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読書80年:名和小太郎

2018-03-28

【ブラウジング:108】 小浜善信「九鬼周造の押韻論:天球の調を聴く」『図書』,n.830 (2018)

著者は九鬼の詩作品について紹介する。詩は言葉と調とから作られる。その構造は一連の句の繰り返しである。調についていえば、句自体を際立たせるものがリズムとなり、句と句のとの連続を支えるものがライムとなる。
 注目すべきは、句の長さが、どの言語においても10〜12音綴であるという指摘である。これはいわば詩の要素は肺活量という生理的実体に支えられていることを、同時に詩は音読すべきことを、示唆している。