文藝春秋の新刊 2004・1 「小さな燈台」©大高郁子
胴体の部分、真ん中の出窓がすこしスリリング。暗い夜の暗い海の風景なのかな、空は深緑、凪いでいて波もない藍藻色が海なのか。でもそれにしては水平線がぶっきらぼうな直線だなあ。
ではなくて、灯台の形をした置物なのか。粘度の土台の上にミニチュアというのか、鉄道模型みたいというのか─いや、googleで調べると“ジオラマ”だの“ストラクチャー”だのというみたい。
http://8620.teacup.com/fumix/shop/ http://alex-shop.com/index.html
とはいえ、鉄道模型のキットの中に灯台があるかどうかは探し損ねた。灯台の周囲はゴルフ場だったり茶畑だったり。などとくさしてしまいました「小さな燈台」。でもさ、わたしが渋面つくるのにだって理由があるんですよ、ほら、並べてみましょか。こちら「春の宵」。
まあ、もちろん「小さな燈台」のほうに深みや作者の心情の沈鬱さなどが表出されてるなんて見方もあるでしょ。作品としての評価はまあ、わたし、ほとんどできないんだけれど、わたしが大高郁子という作家を好きになったのはこんなに心溶かすような筆致となごみの色使いに魅せられたみたいなことだけは、ちょっとだけ書いておきたいと思います。
たいそう遅れてようやく大高郁子コレクションクロニクル、2004年版の紹介が終了しました。夏までには今世紀分は発表できればいいですねって、100枚くらいしかないコレクション、4月くらいには97年分まで発表できてるはずだったのに。
明日のダイアリーで04年版をひとそろえ並べましょう。どこかいい場所にきちんとコレクションルームを置かないとね。
文庫チラシコレクション 文春文庫 2007年5月チラシの紹介
文春文庫 5月の新刊 恩田陸 まひるの月を追いかけて 画 いとう良一 | |
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恩田陸 | まひるの月を追いかけて |
歌野晶午 | 葉桜の季節に君を想うということ |
樋口有介 | ぼくと、ぼくらの夏 新装版 |
小笠原慧 | サイバー・ミッション |
高橋義夫 | 猿屋形 鬼悠市 風信帖 |
阿刀田高 | 脳みその研究 |
佐藤亜紀 | 雲雀 |
松本清張 | 事故 別冊 黒い画集 1 新装版 |
小林信彦 | 花と爆弾 人生は五十一から 6 |
宮本輝 | 青が散る 上・下 新装版 |
田宮俊作 | 伝説のプラモ屋 田宮模型をつくった人々 |
榊原英資 | 経済の世界勢力図 |
武井俊樹 | 赤塚不二夫のことを書いたのだ!! |
畑中洋太郎 | 決定学の法則 |
ジョン・ロンスン 村上和久=訳 | 実録・アメリカ超能力部隊 |
ヴァレリオ・マンフレディ 二宮馨=訳 | カエサルの魔剣 |
文春文庫PLUS | |
辛酸なめこ | 自立日記 |
夏の青春フェア 文春文庫 原作原案の時代劇ドラマ |