジング:123】

渡邉茂「行動主義宣言!」『UP』, n.549, p.13-22 (2018)
20世紀初頭における行動心理学史。人間と動物とのあいだには区別を設けない。偽鼠主義ともいわれるという。つまり脳抜きの心理学。目的は人間行動の予測と制御。このへんの論理、読み物としてしろうとにも理解しやすい。

2018-08-17

ブラウジング:122】

坂井修一「ブロックチェーンの光と影」『UP』, n548 (2018)
その特徴は、集中管理機構なし、信頼関係なしのユーザー間での正しいデータ共有とデータ更新にあるという。ただし51%のユーザーが結託すれば、上記特性は失われるともいう。

2018-08-10

ブラウジング:121】

福井弥己郎・岩下成人「痛みの機能的脳画像診断」『ペインクリニック学会誌』 v.17, n.4 p.469-477 (2010)

痛みの理解は、どこが、どれほど、という視点、どんな情動によって、という視点、どんな問い掛けによって、という視点からなされなければならない。だが、じつは制御しうる、というのが著者の主張、いや希望か。

2018-08-03

ブラウジング:120】 浜辺祐一「「超レアもの」の「定点観測」」、『一冊の本』、v.23, n.7, p.68—70 (2018)

著者は語る。「現代医学は“不老長寿”を約束し、“不老不死”をもたらしてくれると無邪気に確信している。・・・そのような幻想を人々に振りまき摺りこんでいるのが我々医療者なのかもしれない」と。

2018-07-27

ブラウジング:119】 依田高典「無料という甘い罠」『書斎の窓』, n.658, p.44-48 (2018)

サイバー空間には無料のサービスがある。だが、その開発にはコストがかかる。そのコストを誰が負担するのか。
 まず、スカイプの方法。一部のユーザーのみが、そのコストを負担する。つぎに、ウーバーの方法。全ユーザーがそのコストをシェアリングする。さらにグーグルの方法。ユーザーをネットワーク効果を活用できる有料ユーザーと、そうでない無料ユーザーとに分ける。インターネット・オークションがその例。
 語り口は明快。

2018-07-03

ブラウジング:118】 渡邉茂「米国の動物心理学」、『UP』、n.547, p.23-32 (2018)

米国の心理学は多様性にとんでいる、との紹介。
 内観で意識を追うそれ、オカルトに紙一重のそれ、嘘発見器の開発者のそれ、脳なし(神経系なし)の粘菌の行動研究など。

2018-06-30

ブラウジング:117】 持丸正明・他「小特集:サービスエクセレンス」、『情報処理』、v.59, n.5 , p.482-486 (2018)

サービスエクセレンスとは「サービスで基本的な価値を提供するレベルを超え、顧客個別対応や感動体験を生み出すサービスを提供する組織能力」(欧州標準)と定義されるよし。
 ここには「個別対応」、「感動体験」といった在来の標準化活動(製造物対象)からはみ出した概念が顔を出している。この整備はむずかしそうですね。

2018-06-25

ブラウジング:114−2】 尾池和夫・他4氏「地震予測と「第4の科学」:データに駆動された新たなアプローチへ(後編)」『科学』v88,n6 (2018)


1)気象予報は当たる。すべてが可視化されているので。
2)地震予報は当たらず。データの可視化が不十分で、ノイズが多すぎるから。
3)噴火予報は不可能。計測器が熱で破壊されてしまうので。
・・・との話。

2018-05-30

ブラウジング:116】 高草木光一「一等車の治療」『図書』n.833 (2918)

一等車の治療と二等車の治療があるという話。だれもがimplicitに感じていたことを、explicitにしただけの文章かもしれないが。主題が機微にわたるので、これ以上の紹介は省く。

2018-05-02

ブラウジング:115】 田村隆「とぞ本にはべめる」『UP』n.547, p.17-22 (2018)

写本には、ときおり「ママ」という注記がある。これは書写者が、テキストのここが誤りと判断しても、それを訂正せずに、もとのままに写した、という注記だという。
ところが、平安時代の物語作品では、この表現は書写者を装った実作者による虚構であることがしばしば、という。たとえば「・・・と、本にも本のままと見ゆ」(『堤中納言物語』)、あるいは「・・・と本に」(『松浦宮物語』)など。
この論文、ヴェブレンの「目的のない好奇心」の見本ですね。すばらしい。