手術から2か月経過

僧帽弁閉鎖不全症+心房中隔欠損症の手術から、ちょうど2か月が経過。

右胸10cmほどの切開傷痕は叩いても、つねっても、こすっても何ともなくなってきた。普通の皮膚の部分と表面上の感覚はあまり変わらない感じ。ただ、まだ微妙な腫れに伴うむずがゆさというか、張りのような感覚は残っている。
当然見た目には、まだこい茶色の切開ラインがあるので、プールに入る時はラッシュガードが欠かせない。当人はどうってことないんだが、やはりぱっと見た時にはグロテスクだろうし、行き交う人に指を差されるのも面倒だし、なにより日焼けしたらヒリヒリして痒くなるのも嫌なので日焼けはしないようにしている。ガードの上からの日差しならば、さほど焼けることもないからか、プール生活は楽しめている。

また、胸腔内の余った血液や水を抜くために空いていたドレーンが刺さっていた2つの穴も、跡は残るものの、痛みやかゆみはまったく無し。人間の治癒力とはすごいもんだ。


しかし、暑い。。連日35度前後が1週間ぐらい続いていて、あと1週間ぐらいは続きそうな天気予報。ということは、丸2週間ぐらいは猛暑日っぽい。

猛暑であると、肩こりはあまり痛まない。低気圧が近づくとか、飛行機に乗った上空で痛むことが経験則で分かり始めたので、気圧による血圧というか血流の変化が、肩こり・首の痛みに関係がありそう。

先々週の診察と検査では、特に異常値もなく、ただ若干の頻脈があることを血圧計で取った脈拍グラフを医師に見せると、その処方薬を追加された。
ただし、それまで飲んでいた2錠はなくしてくれたので、現在はワーファリンと脈を安定させる薬と、胃薬の3種類を毎日1回飲むことになっている。

次回は9月中旬と随分先の診察で、それまでの毎日の錠剤数ゆえ、計180錠が処方され、一向に減らない薬を飲み続けている病人気分は、薬を飲む瞬間だけ現実に戻る。それ以外の時は、むしろ忘れているぐらい。

ワーファリンという血液サラサラ効果のある薬のせいかもしれないが、それまであまり良くなかった、4年前ぐらいは異常値だった肝臓のGPT/GOTの値も、平常範囲内で、しかも範囲の低い方になるまでに回復していて、これも血液逆流を正常に戻した良い影響なのか、医師はあまり関係はないと言っていたが、怪我の功名である。

その他の血液の値もほとんど正常、サラサラ度は薬のせいで異常値だが、心電図やレントゲンなどの結果も良好ということで、かつ体重92kgと手術前の8kg減を、術後2か月後まで維持していて、体脂肪率も35%ぐらいあったものが、計測時間帯によっては25%を切り始めるなど、見た目にも腕や足が細くなってきて、デブからぽっちゃりぐらいに変わってきた。
やっぱり逆流デブだったんじゃん、と理由を病気のせいにして、それが解消されたことで、こうまで細くなってくるのだから、手術ダイエット成功でしょう。

まあ、この病気の手術は2か月もすれば、ほぼ完治するということ。
激しい運動はまだ出来ない(していないので分からない)けど、この猛暑の中で、1日プールに浸かっていても(泳いでないけど)大丈夫なのです。子供のビーチボールの相手や流れるプールで流れているだけならば、通常生活の範囲内で全く問題なし。

退院1か月と少し

今日は2015年7月9日(木)。

手術が6月4日、退院が6月11日(木)だったので、ちょうど一カ月が経った。

ドレーンのための2つの右胸の穴もほぼ完全に塞がり、勝手な判断として入浴可。浸水することもないだろうし。

切開した傷口は退院直後にほぼ塞がっていて、たまに痒みがあるものの、痛みはほとんどない。洋服の繊維が擦れると、ちょっとピリピリしたりチクチクするかな。

それにしても、四十肩のような首と肩の痛みが相変わらず無くならない。1か月も経つと言うのに、いかがなものか。。。

整骨院で電気治療とマッサージをしてもらい始めて、2週間が経っている。通算で10回は通っただろうか。5回目ぐらいの時に針治療もしてもらった。いずれの治療も、直後の数時間は痛みが減りやや回復したような気になるものの、翌朝になるとどうにも首が回らない。動かすと痛いのではなく、常に痛い。まれに激痛が走る。

冷感シップ、温熱シップ、バンテリンのジェルタイプ・液体タイプ、ボルタレンのジェルタイプ・液体タイプ、服用の痛み止めのドキシン錠など、考えられる全てを用いて、痛みを減らそうとするも、完全には痛みが消えない。薬を使った直後はどうにかなるが、切れ始めるとかなり痛む。

なので、整骨院で治療し、自ら薬を使って痛みを抑え、軽く腕や首を回したりひねったり患部を指圧してみたりと手を尽くすも、どうにもならない。

整骨院の先生曰く、手術や全身麻酔によって、心臓の周囲の筋肉への影響があるので、特に首筋には副交感神経?などが集中し、そこが手術時と術後の痛みによって緊張が強いられ、神経周囲の筋肉を硬直させることがあるとのこと。それにより、四十肩のような痛みが継続する、という診断。

ホント、この痛みにいつまで付き合わなくてはならないんだろうか。。。

退院7日目

2015年6月18日

梅雨の真っただ中だからか、曇り空続き。低気圧と術創や心筋との関係はあるのだろうか?あまり調子がよくない。体の節々が痛い。

手術から2週間、退院から1週間経った。四十肩のような症状に悩まされるものの、それ以外はすこぶる快調になってきた。傷口の抜鈎も昨日したためか、傷口は痒いぐらい。

妻によると術前に酷かったイビキが術後は非常に静かになったらしい。無呼吸症候群のような感じもあったらしく、全身麻酔の時には聞かれて、麻酔時の対応としての無呼吸症候群はあるようだが、僧帽弁閉鎖不全症そのものがいびきと繋がっていたと考えるべきだろう。

四十肩のような症状は肩こりの酷いものと同じだが、肩を凝るような事はあまりしていないので、心臓の筋肉や周辺の心筋が、首から肩にかけての筋肉に影響を及ぼしているとしか考えられない。心筋が正常に戻るまで、この左側だけの四十肩とは付き合わざるを得ないのだろう。

退院6日目

2015年6月17日

退院後初めての通院。久しぶりにバスと電車に乗る。空いている時間帯だから大丈夫だが、雑踏が怖い。気分的に。まだ傷口その他に不安があるので人とぶつかりたくない。
しかし外見上は手術したかどうかなんてわからないので、周囲が気を使うはずもなく、自ら注意して歩くしかない。

血液検査をしてワーファリンの効き具合をチェック。これまで通り1日5mgのままでいいそうだ。
そしていよいよ抜鉤。傷口を縫っているところは自然と溶ける糸なので抜糸はない。胸腔ドレーンが刺さっていた管の入り口部分の2つの穴を5本のホチキスで留めていた。その針を抜く。ある程度の痛さを覚悟していたが、むしろ留める時より抜く時の方が痛くない。あー助かった。ちょっとチクっとするぐらいで、肉が引きちぎられたりはしない。

これで身体から全ての異物が無くなってさっぱりした。

退院4日目

2015年6月15日

退院4日目になった。いろんなところの痛みがとれてきたから際立つのかもしれないが、首と肩の痛みというかコリが激しい。バンテリンを1時間置きに塗っても鈍痛がする。
ちょうど心臓の上あたりだから回復し続ける心筋の影響だろうか?

それと傷口が痛痒い。傷口の周囲を掻くと少し安らぐ。痛いんでも痒いんでもなく、微妙なピリピリ感。

この2カ所の鈍痛で読書やパソコン作業のやる気が起きない。

手術の時期を決める要因

今回僕は6月という時期に手術を選んだが、弁膜症の手術の場合、多くの人がある程度の幅のある期間から、仕事や私生活の状況を考慮し、それでいて病状を優先して、手術時期を選ぶことになるだろう。

仕事や私生活の状況は誰しも千差万別で、職種によっても様々、家族構成によっても様々のはず。

まず季節。

春は、花粉症。心肺の周囲を切開するので、術後のくしゃみは相当に辛い。花粉症の時期に術後がぶつかることは、花粉症の人は避けなければならない。

夏は、暑さとリハビリ。病院内は冷房が効いており特に考慮せずともよいが、術後のリハビリ時期に猛暑だと、外でウォーキングすることもままならず、よほど近所に涼しい体育館があるとかウォーキングマシンが家にあるとかの恵まれた環境でもない限り、リハビリをする気分にもなれないだろう。軽いウォーキングでも当初は簡単に息が上がる。そこに暑さも加わるとそりゃあ大変。

秋は、手術には良い季節だろう。台風ぐらい?

冬は、やはり寒さと感染症が怖い。凍えながらウォーキングというのも大変だし、あまりの寒暖差は血圧によくない。またウィルス感染を常に警戒し続け、
加えて心肺の注意もするというのは、気が気ではない。風邪をひきやすく、痰や咳で心肺の痛さに直結するので、やはり避けたい時期。

よって、手術と術後の時期が10月頃になると一番良いのではないかと思う。その時期が、リハビリで外を歩きやすく、くしゃみや咳が少ない時期だろう。次に5月・6月頃だろうか。

退院2日までのリハビリ

2015年6月13日

退院して2日が経過。傷口はチクチクとピリピリと痛むが、それ以外は順調。咳をしてもさほど痛くはない。くしゃみは辛い。

リハビリとして、自宅から1km程の所まで散歩してみた。超スローで歩いたものの、やはり500mで息が上がる。数分立ち止まって深呼吸すると、落ち着くので歩行再開。

術前75%だった駆出率は、退院時54%まで下がっているので、これを70%に戻せと言われている。術前60%の逆流率だったので、差し引きになるのかわからないが、相当心臓の踏ん張りが必要なんだろう。

また明日からも歩こう。